【2022年最新】カメラはf値を設定してからシャッター速度とISO感度を変える!知識を身に付けると撮影が楽しくなります。

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カメラの基礎知識を学びたいけど専門用語が難しくて覚えられない。f値・ISO・シャッター速度(スピード)をどう設定すればいいか分からない。

 

一眼カメラやミラーレスを手に入れたものの、操作の壁にぶつかっている初心者カメラマンの方は意外に多いのではないでしょうか。

 

今回は写真部MUZEを約1年半運営、PASHASTYLE認定クリエイターの私が、f値・ISO・シャッター速度について分かりやすくどのぐらいの数値にすれば良いのか特徴と併せて徹底解説します。

 

https://muze-photography.com/wp-content/uploads/2021/07/顔写真⑥-80x80-1.jpg

この三大要素の仕組みが分かると、どんな状況でも撮影できるようになりますよ!

 

この記事を読むことで以下のような悩みを解決することができます。

 

💡こんな悩みを解決

・f値はどのくらいに設定したら良いの?
・シャッター速度とISO感度って何?
・最適な設定値を知りたい

 

マニュアル通りの設定ではなく実際に私がこれまで使ってきたスグ使える正しい設定値を学ぶことができるので最後まで読んで頂けたら幸いです。

 

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【基礎知識編①】カメラ三大要素のf値・ISO感度・シャッター速度(シャッタースピード)とは

見つめるカメラモニター
出典:unsplash

 

カメラ側の設定以外に写真の明るさ・被写界深度・ピントを操る大事な要素がf値・ISO感度・シャッター速度(シャッタースピード)。

 

この3つを制することが良い写真を撮るための最初のステップなのでしっかり理解を深めておきましょう。

 

※補足ですが、①f値・②ISO感度、③シャッター速度を直接コントロールするにはカメラに搭載されている”マニュアルモード”を使うことが前提になります。



①f値(絞り)はレンズ光量と被写界深度を決める

デジタルカメラの基礎知識を勉強しよう!F値・ISO・シャッタースピードってなに?EOSRP背面①

 

f値(エフチ)とは「絞り値(focal)」の頭文字”f”をとってつけられた絞りの設定値のこと。

 

簡単に説明するとレンズからイメージセンサーに取り込むことができる「光量と被写界深度」を決めることができます。

 

レンズ羽根の絞りと開放f値の仕組み
出典:SONY

 

交換式レンズの場合、レンズ内に羽根と呼ばれる穴の大きさを調整する機能が複数枚ついているので、これを絞ったり開いたりして光の量を調節していきます。

 

絞りを開くと取り込まれる光量は増えて写真が明るくなり、反対にたくさん絞ると光量は減少して写真が暗くなる、といった感じ。

 

また、同様に「被写界深度」をコントロールするのもこのf値の大切な役割です。

 

被写界深度
出典:フォトミルクる

 

絞りを開く(f値が小さい)ほど被写界深度は浅くなるため、その結果としてピントが狭い範囲にしか当たらなくなります。

 

そのピントが合っていない前後はいらない情報としてぼかすことで、きれいな奥行きを演出することができますね。

 

・人物ポートレートでは被写界深度を浅く(f値が小さい)して背景をぼかすことで人物を引き立てている
・風景撮影では被写界深度を深く(f値が大きい)することで景色全体にピントを当てている

 

私が写真を撮るときもっとも重要視しているのがこの「f値」です。

 

写真に奥行きを出すか狭く見せるかはこのf値でしか設定することができないと覚えておくと良いでしょう。

 

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一般的にf値が小さいレンズほど高級、f値が大きいほど廉価版レンズが多いんですよね。。

 

②ISO感度はカメラに備えられたモニター内の明るさ

デジタルカメラの基礎知識を勉強しよう!F値・ISO・シャッタースピードってなに?EOSRP背面②

 

ISO(イソ・アイエスオー)感度とはレンズを通してカメラセンサーに取り込まれた光を、どのくらい内部で”増幅”させるかを決める設定値のこと。

 

