「NOMO CAM」アプリの有料版PROを買ってみた!デバイスを疑似体験できる魅力とおすすめフィルターを紹介します。

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チェキ風のエモい写真が撮れるアプリを探しているけど見つからない。

インスタントカメラのフィルムっぽいアプリがたくさんあってどれが良いか分からない。

そんな疑問を持っている方が多いと思いますが「NOMO CAM」というアプリをご存知でしょうか。

今回は写真部MUZEがおすすめのデバイスを疑似体験できるアプリ「NOMO CAM」の有料版PROを買って使ってみたレビュー感想とおすすめフィルターをご紹介します。

この記事を読むことでおすすめフィルターや、反対にデメリット面を知ることができます。





「NOMO CAM」アプリの有料版PROを使ってみた感想

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみた購入画面

対応OS:iOS(iOS10.0以降)、Android(4.4 以上)
ダウンロード数:100万以上
App Store評価:4.6
Google Play評価:3.6
無料版:フィルター6種類
有料PRO版(年間2,720円):フィルター48種類

 

App Store

Google Play

 

「NOMO CAM」は100万以上ダウンロードされている人気のフィルムカメラ風加工やカメラ実機をそのまま疑似体験できるアプリです。

 

無料版でアプリ紹介している記事を見かけますが、使えるカメラ機種の制限が多いため無料版だと使えるフィルターは6種類のみ。

 

そこで有料版PROを購入して全48種類を開放して実際に使ってみました。(7日間の無料体験あり)

 

✔「NOMO CAM」を使ってみた感想
・チェキの良さや不便さが再現されている
・スマホ内でカメラ機器を操作して撮影できる
・細かい加工はできない
・二重露光でアートチックな写真を撮れる

 

細かい調整機能がないかわりに扱い易く、古いカメラ機器が好きな方や初心者向けのアプリかなと思います。

 

とにかくチェキ風の写真はカンタンにエモく撮れるし、撮った直後の写真はチェキ同様90秒たたないと絵が浮かび上がってきません。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたINSW600x900②

Shot with NOMO CAM INS W.

 

「INS W.」というカメラ機種がチェキ風のフィルターになります。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたINSW600x900③

Shot with NOMO CAM INS W.

 

こんな感じで何気なく撮るだけでノイズが入ると、かなり良い感じになりますよね。

 

「INS W.」の面白い部分は次章で詳しく紹介します。

 

このチェキ風の写真が撮れる「INS W.」など全48種類のカメラ機種が選べるようになっています。(2021年8月時点、有料版PROに限る)

 

https://muze-photography.com/wp-content/uploads/2021/07/おじさん 80x80.png

以前は「NOMO」と言う名前でしたが2021年8月時点「NOMO CAM – インスタントカメラ」に名前が変わっていますよ。

「NOMO CAM」アプリのここがすごい!と思った3つの魅力

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたアプリ
出典:App Store

オールドカメラ好きやチェキ好きにたまらない「NOMO CAM」ですが、最大のこだわりは「INS W.」フィルターは撮影してから現像されるまで90秒待つという点。

ここでは実際に撮影していく中で特に際立って面白いな、と感じたポイントを3つご紹介します。



チェキの魅力を再現している

まず、このアプリ一番の魅力はチェキ風に撮れる「INS W.」というカメラフィルター。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたINSW

Shot with NOMO CAM INS W.

 

チェキと言えば富士フイルムから発売されているインスタントカメラinstaxシリーズのこと。

 

初期型が発売されたのは20年以上前ですが、撮ったその場でプリントして友人に渡したり、みんなで共有できるため女子の間で人気がありました。

 

また最近でも新しくリニューアル販売されており電気屋さんで売っているのを見かけることから根強い人気があることが分かります。

 


【フィルム40枚付き】富士フイルム ハイブリッドインスタントカメラ “チェキ” 「instax mini LiPlay」 エレガントブラック インスタックスミニ リプレイ (FUJIFILM)

 

最近のフィルムカメラブームに乗って再び、注目されているチェキですがその魅力をまとめてみると、

 

・手軽にプリントできる
・切り取ったその瞬間をみんなで共有
・旅行や結婚式の思い出
・アイドルのイベントではツーショット撮影にサイン入りが定番

 

