カメラを買った時について来るズームレンズで撮っているけどなかなか上達しないという方は多いのではないでしょうか?
カメラ性能もそうですがレンズにも色んな種類があって、どれを使えば良いか迷ってしまいますよね。
今回は年間50件以上のポートレート、商業、記念撮影を行っている私が単焦点レンズを使うメリットとズームレンズより単焦点を選ぶべき理由を解説します。
この記事を読むことで単焦点レンズの魅力を知り距離感をつかむことの大切さを学ぶことができます。
単焦点レンズとはどんなもの?
単焦点レンズって名前は聞くけどどんなものかズームレンズとの違いがよく分からないですよね。
ここでは基本のおさらいとして単焦点レンズの仕組みとズームレンズとの違いをご紹介します。
単焦点レンズの仕組み
まず、レンズの仕組みの前に「焦点(焦点距離)」について理解しておく必要があります。
「単焦点レンズ」は、言葉通り“単”=“ただ1つ”の焦点距離しか持たないレンズです。焦点距離は、撮影画像の画角(撮影範囲)に影響する数値です。焦点距離の数値が小さいほど画角が広くなり、数値が大きいほど画角が狭くなります。
出典:Nikon
レンズには、
✔色々な単焦点距離のレンズ
・14mm
・24mm
・35mm
・50mm
・85mm
・100mm
・135mm
・200mm
このように色んな数値がありますが単焦点レンズは焦点距離が固定されているためズームができません。
そして焦点距離によって、
超広角(7mm、14mm)
広角(24mm、35mm)
標準(50mm)
望遠(85mm、100mm、135mm)
超望遠(200mm以上)
このような呼ばれ方でカメラセンサーに映る画角の狭さと広さを表現しています。
またレンズ紹介に「35mm換算時」と書かれていることがありますが、これはカメラセンサー(撮像素子の大きさ)が「フルサイズ(35mm)」の場合にのみこの焦点距離が適用されます。
フルサイズより小さいAPS-Cセンサーのカメラに、35mm換算で「焦点距離50mmレンズ」を装着すると「50mm×1.5倍で75mm相当」になります。
単焦点レンズとズームレンズの違い
出典:一眼レフの教科書
構造を見てみると分かりますがズームレンズが長い筒状になっているのは色んな焦点距離に合わせないといけないためレンズ枚数が大きいから。 F値が小さいということはそれだけボケやすくなる、ということですね。
反対に単焦点レンズはレンズ枚数が少ないので非常に軽量で安いといった特徴があります。
最大の魅力は「開放F値」がズームレンズに比べて「F1.8」「F1.4」「F1.2」のようにとても明るくすることが可能な点。
✔単焦点レンズとズームの違い
【重量】 単焦点レンズが軽い < ズームレンズが重い
【明るさ】 単焦点レンズが明るい > ズームレンズが暗い
【値段】 単焦点レンズが安い < ズームレンズが高い
単焦点レンズは足で距離を稼がないといけない代わりにコスパが良い、ズームレンズは足で距離を取る必要はないけど代わりに高くて暗くなりやすいといったところ。
白内障の手術にも単焦点レンズは使われている
レンズと眼の役割はとても似ている部分がありますが加齢で水晶体が濁ってしまい「白内障」になる高齢者が多いですよね。
この白内障治療にも「単焦点レンズ」の仕組みが利用されています。
「白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。
水晶体とは、目の中でカメラのレンズのようなはたらきをする組織で、外からの光を集めてピントを合わせるはたらきを持っています。」
出典:参天製薬
この白内障による視力低下を改善するため手術で「眼内レンズ」を装着するというのが一般的な治療方法です。
眼内レンズは以下の2つ。
✔眼内レンズ
・単焦点レンズ
・多焦点レンズ
出典:ふくだ眼科クリニック
単焦点レンズは「遠視」の状態なので遠くにピントは合いますが手元は見えにくいというデメリットがあります。
ちょうどカメラ単焦点レンズで遠くにピントを合わせると手前がF値開放でボケるのと同じ。
多焦点レンズは遠くにも近くにもバランス良くピントが合うようになります。
これはF値をF8とかF10まで絞って全体にピントが合うようにした状態。
白内障手術して眼鏡かけてるカメラマンはレンズを3本分使っているということになりますね。
多焦点レンズが人気が高いようですが、多くの人が日常の中でこうしたレンズの仕組みとは切っても切れない関係にあると言えます。
初心者が単焦点レンズを選ぶべき5つのメリット
結論ですがこれからカメラを買おうと思っている方に「ズームレンズ」はおすすめしません。
もちろんズームレンズが悪いということではなく、被写体との距離が取れないロケ地や時間が決まっている商業撮影では必需品です。
しかし、初心者の方はまず単焦点レンズを使うべきメリットを5つご紹介します。
①目視とモニターに映る画角の違いを修正する
屋外で撮影するとき目で見た画と撮ってみた画が「全然違う!」と思った経験はありませんか?
