「〇〇さんて写真のセンス良いよね」
「やっぱ写真って感性だよ」
こんな声をよく耳にしますが良い写真に必要な感性って言語化するのがとても難しいですよね。
今回は年間50件以上のポートレート、ファッション、商業撮影、記念撮影を行っている私の体験談で写真が上手い人の特徴から具体的に感性を磨く方法を解説します。
この記事を読むことで誰もが持っている感性を磨いて良い写真を撮ることができる方法を知ることができます。
「写真って感性だよね」の意味を考えてみる
よく聞くフレーズですが果たして写真に必要な「感性」って何を意味しているのでしょうか。
確かに感性は必要だと思いますが私はすごくアバウトで何を現しているのか今いちピンときません。
生まれもった才能がないと良い写真が撮れないわけではないので、必要以上に美化されている「感性」について考えてみました。
写真に生かされる感性とは
そもそも「感性」の意味は以下のような意味があります。
【感性】印象を受け入れる能力。感受性。また、感覚に伴う感情・衝動や欲望。
ざっくり言うと物事が起きたときそれに対してどんな感情や欲望が生まれやすいかを表す言葉。
感性が低い人は映画を見ても「あ~楽しかった」程度にしか感じないのに対して、感性が高い人は主人公の「感情」や「希望」「未来への不安」を感じ取ります。
つまり写真に必要な「感性」とは写真のためにあるのではなくて、生きる中で必要な「あらゆる出来事から感じとる力」知識・教養が必要だと思います。
そういえば芸術肌の人は「繊細」「敏感」であることが多く成功しやすいけど私生活も破天荒な人が多いですね。
写真家・大竹省二さんの名言があって分かりやすいのですが、
「私が長い間の写真家生活の経験からいうと写真は、撮影以前の教養と感性とが必要であるということだ。
1秒の何百分の1のシャッターチャンスを感性で捉えなければならぬ。
それには、状況にたいする洞察力が必要とされる。
つまり、抜き打ち一刀両断の極意とでもいおうか、
まさに、それに通ずるものがある。」
磨かれた感受性、感情、欲望に加えてあらかじめ物事に対する高い教養や美意識と技術が必要ということですね。
それって、もう新選組の領域だわ。
良い写真と悪い写真とは何か
人が撮った写真を見て「良い写真だなぁ」「今イチな写真だなぁ」と感じることがあります。
✔私が思う良い写真とは
①伝えたいことが明確
②感情が動く
③人物の魅力
④社会風刺
①伝えたい事が明確だと写真を通じて何を知って欲しいのか伝わりやすいですよね。
これは紛争のある地域や飢餓で困っている村の住人の写真とかでよく目にするジャーナリズムに近いのかもしれません。
②感情が動く写真はエモーショナルな写真のこと。
見ただけで悲しい気持ちやハッピーな気持ちになれる写真のこと。
③人物の魅力はポートレートがこれに該当すると思います。
人物の魅力を最大限に引き出して見せること。
④の社会風刺は①と少し似ています。
写真家の撮る写真やフォトコンテストでもこういった主旨のものを目にします。
結果として上の4つに該当しない写真が敢えて言うなら「良くない(悪い)写真」だと思っています。
上手い写真と良い写真は解釈が少し違う
次は写真が「良い」と「上手い」では似た言葉のようですが異なる意味があると思っています。
✔良い写真
・伝えたいことが明確
・感情が動く
・人物の魅力
・社会風刺
✔上手い写真
・構図がキレイ
・ライティングが美しい
・レタッチが上手
・景観が美しい
分かりやすく区別してみました。
「良い写真」は心に訴えかけるのに対して「上手い写真」は技術に重みを置いていることが分かります。
あと流行りに押されて撮った写真も「上手い写真」になると思いますが、「良い写真」は10年後も色あせない、そんな写真のことではないでしょうか。
写真が「上手い=センスある」と呼ばれる人の特徴
前章では「上手い写真」と「良い写真」の違いに触れましたがインスタで見かける写真はキレイなものが多いですよね。
私は写真部の活動を通じて色んなカメラマンと交流していますが、上手な写真が撮れるカメラマンに共通している特徴をまとめてみました。
とても基本的なことですが「感性」どうこうの前に彼らはこの水準をクリアしていることが多いと感じています。
カメラの特性を知っている
