夜景ポートレート撮影でカメラ設定が難しくて人物が暗くなりすぎたり、ピント合わせが難しかった経験ってありませんか。
カメラの三大要素ISO感度はカメラ性能によって映りが左右されてしまうため、美しい写真を撮るためには高価なカメラボディが必要になります。
しかし、ストロボのスローシンクロ機能を活用すれば、憧れの世界観を再現することができます。
今回は年間50件以上のポートレート・商業・記念撮影をしている自分が、スローシンクロの仕組みと上手な使い方や失敗しない撮り方のコツとおすすめカメラ設定をご紹介します。
この記事を読むことでストロボ特性やスローシンクロの魅力を知り、今まで以上に美しい夜景ポートレートを撮ることができます。
夜景ポートレートが難しい理由
出典:unsplash
夜景ポートレートは初心者にとってかなり難しい撮影だと思います。
なぜなら、
・暗いから明るさの調整が難しい
・人物の顔が真っ暗になる
・ピントが合わせられない
単に、ライトアップされたビルや町の街灯を撮る場合は三脚を使えばいくらでもシャッタースピードを下げられるので、明るく撮影することは簡単です。
しかし、夜景ポートレートの場合は夜景の景観を収める撮影と違い、被写体のシルエットだけでなくモデルさんの顔も明るく写さないと表情が見えませんよね。
夜景ポートレートでカメラをマニュアルモードにしてシャッタースピード10秒で撮影すると、必ず手ブレが起きます。
カメラ内に手ブレ補正機能があっても遅すぎるシャッタースピードでバシっと静止画を撮ることは難しいでしょう。
これについては水族館でポートレートを撮影するときと条件が似ています。水族館撮影に興味がある方はこちらの記事がおすすめですね。
夜景ポートレートはストロボライティングで劇的に変わります
出典:unsplash
手持ちの機材だけではどうにもならなかった夜景ポートレートですが、ストロボという人工光を使うことで表現の幅がグッと広がります。
ここでは、主にモノブロックストロボとクリップオンストロボの2種類についてご紹介します。
モノブロックストロボは失敗しにくいけど高価
モノブロックストロボとは電源部と光を出す発光部が一体になった構造(=モノブロック)を指しています。
ちょうどグラウンド練習場を照らしているライトを思い浮かべると想像しやすいのではないでしょうか。
✔モノブロックストロボの特徴
・強い光を生み出せる
・光量だけでなく色温度を変えられる
・常に光っているのでライティングしやすい
・ランプが故障したら取り換えてずっと使える
・オフカメラ(三脚に取り付けて独立)で使う
・クリップオンストロボより高価(3万円~)
このように小型でもハイパワーを持った商品が多くプロカメラマンがスタジオで撮るスチール撮影では、大型モノブロックストロボが使われています。
扱いやすく電源コード供給タイプなら電池切れの心配もないため失敗しにくい面がありますが、唯一のデメリットはやはりそれなりに高価な点でしょうか。
最近はGODOX「AD300PRO」「AD200」「AD100PRO」がお買い求めやすく人気が高いようですね。
手軽に買えるクリップオンストロボはコツがいる
クリップオンストロボとはモノブロックとは対照的にシャッターの瞬間だけ光るフラッシュ光のことを指しています。
✔クリップオンストロボの特徴
・小型軽量
・色温度を変えられる物もある
・何度か調整しながら位置を決めないといけない
・故障したら買い替え
・単三電池のコストがかかる
・クリップオンでもオフカメラでも使える
・モノブロックストロボより安価(~3万円)
最近のGODOX製なら明るさを示す「GN(ガイドナンバー)」が60とモノブロックに劣らず高めで、屋内はおろか屋外でも十分使える性能を備えています。
また、クリップオンストロボは専用コマンダーがあれば遠隔操作が可能で、ストロボを離した位置にセットして使うこともお手の物ですね。
コマンダーについては後ほどご紹介します。
一定の性能があれば上手な人はモノブロックがなくてもクリップオンで素晴らしい写真を撮りますよ。
もっともおすすめは夜景まで明るく映す「スローシンクロ」撮影
出典:unsplash
ストロボを使い始めると「日中シンクロ」「ハイスピードシンクロ」「スローシンクロ」という手法と出会います。