人間の視野にもっとも近いのは「焦点距離50mm」の単焦点レンズと言われています。
実際に50mmで撮影した写真はコチラ。
右に壁とフェンスが写っていますが立った状態で撮影すると実際の視野もこれに近いものでした。
こちらはまったくカメラを動かさず広角24mmで撮影したもの。
50mmでは見切れていた右側のレンガが写りこみ白い車はかなり遠くに感じますね。
広角35mmだとちょうど24mmと50mmの中間で少し寄った印象があります。
望遠85mmで撮影すると同じ立ち位置で撮ったとは思えないほど違う画角になってきます。今度は白い車も見切れていますね。
最後は望遠100mmで撮影したもの。白い車は完全に消えてこれまで認識できなかった遠くの橋もずいぶん近くに感じるようになりました。
このように同じポジションでもレンズの焦点距離によって印象が違ってくるため、単焦点レンズで思い描いたように撮るためには自分の”足”を使って距離を稼ぐ必要があります。
ちなみに全ての単焦点レンズを揃える必要はなく、何を撮りたいかによって揃えるべきレンズは違ってきます。
✔シーン別おすすめレンズ
・ポートレートなら35mm、50mm、85mm
・風景なら24mm、35mm
・星空なら7mm、14mm、24mm
・野鳥なら100mm以上
インスタで写真を見るときも「これって何ミリで撮ってるんだろうなぁ」と考えながら見ると楽しいです。
②自分の足で距離感が取れるようになる
焦点距離によって画角がどう変わるか試しながら身に付いたら次にやることは自分の足で「距離感を取る」こと。
例えば積み上げられたレンガを焦点距離24mmレンズで撮ろうと思うとこの写真の立ち位置では「写真全体の中でレンガの割合が小さい」ですよね。
もっと大きくインパクトがあるように撮るには「前に動いて距離を詰める」こと。
すると積み上げられたレンガが大きく映りこむようになりました。
上の写真では何を撮りたかったのか分かりにくいですが被写体に寄ることで、メインは「レンガなんだな」と分かりやすくなります。
この辺りは「写真が上手い人の特徴から具体的に感性を磨く方法を解説します。」でも書いていますが、きれいな写真構図を作っていくうえで余計な情報をそぎ落としてシンプルに見せることが大切です。
俊敏に動かない被写体(人、物、建物)なら自分の足で適度な距離を取ることで、画角の感覚が体に染みついていきます。
ズームレンズを使って「とりあえずズームイン(拡大)したりズームアウト(縮小)すれば良い」と思っていると、選択した行動と結果のフィードバックが得られないので進歩しません。
型を覚える、という意味では野球の素振りでイメージトレーニングする感覚と同じですね。
③単焦点レンズは明るくてよくボケる
単焦点レンズは冒頭でも紹介したように開放F値が低いため、被写体の手前と奥を強くボカすことができます。
こちらは単焦点レンズ「中一光学 SPEEDMASTER 85mm F1.2」の開放F値1.2で日中に撮影したものです。
✔撮影時の状況
・ISO感度は100
・シャッタースピードは1/250
・開放F1.2で白飛びするほど明るい
・鼻より前にある前髪・指や後ろ髪がボケている
・背景の海も地平線が見えなくなっている
ピントは向かって右目の辺りにありますが単にボケるだけでなく高い描写性能を持っているのも単焦点レンズの良いところ。
こちらは「七工匠 50mm F0.95」で撮影したものですがピントが紙一枚分くらいしかない驚異の明るさとボケ感。
上のレンズはいずれもマニュアルフォーカスレンズなのでピントリングを調整して撮るわずらわしさはありますが、マニュアルレンズは自動AF(オートフォーカス)と違ってピントに対する意識を高めることができます。
単焦点レンズはたくさんの光をレンズ内に取り込むことができるため室内や夜景など暗いシーンの撮影でとても重宝するのでF値2.0以下のレンズをおすすめします。
④価格が安い
単焦点レンズは価格の面でもズームレンズより価格帯が安く設定されています。
Cannonのレンズを例に挙げると、
✔Cannonの純正ズームレンズ
RF100mm-400mm F5.6-8 IS USM 約8万円