チェキの場合、カメラの性能や写真の画質は問われませんが、何といっても明瞭度が低いノイズが入った写真が特徴ですよね。

 

「NOMO CAM」はチェキ画質の特徴や撮った写真のフレームも再現していますし、何といっても撮った直後90秒待たないと現像できないというこだわりよう。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみた現像待ち

 

上の写真では右上が撮った直後で白っぽくなっていますよね。

 

しばらく経つと下の写真のように絵が浮かび上がっていることがお分かり頂けます。

 

実際は90秒待つかスマホを振ることで少し早く絵が浮かび上がってくる仕組みで、実機のチェキ用フィルムも撮影した直後は真白で空気に触れると絵が浮かび上がってきますよね。

 

こういった細かい仕様まで似てるところは親近感が湧きますし、そのままネットプリントに注文してもチェキ風のフレーム付きで印刷されるのでおしゃれな写真がカンタンにできあがります。

二重露光ができる

二重露光撮影は最近のデジタルカメラには標準搭載されている機能(2枚連続で撮影すると撮った2枚の写真を合成できる多重露光のこと)ですが、2枚の写真の合成のことです。

 

「NOMO CAM」ではボタンたった1つで2回撮影すると、自動合成してくれるので作品的な写真を撮ることもできますね。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたTOYF二重露光

Shot with NOMO CAM TOY F.

 

こちらは「TOY F」というインスタントカメラフィルターを使って二重露光で撮影した1枚。

 

写真に立体感やアート性がプラスされるので普通の写真に飽きたという方にはおすすめ。

 

特に人物と風景で合成すればストーリー性がでたり、アートチックな写真が撮れると思います。

 

この二重露光はアプリ内のほとんどのカメラフィルターで使えるのでぜひお試し下さい。

 

本格的なフィルムカメラ演出にこだわりたい方ははこちらで紹介している「1998 CAM」もおすすめです。

デバイスの質感そのままに撮影できる

個人的にこのアプリの一番テンション上がったポイントは、カメラ実機に近いデバイスを疑似体験できる点!

 

スマホで撮影するときにスマホモニターには選択したカメラのファインダー側のデバイスが表示されるようになっています。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたデバイス写真①
出典:App Store

 

こちらは定価100万円以上することで有名なドイツ高級カメラ「ライカM6」をモチーフにした「135 M6」というカメラフィルターのシャッター画面。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたデバイス写真②
出典:App Store

こっちはLomographyにインスパイアされた魚眼レンズの「FISHEYE」のシャッター画面。

 

かなりかっこいいですよね。明るさ補正やモード切替もタップすればスイッチを切り替えられるようになっています。

 

なお、本格的にカメラをお探しの方にはこちらの記事が参考になると思います。

チェキ風やオールドカメラ風の写真が撮れるおすすめフィルター5選

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたデバイス一覧
出典:App Store

ここでは有料版PROに登録されている全48種類のカメラフィルターを全部使ったうえで、どのフィルターが良かったのかおすすめ5つと気付いた点をご紹介します。

それぞれ好みが違うと思いますので参考までに見てもらえたら良いと思います。



INS W

チェキ風の写真が撮れる無料フィルター「INS W」は富士フィルムのinstax mini 25からインスピレーションを受けたフォトフレーム付きカメラフィルターです。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたINSW

Shot with NOMO CAM INS W.

 

操作はいたってカンタンで、

 

・シャッター
・二重露光
・フラッシュ ON/OFF
・カメラ内外切り替え

 

たったこれだけ。もちろん、撮った写真はそのままスマホ内に保存することができます。

 

チェキのネガ同様、現像されるまで90秒かかりますがスマホを横に振ることで時間を短縮することができますね。

 

ファインダーのサイズが少し小さいため撮影するときは見にくさを感じるかもしれませんが、現像保存された写真はお持ちのスマホ画質に準じています。

 

ちなみに白枠で小さく見えますが、上の写真の実際のサイズは「2666×4000」ピクセルと大きめ。

写真サイズはお使いのスマホカメラ機能によって異なります。

FISHEYE

「FISHEYE」はLomographyにインスピレーションされた魚眼レンズで、富士フィルムのネガ「Superia」の色彩を再現したフィルムカメラ風フィルターです。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたフィッシュアイ

Shot with NOMO CAM FISHEYE.