この中でも夜景ポートレート撮影には「スローシンクロ」が一番相性が良いと言われていますがその理由を詳しく見ていきましょう。
スローシンクロの魅力とは
モノブロックやクリップオンどちらも共通してストロボ発光の仕方には以下の3種類が存在します。
✔発光の種類
・先幕発光(通常の先幕シンクロ)
・通常発光+スローシャッター(スローシンクロ)
・後幕発光(後幕シンクロ)
通常の先幕シンクロは普通に被写体だけが明るくなるのに対して、「通常発光+スローシャッター」は背後の夜景まで明るく映っていることが分かります。
出典:Nikon
単純にシャッター速度を遅くすれば背景まで十分明るくすることが可能ですが、旧型や安物のストロボではシャッター速度が速すぎたり遅すぎたりすると同調することができません。
割と最近のカメラボディとストロボではスローシャッターに対応できるようになっており、低速シャッターに同調できる機能のことを「スローシンクロ」と呼んでいます。
ちなみに後幕はどんな仕組みになっているかというと、
出典:Nikon
通常の先幕シンクロとは対照的でシャッターが閉じる直前に発光するため、人物ポートレートというよりは首都高の夜景撮影では使えると思いますね。
スローシャッターの場合はストロボ光量は適度に小さくする必要がありますね。
スローシンクロの設定方法
割と最近のカメラ機種であればだいたいスローシンクロするための機能が備わっていますが、ここではCannon機種を例に設定方法をご紹介します。
【スローシンクロ設定】
※カメラの撮影モードを「Av絞り優先モード」又は「PプログラムAEモード」に設定している場合のみ使用できます。
①メニュー画面から「ストロボ制御」を選択
出典:Cannon
②ストロボ制御から「スローシンクロ」を選択
出典:Cannon
③露出や暗さに合わせてメニューを選択
出典:Cannon
たったこれだけでストロボ側の設定は不要でスローシンクロを使うことができます。
ちなみに選択できるメニューを見てみると、
✔1/180~30秒
・もっともシャッター速度が遅いゾーン
・1/180~30秒の間で設定される
・シャッター速度は明るさに合わせて自動調整する
✔1/180~1/60秒
・シャッター速度がやや早いゾーン
・1/180~1/60秒の間で設定される
・背景が少し暗くなる可能性あり
✔1/180固定
・もっともシャッター速度が速いゾーン
・1/180秒で設定される
・手振れや被写体ブレを防ぐ
この3つがありもっとも被写体と背景を明るくできるのが「1/180~30秒」で、それ以外の2つはスローシンクロにならないので使う機会はないでしょう。
このスローシンクロを使ってどんな写真が撮れるかは上の動画を見るとイメージが湧きやすいかなと思います。
被写体モデルは適度な露出でブレずに、背景のネオンライトをぐるぐるさせて撮る手法もありますね。
ストロボ光で被写体が過剰露出になった場合は「セイフティFE」を設定しておくと自動的にISO感度を下げてくれるようになりますよ。
夜景と人物ポートレート撮影で失敗しないためのコツ
出典:unsplash
ここでは夜景と人物ポートレート撮影が上手になる具体的なコツをいくつか紹介していきます。
前提ですが今回はモデルメイン(夜景はオマケ)の撮影ではなくステキな夜景の中にモデルが溶け込むという設定なので、他で公開されている人物メインのポートレート撮影とは異なります。
イメージとしてはランドスケープフォト(景観を生かした写真のこと)を想像すると分かりやすいでしょうか。
明るいポイントを探す
まず、撮影を行うロケーションをぐるっと見回してみましょう。
夜で真っ暗とはいえ電光掲示板、ビルの照明、自動販売機の照明、街灯などよほどの田舎じゃない限り“明るいポイント”が存在します。
その光をモデルさんの顔に当たるよう立ち位置を調整したり、後からバックライトとしてシルエットを強調させたり、使い道はいろいろとあります。
これについてはカメラマン・イルコアレクサンダロフさんの動画が分かりやすく説明しているので参考にどうぞ。
カメラを手持ちで撮影するならレンズの手振れ補正が必須
出典:studio9
今やカメラボディに手振れ補正がついているのは一般常識となってきました。
しかし、レンズ側は手振れ補正が弱いものから強いものまで色々な商品が出回っています。