RF24mm-105mm F4-7.1 IS STM 約6.6万円
RF24-240mm F4-6.3 IS USM 約11.8万円
✔Cannonの純正単焦点レンズ
RF16mm F2.8 STM 約3.7万円
RF50mm F1.8 STM 約2.5万円
RF35mm F1.8 マクロ IS STM 約3.2万円
単純に単焦点レンズはズームレンズに比べてレンズ枚数が半分で済むことや構造から部材も少なくて済むから安いわけですね。
上のレンズはいわゆる「Lレンズ(プロ仕様で高価)」に該当しない初級~中級者向けレンズですが、描写性能はほぼ変わらないのに価格は単焦点レンズの方が安いです。
ちなみに「F5.6-8」の記載は最大までズームインの状態だと設定できるF値は最大「F8」、ズームアウトの状態だとF値が最大「F5.6」になることを意味しています。
「RF100mm-400mm F5.6-8 IS USM」は焦点距離400mmだとF8と暗い印象がありますが、実際は超望遠なのでボケ感はかなりありますね。
単焦点レンズの場合はズームできない代わりにF1.8レンズなら「F1.8~F22辺り」まで自由に設定することができます。
⑤小型軽量のものが多い
単焦点レンズは単純なレンズ構造のため重量もズームレンズに比べてとても小型で軽量化されています。
先ほど紹介したCannonレンズの例で見てみると、
✔Cannonの純正ズームレンズ
RF100mm-400mm F5.6-8 IS USM 約635g φ79.5×164.7mm
RF24mm-105mm F4-7.1 IS STM 約395g φ76.6×88.8mm
RF24-240mm F4-6.3 IS USM 約750g φ80.4×122.5mm
出典:Cannon
✔Cannonの純正単焦点レンズ
RF16mm F2.8 STM 約165g φ69.2mm×40.2mm
RF50mm F1.8 STM 約160g φ69.2mm×40.5mm
RF35mm F1.8 マクロ IS STM 約305g φ74.4×62.8mm
出典:Cannon
重さが半分以下であるのに対して、全長は1/3や1/4以下。
出掛けるときにたくさんレンズを持っていくことがありますが、ズームレンズより単焦点レンズの方が持ち運びも楽ですね。
安い上に小型軽量でメリットが多いですがプロ仕様のレンズの場合は20万円以上と高価で、作りがしっかりしているので重量感があります。
カメラバックの小型軽量化にも繋がりますね。
安さが魅力!カメラ初心者におすすめしたい単焦点レンズ
ここからは安さと描写性能のコスパが良い初心者向けおすすめ単焦点レンズを紹介します。
純正のプロ仕様レンズが20万~30万円する中でいずれも10万円以下で買えてちょっとしたお仕事用としても使えるレンズばかり。
まだお持ちでない方は検討してみることをおすすめします。
キャノン「RF50mmF1.8」
商品名:RF50mm F1.8 STM
レンズ構成枚数:5群6枚
絞り羽根枚数:7枚
最小絞り:F22
フィルターサイズ:φ43mm
最大径×長さ:約φ69.2mm×40.5mm
重量:約160g
最安値:約2万7000円
CannonのRFマウントカメラが販売されるようになってから「撒き餌」レンズとして2020年12月に発売された単焦点レンズ。
F1.8と明るく高い描出が可能でこれまでのEFレンズにはなかったフレア(太陽光)軽減を実現した最高コスパのレンズですね。
Cannonユーザーでもある写真家・イルコアレサンドロフさんも動画で性能について高い評価をしていましたので、興味がある方はご覧下さい。
2021年前期にレンズの市場流通量が少なかったことから品切れが相次いでいましたが、現在は価格も1万円ほど安い約2.5万円で流通も安定しているようです。
このレンズで撮影した作例を載せておきます。
ちなみに唯一の弱点は開放F1.8で撮ったときに背景ボケが少し固く「ゴニョゴニョ」となる感じがありますが、絞って使ったり約160gと軽量なのでスナップやポートレートでは活躍しますね。