ほとんどのデジタルカメラでは「100~25600」ぐらいまで増幅させることができ、数字が大きいほどたくさん増幅され写真の明るさに直結します。

 

ISO感度の比較
出典:マップカメラ

 

先ほど紹介したf値も絞りを開くと明るくなると説明しましたが、絞りを開いた状態でISO感度の数値を大きくすることでさらに明るい写真を撮ることができます。

 

・晴れた日の屋外ならISO100~400
・晴れた日の室内ならISO400~800
・夕方の屋外ならISO400~1000
・夜ならISO1000~3000

 

このように周りの明るさに制限があるシーンではISO感度を大きくすることで、写真の明るさを確保することができます。

 

f値を決めてからこのISO感度をあとから設定するのがおすすめですね。

 

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ISO感度は国際規格ISOで定められた「どの程度の光を記録できるか」を示す世界的な基準値でしたね。。

 

③シャッター速度(シャッタースピード)はブレを抑えるほどレンズ光量が落ちる

デジタルカメラの基礎知識を勉強しよう!F値・ISO・シャッタースピードってなに?EOSRP背面③

 

シャッター速度(シャッタースピード)とはその名の通り、シャッターボタンを押してから”閉じる(記録)までの時間”を決める設定値。

 

デジタルカメラでは「30秒~1/4000秒」までバリエーションが多く、シャッター速度が速いほど瞬間で記録されるため動いている物は正確に捉えることができ、反対に遅いほど動くものはブレてしまいます。

 

シャッタースピードの比較
出典:Panasonic

 

また、記録するまでの時間が長いということはそのまま光を長時間、取り込んでいることとイコールです。

 

速度が遅いほどカメラセンサーにたくさん光量があるため写真が明るくなり、早くなるほど写真は暗くなりますね。

 

・電車や飛行機は1/500や1/1000
・走っている人は1/250や1/500
・川の流れが止まって見えるのは1/30や1/2
・止まっている人は1/125や1/60

 

シャッター速度が遅いほどブレやすくなりますが手持ちでブレない限界は1/60、1/30ほど。

 

パノラマや天の川撮影ではシャッター速度をかなり遅くしているため、三脚でがっちり固定して撮影していますね。

 

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バイクレースではわざと1/30や1/60までシャッター速度を落として、バイクはあまりブレてないのに対して躍動感を出すため背景だけブレさせて撮影しているらしい。。

 

【基礎知識編②】f値・ISO感度・シャッター速度はお互いに干渉し合う三角関係

カメラ三大要素の相関図

f値・ISO感度・シャッター速度はそれぞれ干渉し合っている関係。

 

f値を小さくしてISO感度を大きくしてシャッター速度を遅くすると、日中ならまともに撮れないような明るさで白飛びしてしまいます。

 

全ての要素は”明るさ”で共通しているため、どこかを大きくし過ぎるとどこかを下げる必要があるでしょう。




この辺りはシビアな問題ですが、

 

✔夜景撮影の場合
・f値は1.0~4.0
・ISO感度は大きくするの一択(ISO 1600〜3200)
・シャッター速度は遅くする(1/2秒~1/60秒)

 

✔日中ポートレートの場合
・f値は1.0~8.0
・ISO感度は小さくするの一択(ISO 100~200)
・シャッター速度は早くする(1/250秒~1/500秒)

 

✔天の川撮影の場合
・f値は2.0~2.8
・ISO感度は大きくするの一択(1600~3200)
・シャッター速度はけっこう遅くする(15秒~20秒)

 

このように撮影シーンに合わせて数値の目安を立てておかないと明るすぎたり暗すぎたり見るにたえない写真になってしまうので注意が必要です。

 

基本は撮る被写体に合わせて”f値を優先的に決める”ことがベスト。

 

そこにISO感度とシャッター速度を合わせていく感じが一番望ましい形だと思いますね。

 

これを知っておくと撮りたいものに合わせてカメラやレンズ選びも限定されていくので、予算と相談して最適なガジェットを集めましょう。

 

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天の川撮影ではAF(オートフォーカス)モードだとピントが合わないため、MF(マニュアルフォーカス)に切り替えてピントを無限遠にして撮影するのが一般的です。