一眼レフやミラーレスカメラには単にシャッターを切って撮るだけでなく色んなカスタマイズ機能が付いています。
✔基本設定
・撮影モード
・ISO感度
・シャッタースピード
・F値
・露出補正
・記録画質
これらの基本的な操作は良い写真を撮るうえで大前提になりますね。
基本操作をマスターしたら次はさらに細かい設定にも気を配る必要があります。
✔詳細設定
・ホワイトバランス
・ピクチャースタイル
・ノイズ低減
・AF方式の選択
・アスペクト比
・レンズ光学補正
こういった細部まで知っていると状況に合わせて設定を変えたり、シーンに合わせて最適な状態を作ることができます。
ちょっとカメラ初心者には奥が深いかもしれませんがこの辺りの機能を全然知らずに、上手い写真を撮ってる人を私は見たことがありません。
まずは基本設定と応用を身に付けることをおすすめします。
マニュアルモードで撮影
一眼レフカメラやミラーレスカメラには全自動、半自動で撮れる「撮影モード」のダイヤルが付いています。
✔撮影モード
・プログラムオート
・シャッター優先オート
・絞り優先オート
・マニュアル
メーカーによって呼び名や全自動モードなど違いはありますが、どのカメラにも共通しているモードは上記の通り。
オートモードはどれも天候や日差しの明るさ強さに合わせて調整してくれる便利な機能ですが、写真が上手い人は迷わず「マニュアルモード」を選択します。
その理由はブレないよう明るさを調整する「シャッタースピード」、明るさと背景のボケ具合を調整する「絞り(F値)」は全て自分で操ったほうが良いから。
レンチンして食べる冷凍食品には味の限界があるけど、手作り料理なら味の可能性は無限大!
目で見た画を再現する力
よく目はファインダーと同じ、と言われていることをご存知でしょうか。
カメラを構えてレンズ越しにファインダーをのぞかないと構図が決まらない人がいますが、上手な人は自分の目で見た世界をそのままカメラで切り取っています。
以前、上手なカメラマンさんから聞いた話しですが、
✔上手なカメラマンの思考
・目で見た世界を切り取る
・情報を頭で整理して何を写して何を省くか決める
・理想の視野にあったレンズを選ぶ
・映りこむ色を整理する
このように撮る前から頭の中で「どう撮るか」が決まっていることが多いと言います。
言い換えれば日常的にカメラを構えているのと状況は同じなんですね。
人間の視野は焦点距離50ミリのレンズにもっとも近いと言われていますが、それよりも広角レンズか望遠レンズになるほど背景を圧縮するか、広くするかで違ってきます。
これはとても大事なことですが「レンズの距離間を把握している=見た画を再現できる」だと思いますね。
レタッチを勉強している
最近はレタッチ(=RAW現像ソフトを用いて明るさ、コントラスト、色彩等を撮影後に補正すること)を全くしないというカメラマンさんにあまり会ったことがありません。
その理由は以下。
✔レタッチするカメラマンが多い理由
・RAW現像ソフトが月額1000円以下で利用できる
・Photoshopの機能が魅力的
・技術が発展してレタッチした方がいい画になる
・撮影スキルを補える
レタッチするのは邪道だ、と言う年代もののカメラマンさんも中にはいるそうですが、レタッチしないといけない!ということではなく、レタッチして良くなるならした方がいいよねということ。
また、最近はレタッチできることがカメラマンとして常識という面もあるので技術の進歩の遅れているカメラマンはあまり上手とは言えないのかもしれませんね。
レタッチって響きがかっこいい。でもやってることはスマホの加工アプリと一緒なんですね。
モニターにグリッド表示している
割と最近の一眼レフやミラーレスカメラにはメニューから「グリッド線」をモニター内に表示する機能がついています。
上手な人は割とグリッド線を活用している方が多い印象がありますね。
その理由は以下。
✔グリッド表示するメリット
・構図が作りやすい
・交差する地点に被写体を配置すると画が決まる
・水平垂直が分かりやすい
私もこのグリッド線は必ず表示するようにしていますが直観的に撮るスナップでは必ずしも良いとは言えません。
でも今イチ構図が決まらない上手じゃない人には絶対に使うことをおすすめします。