≫キャノン Canon RF50mm F1.8 STMフルフレーム ミラーレス RFマウントカメラ
SIGMA「85mmF1.4DG DN / Art」
商品名:35mm F1.4 DG DN | Art
レンズ構成枚数:11群15枚
絞り羽根枚数:11枚
最小絞り:F16
フィルターサイズ:φ67mm
最大径×長さ:75.5mm × 109.5mm(111.5mm)
重量:645g
最安値:8万6000円
SIGMA(シグマ)は国産メーカーで圧倒的な描写力が魅力のレンズメーカー。
愛用しているプロカメラマンも多く特にその中でもミラーレス専用「Artラインレンズ」の35mm、85mmの単焦点レンズは人気が高いですね。
全長96.1mm、重さ約640gと単焦点レンズの中ではしっかりした作りになっており、大口径で重厚感のある重みがとても心地よい。
これまでは純正レンズに手が届かなったけどプロ仕様のレンズを使ってみたいと思っている方におすすめで、撮ってみてそのパリっとした高い描写やAF性能に感動しているカメラマンの声もよく耳にします。
デメリットとしてはやはり重みがあるので女性だと持ち運びやスナップでは苦労するかもしれません。
ちなみにマウントは「ソニー E マウント」と「L マウント」のみですが、マウントアダプタを使用すればNikon Zシリーズでも使うことができます。
Nikon Zマウントに変換するマウントアダプターはコチラの記事から確認できます。
「マウントアダプタの一覧表!カメラとレンズの組み合わせの悩みを解決します。」
≫シグマ,35mm F1.4 DG DN SEマウント用, ブラック
Nikon「Nikkor Z 40mm f/2」
商品名:NIKKOR Z 40mm f/2
レンズ構成枚数:4群6枚
絞り羽根枚数:9枚
最小絞り:F16
フィルターサイズ:φ52mm
最大径×長さ:約70mm × 45.5mm
重量:約170g
最安値:約3万2000円
Nikonの人気シリーズNIKKORの中でも異彩を放っているのが焦点距離40mmという絶妙な画角が特徴の単焦点レンズ。
高速・高精度のAF(オートフォーカス)機能でポートレートやスナップ撮影に最適かなと思えるレンズです。
F2と程よい明るさで「Cannon RF50mm F1.8」よりボケ感もとてもナチュラルで丸ボケが生み出す被写界深度(ピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲のこと)がとてもキレイですね。
画角としては焦点距離35mmレンズに近い訳ですが何とも言えない40mmの世界観はユーザーが少ないだけにとても魅力的に映ります。
≫Nikon 単焦点レンズ NIKKOR Z 40mm f/2S Zマウント フルサイズ対応 ブラック
中一光学「SPEEDMASTER 85mm F1.2」
商品名:SPEEDMASTER 85mm F1.2
レンズ構成枚数:6群9枚
絞り羽根枚数:11枚
最小絞り:F16
フィルターサイズ:φ77mm
最大径×長さ:約83mm × 94mm
重量:約920g
最安値:約7万4000円
前章でも紹介した中国メーカー「中一光学」のSPEEDMASTER 85mmは写真家・HASEOさんが使用していたことでも有名なレンズ。
大口径の超望遠レンズで描写性能はプロ機と遜色がなくF値開放で得られる「ぐるぐるボケ」は写真に命を吹き込んでくれますね。
マニュアルフォーカスレンズで重量約920gはハンデになりますが、それでもフレアは低減されていて美しい描写が私も愛用している理由です。
私もまだ現役として使っていますので作例を載せておきます。
Cannonの王様レンズ「EF85mm F1.2」と大変似ていますが描写性能はほぼ同じ、SPEEDMASTERが周辺光量が少し落ちますが気になる程ではありません。
≫中一光学 SPEEDMASTER 85mm F1.2 (キヤノンRFマウント) 「2年保証付」
YONGNUO「YN35mmF1.4」
商品名:YN35mm F1.4
レンズ構成枚数:9群11枚
絞り羽根枚数:7枚
最小絞り:F22