特に焦点距離70mm以上の中~望遠ズームレンズだとほんのわずかな手の揺れがセンサー内では大きなズレとなってしまいます。
強力な手振れ補正が付いているレンズと言えばCannon、SONYの純正レンズは高性能ですが、個人的には5段階補正と業界最高レベルの手振れ補正機能を持つタムロンがおすすめ。
≫TAMRON 大口径望遠ズームレンズ SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 キヤノン用 フルサイズ対応 A025E
≫Tamron 24-70mm F/2.8 G2 Di VC USD G2 ズームレンズ Nikonマウント用
私もタムロン70-200mmを使っていますが望遠側の200mmのシャッター速度1/4秒で撮っていてもブレ写真は極端に少なく、背景だけブレさせる流し撮りにも最適です。
三脚を使えば安定感は倍増し
お手持ちの機材でシャッタースピード1/60~1秒撮影で手ブレが起きてしまう場合やもっと明るくしたい場合は“三脚”を使用します。
どこのメーカー三脚でも構いませんが地面との接地がしっかりしてて、安定してるものを選びましょう。
≫Manfrotto プロ三脚 055シリーズ アルミ 3段 + RC2付3Way雲台キット MK055XPRO3-3W
三脚でがっちり固定して1/60~1秒でモデルさんが静止していればピンボケやブレはほとんど防ぐことができるでしょう。
また、明るさが足りないときはシャッタースピード4秒くらいまでは何とかイケると思いますね。
明るい単焦点レンズを使う
暗い夜景ポートレートではわずかな明かりをたくさんレンズ側で拾ってあげる必要があります。
その場合、もっとも明るく描写が美しい単焦点レンズが最適。
≫Canon 単焦点レンズ EF85mm F1.2L II USM フルサイズ対応
≫SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art A019 | Sony E(FE)マウント | Full-Size/Large-Format ミラーレス専用
初心者向けの記事でも紹介していますが単焦点レンズは大口径でシンプルな構造上、価格がズームレンズに比べて安い傾向があります。
高感度(ISOを上げてもノイズが発生しにくい)に強いカメラでない限り明るい大口径単焦点レンズは必須になるので、まだお持ちでない方は「F1.4」以下を目安に揃えておきましょう。
焦点距離は何をどこで撮るかにもよりますが、おすすめは「35mm」「85mm」の2本があれば幅広く対応できると思います。
レリーズリモートコントロール
夜景で撮影するとき三脚と合わせて一緒に持っておきたいのが「リモートコントロール」。
リモートコントロールのワイヤーをカメラに接続することで、シャッターを押したときに起こるわずかなブレも防ぐことができる優れものです。
とても安価な商品でもタイマー設定、シャッターの半押しと全押しの遠隔操作、使い勝手がよく天の川や花火などで「長時間露光撮影」するときに重宝しますね。
【長時間露光】
長時間のシャッター速度で撮ることで動いている光の軌跡や動いている要素をぼかしたり、不鮮明にうつす撮影技法のこと。天の川、ホタル、首都高の車が流れている場面等でよく用いられています。
私自身、長時間露光をあまりやらないので特にこれが一番いいよ!というのはありませんが、どのメーカーでも安価でそれなりに使えるので手頃なものを紹介しておきます。
≫シャッターレリーズ カメラリモートコントロール ソニーA7 A7R A7S A7II A7RIIなど用 シャッターリリースコード 一時停止機能 電動ズーム機能 カメラリモコン
≫Canon用 ワイヤレス タイマー リモコンPIXEL TW-283/N3/E3 無線レリーズ シャッター リモート バルブとインターバルタイマー機能付き 遠隔撮影 canonリモコンコントロール Canon 7D 6D 5D 1D10D 20D 30D 40D 50D M6 M5 XT,XTi,XS,XSi,T1i,T2i,T3,T3i,T4i,T5,T5i,T6i,SL1など対応 Olympus E-M1 MarkII、Fuji X-T3対応 リモート シャッターレリーズコントローラ