 

【基礎知識編③】併せて知っておきたい写真の保存形式と現像

デジタルカメラの基礎知識を勉強しよう!F値・ISO・シャッタースピードってなに?EOSRP本体

一口にカメラと言っても世の中には本当にたくさんの種類のカメラが存在します。

 

上の写真は私が持っているCanon EOS RP機種ですが、「デジタルカメラ(Digital camera)」と呼ばれるもので、アマチュアカメラマンやプロカメラマンが使っているいわゆるミドルクラスのカメラ。

 

皆さんが本格的に撮影を始めようと思ったらおそらくこのデジタルカメラを使うことになるのではないでしょうか。


ちなみに、デジタルって何がデジタルかと言うとレンズを介して、イメージセンサー(撮像素子)に取り込んだ画像を「デジタル形式」で保存することを意味しています。

 

有名なところでは最適化して容量を小さくしたものを「JPEG(ジェイペグ)」、イメージセンサーに取り込んだあらゆる情報を無損失のまま保存しているものを「RAW(ロウ)」と言います。

 

また、デジタル形式の他にあるのが「フィルム形式」で「銀塩写真」と呼ばれたりします。これは、ひと昔前に使われていたもので感光材料を使用したフィルムを筒状にした記録媒体のことです。

 

フィルムカメラは一部のファンからは熱烈な支持を得ていて、映画でよく暗所で現像しているイメージがありますよね。

 

ちなみに、「現像」と聞くとよくプリント屋さんに印刷しにいくことだと思っている方が多いのではないでしょうか?

 

「現像」は”取り込んだ画像データを浮かび上がらせて処理すること”を指していて、デジタルカメラにおける現像とはデジタル形式で保存されている画像データをアプリや編集ソフトで処理することを現しています。

 

その他にカメラの種類としてはスマホ内蔵カメラ、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)、フィルムカメラ、フィールドカメラ、ビューカメラ、トイカメラ、インスタントカメラなどがありますが、

 

いずれも保存形式が「デジタル形式」「フィルム形式」かの違いになります。

 

【応用知識編】初心者向け!撮影前の正しい設定方法フロー手順

楽しく撮影する様子
出典:unsplash

 

ここでは撮影前の正しい設定方法フロー手順を紹介します。

 

前章でそれぞれの相関関係を紹介しましたが、カメラやレンズ機材が決まったらまず優先的に決めるべき要素は”f値”

 

カメラ側の設定から三大要素を決めるまでの流れをおさらいしておきましょう。





①被写体に合ったカメラとレンズを準備

まず、一番初めに考えるべきは「何を撮りたいのか」ということ。

 

撮りたい写真のジャンルや質によってカメラ機材は大きな影響を与えるためしっかり見極めることが重要です。

 

✔写真のジャンル
・記念写真
・スナップ
・フィルム
・風景
・ポートレート
・天の川
・スポーツ
・バイクカーレース
・電車

 

実に多くのジャンルがありその道を極めるカメラマンもあらゆる機材や技術・知識を使ってすばらしい写真を撮っています。

 

各メーカーから色んな機種が発売されていますが人物やポートレートを撮りたいならミラーレス、フィルムならフィルムカメラ、スナップならオールドレンズ、スポーツなら望遠レンズ。

 

ここでまず撮りたい軸をしっかりと決めておき、それに合わせた機材を買うことを強くおすすめします。

②カメラのピクチャースタイルを決める

デジタルカメラにはピクチャースタイル(クリエイティブスタイル)という機能がありここで「スタンダード」「風景」「ポートレート」「ビビッド」「白黒」など選択できます。

 

ここで選択できる機能はそれぞれ以下のような要素が細かく設定されています。

 

✔ピクチャースタイル(クリエイティブスタイル)の詳細
・シャープネス
・コントラスト
・色の濃さ
・色合い
・フィルター効果
・色調

 

カメラ操作をマスターしていない方はこの設定を忘れがちですが、ここで設定しておくだけでカンタンに雰囲気ある写真を撮ることができます。

 