 

魚眼レンズとは180°の広がりを円形内に収めた超広角レンズのこと。

 

かなり広範囲を映しているため独特の歪みが特徴ですが、空と海の広がりや広大さを表現したいときに最適ですね。

 

最近ではGoogleストリートビューや不動産の物件紹介でも360°カメラが活躍しているので、見慣れているのではないでしょうか。

 

このフィルターはとてもキレイな描写でエモい写真が撮れますが、魚眼レンズアプリで人気の「Fisheye Lens」や「Bubble Face」のように歪みを調整できればもっと最高でした。

135 M6

有名なカメラメーカー“ライカ”のM6にインスピレーションされたフィルムカメラ風フィルターで、超広角から望遠までカバーできるズーム機能や明るさの補正ができるところが魅力。

 

この中では個人的には一番のオススメです。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみた135M6

Shot with NOMO CAM 135 M6.

 

ライカと言えばプロの愛用者も多くいるほど味のあるテイストと高い描写を兼ね備えた高級カメラです。

 

アプリ内のカメラ一覧で見たときにすぐ「入手」して使ってみましたが、描写も良いし何よりライカのカメラボディがスマホモニターに表示されているのがカメラファンにはとても嬉しいですね。

 

操作メニューは以下の通り。

 

・シャッター
・フラッシュライトのタップでON/OFF
・カメラ内外切り替え
・露光調整
・カメラ内外の切り替え

 

直感的に操作できて、ファインダーをのぞきながら明るさ調整やズームが可能です。

 

初めは慣れないかもしれませんが、慣れてくるとこの操作がとてもアナログチックで楽しいですよ!

TOY F

TOY Fは富士フィルムの使い捨てカメラにインスピレーションされたフィルターで、荒い画質やダストが魅力的なフィルムカメラ風フィルターです。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたTOY.F

Shot with NOMO CAM TOY F.

 

昭和を象徴するような味わいある画質ですが使い捨てフィルムカメラに比べると少し、画質が良く作られているような印象がありますね。

 

定番の日付も入るので記録写真として使い勝手がいいと思います。

 

「NOMO CAM」はシンプルな機能が持ち味ですが、日付のON/OFFやダストの演出効果が設定できるともっと良いですね。

135 A

“135 M6″同様にカメラメーカーライカが初めて量産したモデル「Leica I(Type A)」にインスピレーションされたモノクロのフィルムカメラ風フィルターです。

 

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみた135A

Shot with NOMO CAM 135 A.

 

しっかりとしたコントラストのある白黒写真を撮ることができるおすすめフィルター。

 

・シャッター
・カメラ内外切り替え
・ズーム設定(26mm、52mm)
・露光調整
・カメラ内外の切り替え
・AF(オートフォーカス)、MF(マニュアルフォーカス)切り替え

 

モノクロなのでフラッシュ機能はありませんが露光機能が付いているので、暗い場所でも問題なく撮れると思います。

 

また、このフィルターではAF(オートフォーカス)以外にMF(マニュアルフォーカス)切り替え可能で、わざとピンボケさせた写真など凝った撮影が楽しめますね。

 

上の写真の右側に水たまりが見えますが波紋までしっかり写っているので、作品的な撮影ができるおすすめフィルターです。

「NOMO CAM – インスタントカメラ」の使い方

「NOMO CAM」はアプリ自体が直感的でカンタンに操作できるよう設計されています。

 

使い方はスグに覚えてしまうと思いますがカンタンなダウンロード手順や使い方だけご紹介しておきます。

 

①「NOMO CAM」アプリをダウンロード

②撮影機能はシンプルに1画面
「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみた撮影画面

③初期状態では一部しかカメラフィルターを使用できませんが「カメラ取得」から有料版PROへ切り替え可。(有料版PROは年間2,720円)
「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみた無料体験

④電話番号、メッセージに届いたコード入力すると有料版へ切り替え完了
(7日間の無料体験があります。2021年8月現在)