フィルターサイズ:φ67mm
最大径×長さ:約82mm × 111mm
重量:810g
最安値:約4万8000円
最近、密かに高性能レンズで認知され始めている中国メーカー「YONGNUO」の単焦点レンズ。
写真家・イルコアレサンドロフさんもYouTubeで「YONGNUO」レンズを取り上げる機会が増えていますが、サードパーティ製のレンズとしては高評価です。
「YN50mm F1.8」が6000円、「YN35mm F2」が1万円と市場に比べて価格崩壊していますが唯一の弱点・逆光に弱いという点を除けば価格以上の描写性能がありますね。
イメージとしてはSIGMA「35mm F1.4 Art」の廉価版ですが、シャドウ側の色味や質感もキレイで描写性能はSIGMAに遜色ありません。
SIGMAの半値で買えることを考えると日中に屋外で使いにくいなら夜景撮影用として割り切って使うことができるでしょう。
≫YONGNUO YN35mm F1.4 単焦点レンズ キャノン EFマウント フルサイズ対応 広角レンズ
単焦点レンズで何を撮る?望ましい使い方
ここまで単焦点レンズを使うメリットやおすすめレンズを紹介してきましたが何となく良さが伝わりましたでしょうか。
最後に「単焦点レンズで何を撮るべき?」というお話をして終わろうと思っています。
風景より被写体に近づけるポートレートや物撮り向け
単焦点レンズの魅力は明るさが得られることですがシチュエーションとしては以下がおすすめ。 自分がコントロールできる被写体なら単焦点レンズで決まり!
✔単焦点レンズの使い方
・ポートレートやスナップなど作品撮り
・マクロ機能が付いてるなら物撮り
・室内や夜
・風景は不向き
・天体も不向き
・激しく動く子供や動物は不向き
自然の森・山・川など足場が悪い場所ではこれ以上寄れない、という状況が必ずあります。
被写体が近くにいる平地なら自分の足で寄れるので軽量・F値の明るさを生かして撮影すれば魅力的な作品になりやすいでしょう。
ただし、子供や動物など動きが激しいものはフレームアウトする確率が高いので、単焦点レンズは不向きですね。
夜景撮影では大活躍する
中国のレンズメーカーがこぞって作っているのが明るい夜景撮影用の明るいレンズ。
夜の撮影ではわずかな灯りを生かして撮る必要があるため、大口径の明るいレンズでないと撮れないというシーンが多くあります。
イルミネーションやネオン街の撮影にしても開放F値が低いほど、ライトがキレイな玉ボケになりますね。
✔夜景撮影では単焦点レンズが良い理由
・わずかな光を最大限に生かせる
・玉ボケが生まれる
・暗い夜でも身軽で行ける
・ISO感度上げすぎで写真劣化を防げる
F4など暗いレンズだとどうしてもISO感度を上げてシャッタスピードを遅くする必要があります。
ハイエンドモデルカメラならISOを上げても画質は悪くなりませんが、「ISO 2000」を超えてくると明らかに劣化してノイズが出ることがあります。
明るい単焦点レンズなら夜にストロボを使うときも発光を効率良く拾うことができますね!
単焦点レンズを使ってからズームレンズに移行しましょう
今回は単焦点レンズを使うメリットとズームレンズより単焦点を選ぶべき理由を解説してきました。
単に価格が安くて軽いことだけじゃなく焦点距離ごとの画角の距離感を掴んだり、足を使ってベストポジションを探すことはとても大切なことです。
今回の記事が単焦点レンズを使うメリットや使い方を知りたいと思っているカメラマンさんの参考になれば幸いです。
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カメラを始めてわずか半年でプロモデル、テレビ局タレントの撮影を担当する。ポートレート撮影や企業撮影のほかWEB広告クリエイターとして活動。2021年7月7日に鹿児島写真部MUZEを立ち上げ、クリエイターやアパレル・ハンドメイド作家・地元店舗とコラボ企画を行う。2022年『PASHA STYLE』認定クリエイター。鹿児島出身。
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