私も現像のときにレタッチするので最近まであまり触っていなかったのですが、ここで設定するだけでかなり世界観が変わるのでおすすめですね。

③露出補正を決める

カメラにはあらかじめ露出補正という機能があり、前章で紹介した三大要素以外では唯一の明るさ補正できる機能です。

 

露出補正
出典:SONY

 

カメラメニューから何も設定していないと言う方は「自動補正」という形になっていることが多いですね。

 

上の写真では自動補正だと真ん中の明るさになるのに対して、建物を見せたい場合は手動で露出補正「+0.7」にするのがベスト。

 

反対に雲を強調したいなら手動で露出補正「-0.7」にすることで雲に視線を誘導することができるでしょう。

 

✔露出補正の仕組み
・自動補正だと写真に写る中で中間の明るさを選択
・夜撮影ならプラス補正
・日中撮影ならマイナス補正
・カメラモニターだと明るさ調整しにくい
・プラスにし過ぎると白飛びする可能性あり

 

このように自動補正だと撮影者の意図を考えない中間を選択してしまうため、細かい表現を求めるときは手動で切り替えるようするのがおすすめ。

 

ちなみに、ポートレートでは少しプラス補正にして見やすくしておくと、撮った写真を被写体さんに見せたとき「おぉ~!」と分かりやすいリアクションを貰えることがあります。

 

④f値を軸に決める

そしてここからがカメラ側の設定をスタートしていくわけですが、まず初めに決めるべきなのがf値。

 

その理由は写真全体の被写界深度をどこまで写して、被写体と背景を整理するか決めるためです。

 

✔f値をはじめに決める理由
・どのくらい被写界深度を作るのか
・被写体へのピントをどの程度残すか
・背景はどの程度ぼかすのか
・f11以上は回折現象で画質劣化しやすい

 

これはあとからRAW現像ソフトのレタッチでも修正できない部分になるため、初めに決めておく必要があります。

 

そのf値の設定によって決められたレンズ光量に対して、ISO感度とシャッター速度を決める方が健全。

 

ファインダーに映る画が暗いからと言ってf値を小さくしていくと、背景までぼやけて分かりにくくなるので注意しましょう。

 

また風景撮影ではf8〜11が推奨されておりこの範囲値がもっともレンズ性能を生かした高解像度になりやすい、といった特徴がありますね。

 

⑤シャッター速度(シャッタースピード)を調整

f値を決めたら次に考えたいのがシャッター速度。

 

シャッター速度はレンズ光量への影響以外にもっとも重視すべきなのがブレ感です。

 

✔シャッター速度のブレ
・動く被写体には1/125以上
・カメラ手持ちで対応できるのは1/30程度まで
・カーレースなど流し撮りでは1/60程度で背景だけブレさせる
・1/2以下は三脚が必須

 

被写体が動くものなのか、静止しているかによってシャッター速度も限られてきます。

 

また、1/2より遅いシャッタースピードでは手持ちでブレずに撮影するのは不可能に近い。

 

撮影する状況に合わせてカメラボディに取り付けられる三脚を準備しましょう。

 

どの三脚が取り付けられるかはネジ穴の大きさによりますが詳しくはこちらの記事で詳しく紹介しています。

 

⑥ISO感度を調整

f値とシャッター速度が決まったら残りのISO感度で明るさを調整しましょう。

 

明るい屋外や暗い室内ではISO感度100〜1000ぐらいで設定するのがベスト。

 

✔ISO感度の考え方
・f値とシャッター速度で決められた明るさに対して調整する
・一眼レフカメラやエントリーモデルではISO1600以上は画質劣化しやすい
・明るさが必要ない場合は100〜800が最適

 

あくまでf値とシャッター速度で決められた明るさを、最終的にどうまとめるかという調味料みたいな感じの認識で大丈夫です。

 

ミドルクラス以上のカメラではISO1000以上でも画質劣化しにくいですが、必要ない明るさであればムリに上げるメリットはありません。

 

ちなみにここで紹介した3大要素を手動で切り替えることが望ましいため、撮影モードはマニュアルモードに設定しておくことをおすすめします。



f値・ISO・シャッター速度の操作設定と変え方

カメラの正しい操作手順
出典:unsplash

 