⑤「カメラ取得」からお好みのカメラを選択して「入手」します
「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたカメラ一覧

⑥カメラ入手前にカメラアイコンをタップするとあらかじめ用意された作例を見て、どんな写真が撮れるか雰囲気を知ることができます。

⑦好きなカメラフィルターでひらすら撮影する

 

細かい詳細設定メニューはなく、基本的な撮影画面だけでコントロールして撮影していくことになります。

 

また、現在はカメラ機能のみですが動画撮影ができる「VID 8」フィルターがリリースされていますね。

 

この記事を更新した2022年2月時点では、

 

動画の編集機能は、これからの数週間にリリースしますので、ご期待してください。
出典:NOMO CAM – インスタントカメラ

 

このように記載されており現時点では「VID 8」は使用できませんが、近いうちに動画編集機能が実装されると思います。

 

また、有料版PROになっておくと新たにカメラフィルターが追加されるとそのままスグ使用することができるので、こまめにチェックしてみると良いでしょう。

「NOMO CAM – インスタントカメラ」のここだけは改善して欲しいと思うデメリット

シンプルなボタン
出典:unsplash

「NOMO CAM」は使いやすくてシンプルな操作が魅力的ですが、全ての機能を使ってみてここだけは改善して欲しいというデメリットもご紹介しておきます。

改善して欲しい点ですが動画が撮影できる「VID 8」フィルターも含め、今後アップデートされたら良いなと個人的には思っていますね。



操作ボタンが少なすぎる

ここまでの紹介でも述べてきましたが説明不要で操作がカンタンだということは、飽きやすいことの裏返しにもなります。

 

無料フィルター「INS.W」の例を挙げると、

 

✔改善して欲しいポイント
・フラッシュ ON/OFFがアバウト過ぎて良い感じに入らない
・明るさが調整できない
・色が調整できない
・今流行りのフィルター加工ができない

 

シンプルな作りが売りだとは思うのですが「1998 cam」のレビュー記事でも書きましたが、ランダムライトの位置を変えられない点はけっこう撮りにくいことがあります。

 

せめて、上下左右だけでもフラッシュの入り方を選択できれば、写真の幅も広がるのかなと感じています。

 

チェキの再現だと思うのですが魅力的な加工アプリが多い中で、選ばれるには今後のアップデートが必要ですね。

カメラ機器の割合が大きくて撮る写真が見えにくい

「135 M6」や「FISHEYE」など往年のオールドカメラを目の当たりにできるのはワクワクするもの。

 

でも小さいスマホモニターの9割以上をカメラ機器が埋め尽くしているため、肝心のファインダー画面が小さいですね。

 

✔改善して欲しいポイント
・ファインダー画面が小さくてどう映っているのか見えない
・搭載されているボタンが少ない
・操作できない飾りのスペースが多い

 

実際に小さいファインダー越しに撮影するとスマホ自体が持つカメラ性能を反映した写真が保存されます。

 

オールドカメラ好きには気持ちが高ぶるデザインだと思いますが、カンタン過ぎるということは飽きやすいこととイコール。

 

もう少しファインダー画面を大きくしたり、空いたスペースに絞りボタンなどがあると良い感じに背景をぼかすことができるので面白いのではないでしょうか。

 

絞りボタンとはデジタルカメラに付いている背景をぼかしたり、被写界深度(ピントの幅調整)を変える機能ですがこのアプリではボカすことができない作りになっていますね。

手軽にチェキ風フィルムカメラが撮れるおすすめのアプリ

「NOMO CAM」でチェキ風のフィルムカメラ体験してみよう!アプリ有料版PROをお試ししてみたオールドカメラ
出典:unsplash

今回はチェキ風の写真が撮れるアプリ「NOMO CAM」で有料版PROをお試し購入して、使ってみた感想レビューとおすすめの無料・有料カメラフィルターをご紹介しました。

現役カメラマン目線で見ると、詳細なメニュー設定がない代わりにかんたんに操作できるところや、カメラ実機を疑似体験できる点がとても魅力的だと思っています。

今回の記事が「NOMO CAM」を使ってみたいと思ってるけど有料版PROはどうなのかな?と悩んでいる方の参考になれば幸いです。



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