≫RM‑UC1デジタルカメラシャッターリリースケーブルリモートコントロールトリガー、オリンパスE450 / E620 / E520 / E420 / E410 / SP-490 / 570/560/550 / 510UZカメラ用、ブラック
ストロボを使用する
先ほども紹介したストロボですが夜景ポートレートで使いやすいおすすめのストロボを紹介します。
夜景ポートレートで使用されるほとんどが、リモートで操作できて持ち運び楽チンなクリップオン型(撮影の瞬間だけ光る)が使われています。
夜景ポートレートでのストロボの使い方としては、
・側面からモデルさんの顔や上半身を照らす(モデルにはストロボの方向を向いてもらう)
・モデルさんの後ろからバックライト代わりにしてシルエットを出す
・モデルさんの側面から1灯、バックから1灯という難易度高めの方法も
使い方は工夫次第でいろいろありますが、それには必要な機材がいくつかあるので実際に自分も使っている優れものを紹介しておきます。
まだストロボをお持ちでない方にはゴドックスのTT600をおすすめします!カメラのホットシューに載せて使う場合はクリップオンストロボ単体で使えますが、ランドスケープフォトでカメラ周りだけ光ってもあまり効果がありません。
必然的にストロボを遠くまたはモデルの近くに置いて使うことになるわけですが、それにはフラッシュトリガー(コントローラーのような物)と三脚が別で必要になります。
≫【技適マーク&日本語説明書】Godox TT600ストロボ 2.4Gワイヤレス伝送 標準ホットシュー付きカメラ対応
≫【Godox正規代理&日本語取説書】GODOX XPro-C キャノン用 送信機 フラッシュトリガー コマンダー ハイスピードシンクロ 1/8000s Canon EOS一眼レフカメラ対応 ゴドックス クリップオン モノブロックストロボ適用
このTT600はハイスピードシンクロもスローシンクロのどちらにも対応しており、専用コマンダーがあれば最大5台まで一気に使うことが可能。
ちなみにストロボコマンダーはメーカーごとに商品が異なるので、お使いのカメラ機種に合うものを選びましょう。
TT600は明るさを示すガイドナンバーが「60」と夜景で使うには充分に明るく、しかも壊れにくいので本格的なストロボライティングに挑戦してみたい方は、今後も他のGODOX製品と組み合わせて使えるマルチ性があるのでおすすめですね。
夜景ポートレート撮影のおすすめカメラ設定
出典:unsplash
ここからは夜景ポートレート撮影に適したカメラ側の設定のお話になります。
初心者の方には少し難しい話に聞こえるかもしれませんが、カメラの明るさを調整する方法としては以下があげられます。
・露出補正を調整
・F値を絞る or 開放
・ISO感度の上げ下げ
・シャッタースピードを調整
イメージとしては大元の明るさを変える露出補正は“王様”。そして、レンズ性能によって変わるF値、ISO感度、シャッター速度の3つの要素が“三銃士”といった感じでしょうか。
王様(露出補正)がないとまず、方針を決められませんよね。そして三銃士(F値、ISO、シャッター速度)は1つでも欠けてしまうと力を発揮できません。
レンズF値を少し上げる
F値を絞る(上げる)とイメージセンサーに取り込まれる光量は落ちていきます。
F値を絞ることは、いかに明るさをキープするかが課題の夜景ポートレートに逆行しているように思うかもしません。
夜の街中で寄り気味のバストアップや顔アップの写真ならF値を下げて背後のライトをボカす手法はありますが、ランドスケープフォト(景観を生かした人物写真)がテーマになっている場合は背後の夜景シルエットが分からなくなるほどF値を下げてボカすのはおすすめできません。
そのため、明るい単焦点レンズでもF値開放にするのではなく「F2~F8」辺りを目安にするとピントは人物に合ったうえで、夜景が極端にボケることがなくなるでしょう。
もちろん、「人物と背景」の距離や「カメラから人物」の距離も関係するのであくまで目安ですが、特にフルサイズのカメラを使っている方はボケやすくなるのでF値はフル開放より少し高めがおすすめです。
当然F値を絞って暗くなった分は露出補正やシャッター速度で補いましょう。
レンズF値の絞りと被写界深度については以下の記事で詳しく紹介しています。
カメラの露出補正を上げる
出典:Cannon