ここからは実際に各パラメーターの操作設定と変え方をご紹介します。

 

どのメーカー機種にも絞り優先モードやシャッター速度優先モードがあると思いますが、マニュアルモードが断然おすすめです。

 

※お使いの機種によって若干違いはありますが、基本的にはカメラボディのメニューから各操作を行います。





f値を変える

各メーカーごとのf値の変え方は以下の通り。

 

f値は撮影中に操作することが多いためカメラ付属のファンクションボタンに操作を割り振っておくと楽になります。

 

ちなみに設定できるf値は次章でも詳しく紹介しますが、絞り開放f値はレンズグレードによって異なります。

Canonのf値の操作設定

CANON RP、R、R5で共通する設定方法ですがそれ以前の5Dシリーズ、6Dシリーズでも同様の操作になります。

 

①撮影モードダイヤルを回して「マニュアルモード」に変更

②サブ電子ダイヤル1を回してf値を変更

 

SONYのf値の操作設定

SONYはαシリーズの人気が高いため「Eマウント」対応のカメラのf値設定方法です。

 

①ソフトキーAを押して「メニュー」

②「撮影モード」を選択

③マニュアルモードを選択

④コントロールホイールの下を押して「絞り」を選択

⑤コントロールホイールを回してf値を設定

「Aマウント」機種の場合は同様にメニューからマニュアルモードを選択し、コントロールダイヤルを回して設定を行います。

Nikonのf値の操作設定

D5300機種の設定方法を例にしていますがZシリーズでも同様の操作になります。

 

①撮影モードダイヤルを回して「マニュアルモード」に設定

②モニターに表示される絞り値の設定ボタンを押しながら、コマンドダイヤルを回してf値を変更する

③コマンドダイヤルを左に回すと開放

④コマンドダイヤルを右に回すと絞る




ISO感度を変える

ISO感度はレンズに関係なくカメラボディ側の定められた範囲内で設定することが可能。

 

CANON「EOS R3」のように高感度に強いカメラなら感度を上げても劣化しにくいですが、エントリーモデルでは画質に影響しやすくなります。

 

一般的には50〜25600が標準。

CanonのISO感度の操作設定

①撮影モードダイヤルを回して「マニュアルモード」に変更

②サブ電子ダイヤル2を回してISO感度を変更

 

SONYのISO感度の操作設定

①メニューの「撮影設定1」を選択

②「ISO感度設定」を選択

③「ISO感度」から希望する設定を選ぶ

 

NikonのISO感度の操作設定

①撮影時にISOボタンを押しながらメインコマンドダイヤルを回す

②希望する数値になるまでダイヤルを回す

③適用されているISO感度が撮影画面の下部に表示されます




シャッター速度(シャッタースピード)の変え方

シャッター速度はカメラボディ側だけでなくレンズ性能の影響も受けやすくなります。

 

レンズとカメラボディのAF性能や同メーカー機種でマッチングした時には遅いシャッター速度でもブレを防ぐことが可能になります。

 

またレンズの手ブレ補正機能によっても変わります。

Canonのシャッター速度の操作設定

①撮影モードダイヤルを回して「マニュアルモード」に変更

②メイン電子ダイヤルを回してシャッター速度を変更

 

SONYのシャッター速度の操作設定

SONYのαシリーズ「Eマウント」対応カメラのシャッター速度の設定方法です。

 

①ソフトキーAを押して「メニュー」

②「撮影モード」を選択

③マニュアルモードを選択

④コントロールホイールの下を押して「シャッター速度」を選択

⑤コントロールホイールを回してシャッター速度を設定

 

Nikonのシャッター速度の操作設定

f値の操作設定と同様。

 

①撮影モードダイヤルを回して「マニュアルモード」に設定

②コマンドダイヤルを回してシャッター速度を変更する

③コマンドダイヤルを左に回すと遅くなる

④コマンドダイヤルを右に回すと早くなる

f値はレンズ性能にISO感度とシャッター速度はカメラボディに由来する

色々なレンズ
出典:unsplash

 

ここまでf値・ISO感度・シャッター速度についての基礎知識と設定方法をご紹介してきました。

 

しかし、あくまでその設定値と描写の良し悪しは、カメラやレンズ性能によって大きく左右されます。

 

それぞれ関連する要因をおさらいしておきましょう。





f値とシャッター速度を左右するレンズ性能

f値はカメラ性能に関係なく全てレンズのグレード、単焦点かズームレンズかによっても変わってきます。

 

一般的にf値「1.4」「2.8」など数値が低いズームレンズはハイエンドモデルである場合が多く、物によっては10万円以上、20万円以上することもザラ。

 


出典:Amazon


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例えばコチラのレンズはCanon「EF50mm F1.4 USM」という名前ですが、名前の中に入っている「F1.4」とは最小値が1.4であることを示しています。

 

ちなみにこちらのレンズは焦点距離50mmの単焦点レンズと呼ばれるもので最小f値が1.4、最大f値は22。

 

安価なオールドレンズですが優しい写りに描写もよくてマニアには人気が高いレンズなので、初心者カメラマンにおすすめです。

 

✔レンズの価格特性
・単焦点レンズはf値が小さくても少し安い
・ズームレンズはf値が小さいと高い
・高級ズームレンズはズームしても最小f値で撮れる
・廉価ズームレンズは最小f値からズームするごとにf値が大きくなる

 

f値が低いほど冒頭で紹介したように被写界深度を浅くしてきれいなボケを表現できますが、f値が低いほど高価になるため比較的安くで買える単焦点レンズがおすすめです。

 

また、シャッター速度についてはレンズのAF(オートフォーカス)性能によってブレ補正が異なるため、こちらもレンズ性能に左右されることになりますね。

 

https://muze-photography.com/wp-content/uploads/2021/07/おじさん 80x80.png

f値は「焦点距離 ÷ 有効口径 」で割り出されています。大口径レンズが明るいのは単純にレンズ面の有効口径が大きいからなんですね。

 

ISO感度に影響するカメラボディ性能

ISO感度はセンサー内で明るさを増幅させる機能のことですが、主にカメラボディ性能によって左右されます。

 

一般的なカメラではISO「3200」辺りを超えるとノイズと呼ばれる「雑味」が混じってしまうことが多々あります。

 

ISO感度のノイズ
出典:Picky’s

 

上の写真を見ると分かりやすいのですがISO「100~400」ほどでは画質がキレイなのに対して、「3200」もまだ拡大しなければ目立った画質の荒さは気になりません。

 

しかし「25600」まで上げるとご覧の通りノイズだらけになって、拡大するほど荒さが目につくようになります。

 

このあたりはハイエンドモデルで高感度に強いカメラでないと3200以上は使えないと思っておいて良いでしょう。

 

✔ISO感度でノイズを防ぐためには
・露出補正を上げる
・f値を小さくする
・シャッタースピードを手ブレしない限界まで遅くする
・光源の近くで撮影する

 

このように高いISO感度が必要になるシーンは決まって「夜景」「星空」「暗室」など極端に光が遮られている環境。

 

「ISO 3200」まで上げることが難しい機種の方が多いと思うので、露出補正を上げてf値やシャッター速度も妥協するのが望ましいでしょう。

 

EOSR3
出典:Amazon


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Canonの高感度に強い最新カメラ「EOS R3」のテストでは12800まではほとんどノイズが入らず、25600辺りからノイズが目立つようになるという結果が出ているそうです。

 

正しい順序で操作マスターすると撮影が楽しくなります!

楽しく撮影する様子
出典:unsplash

今回はf値・ISO・シャッター速度の特徴と変え方、そしてどのぐらいの数値にするのが望ましいのか網羅的に解説しました。

 

カメラやレンズ性能に左右される面はありますが手持ちの機材だって知識があれば、十分美しい写真を撮ることはできます。

 

そのためには、撮影に入る前に正しい手順で優先順位を付けてから設定していくのが望ましい、というのが結論。

 

今回の記事が、カメラ三大要素のスグ使える設定値を知りたいと思っている方の参考になれば幸いです。






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