カメラのメニュー内には「露出補正」を行うメニューがだいたいどのカメラでも付いています。
日中に撮影することが多い方はそのまま自動オート設定になっていることが多いと思いますが、夜景ポートレートのときは手動であらかじめプラス補正にしておきましょう。
✔露出補正で気を付けたい点
・上げすぎると白飛びする
・レタッチする予定なら若干アンダーでも可
・質感が出やすい露出を何度も試す
・戻し忘れを気を付ける
露出補正は上げすぎると白飛びしてしまう可能性が高く、あとでRAW現像ソフトでレタッチするつもりなら少しアンダー気味で撮った方が失敗しにくいでしょう。
白飛びしてしまった部分は現像ソフトでも戻せないことが多いため、貴重な撮影機会やロケーションで撮るときは同じ画角でも露出を変えながら数枚撮っておくことをおすすめします。
ISO感度は上げすぎに注意
ISO感度はレンズごしに取り込む光に対して、どの程度を記録しておくか決める感度のこと。
こちらは別記事「水族館の魚やポートレート撮影が上手になる5つのコツとおすすめ設定方法!」でも紹介していますが、上げ過ぎると写真にノイズが入って画像劣化してしまうことがあるので注意が必要です!
「F値とシャッタースピードはこれでいきたい!だからあとはISOを上げて対応しよう」そう考えたくなるシーンがあるかもしれませんが、目安は「~1000」もしくは「~1600」くらいが限度ですね。
私自身、夜景や水族館の撮影で劣化した経験がありますが、特に明るい単焦点レンズで絞り開放で撮ってるとおこりやすいです。
最近のデジタルカメラはISOを上げても簡単には劣化しないものですが、「12800」とか「25600」とかMAXまで使うことはまずないと思っておいた方が良いでしょう。
シャッター速度はできる限り下げる
これまで触れてきたようにおすすめはISO感度「~1600、」、F値は「F2~F8」とご紹介しましたよね。
すると、明るさがある程度、制限されている状態になっていることが分かると思います。
明るさをキープする方法としては露出補正を上げることと、このシャッタースピードをなるべく下げてたくさんの光を取り込むことが必須になってくるでしょう。
ポイントをまとめると、
✔シャッター速度の設定
・三脚を使って「1/60~1秒」に設定
・モデルさんに動かないよう静止してもらう
・明るすぎたらまず下げるのはISO感度
こうすることである程度の明るさが保証されるので、安心して撮影できますよね。
もし三脚がない場合は早めにゲットした方がいいですが、ない場合はがっちりと脇をしめてカメラを固定させた状態で撮影を行いましょう。
スローシンクロを駆使して周りのカメラマンに差をつけよう
出典:unsplash
今回はスローシンクロの仕組みや失敗しない撮り方のコツとカメラ設定をご紹介してきました。
記事の要点をまとめると、
・カメラ設定でスローシンクロして被写体だけでなく背景まで明るくすることで幻想的で美しい夜景ポートレートが撮れる。
・夜景ポートレートでは明るいポイントを見つける。ストロボで光を作る。三脚を使ってシャッタースピードをギリギリまで下げると明るさをキープすることができるけど、モデルさんには静止してもらう必要あり。
・夜景ポートレートでのカメラおすすめ設定はF値はF4~F8、露出補正を調整、ISO感度は~1600まで、シャッター速度は1/60~1秒。
初心者カメラマンさんが夜景ポートレートを苦手意識をもたないようにするためには事前に知識を学び、機材を揃えてしまえばどんな環境でも撮影できるようになるでしょう。
今回の記事が夜景ポートレートをアカ抜けて上手になりたいと考えているカメラマンさんの参考になれば幸いです。
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カメラを始めてわずか半年でプロモデル、テレビ局タレントの撮影を担当する。ポートレート撮影や企業撮影のほかWEB広告クリエイターとして活動。2021年7月7日に鹿児島写真部MUZEを立ち上げ、クリエイターやアパレル・ハンドメイド作家・地元店舗とコラボ企画を行う。2022年『PASHA STYLE』認定クリエイター。鹿児島出身。
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