その理由は構図が作りやすく、ドセンターの位置が一目で分かるからですね。
グリッド線を配置すれば構図に困ったときに助けてくれるでしょう。
写真が「下手=センスがない」と呼ばれる人の特徴
写真が上手な人の反対に「下手=センスがない」と言われてしまう人の特徴をまとめてみました。
写真部MUZEのインスタで毎日投稿シェアしていますが、上手だなぁと思う写真をタグ付けしてくれるカメラマンもいる中でもうちょっとこうして欲しかったなぁと思ってしまうことがあります。
上手な人と下手な人の違いとはどこにあるのでしょか。
背景がごちゃごちゃしている
よく写真で見かけるのが撮りたい被写体(人や物)の背景にあるものが散らかっていてそっちに目がいってしまう写真。
これは下手な写真だと思いますし、何より見ている人がその散らかってる背景に目がいってしまっては写真の意味がありませんよね。
写真には「テーマ」「メイン」「サブ」があります。
テーマ:写真で何を見せたいか(趣旨)
メイン:メインになる被写体(人か物か)
サブ:副次的なもの(桜とか海とか花とか)
写真が下手な人の特徴として「よりたくさんの物を入れたがる」ところがあります。
写真で伝わる情報は多くても2~3つほどなのでシンプルな写真ほどより洗練された美を追求できると思いますね。
明るすぎる&暗すぎる
室内や屋外など明るさによって写真が白飛びしたり暗くなってしまうことがありますよね。
カメラの撮影モードは「マニュアルモード」がおすすめですが急に曇ってきたり、陽射しが強くなるたびに絞りやISO感度を変える必要があります。
せっかく良いロケーションで撮影しても明るすぎたり暗すぎるともったいないですね。
人は写真を見るとき「明るさ」の情報から写真のイメージを判断しているため、例えキレイな構図でも何か惜しい写真だなと思ってしまうでしょう。
屋外撮影では、太陽の位置を把握しておくと撮りやすくなりますよ!
ピントが合っていない
ポートレートに限った話しではないですが被写体(人や動物、花、自然など)にピントが合ってない写真は論外だと思います。
ピントが合っていないと一番見せたいはずの被写体がぼやけてしまうので写真全体がボケて見えます。
カメラには色んな種類のAF機能(オートフォーカス)が付いていますよね。
✔AFの使い分け
・人物なら瞳AF
・動いている被写体なら追従性のあるサーボAF
・動かない被写体ならピント固定のワンショットAF
状況に応じて使い分けるのが上手なカメラマンなのでよくピントがずれるという方はカメラ機種の買い替えを検討したり、AF機能を色々と試してみることをおすすめします。
マニュアルフォーカスレンズを使うときやスナップ撮影では敢えてピンボケを狙ってエモい写真を撮ることがあります!
写真が上手い人の特徴から具体的に感性を磨く方法
写真が上手な人と下手な人の特徴をおさらいしたところで具体的にどうやったら感性を磨くことができるのか?というお話し。
あ、ちなみに機材だけプロ機を使ったからと言って急に上手くなることはありません。
質と量どちらの経験も必要ですが上手になれるかどうかはメンタルの強さが大きく関係していると思います。
とにかく写真にたくさん触れる
いきなり根性論みたいになってしまって申し訳ないですが「とにかくたくさん写真に触れること」。
感性を磨くにはたくさんの作品や他人の感性を理解することが何より重要です。
その方法としては、
✔写真にたくさん触れる方法
・写真集を買う
・インスタやWEBで写真を見る
・写真展に足を運ぶ
とにかくたくさんの作風や撮り方を知ることが前提ですが、できればスマホモニターより生のプリントした写真を見た方が良いです。
私はカメラを始めたとき教えてくれる人は誰もいませんでしたので独学ですが、今はSNSやYouTubeなど情報がたくさん転がっているのでそこまで苦労しませんでした。
写真を見るときの注意点ですが、
「あ、キレイだなぁ・・・。」で終わらないこと。意識してどうやって撮ってるのか?何を見せたいのか?と知恵熱が出るほど考えながら見て下さい。
そうすると今スグ活用できなくても自分の中で引き出しが増えていくので色んなシチュエーションで撮影する時に必ず役立つときが来ます。
芸術はつねに誰かの模倣だ。と誰かが言っていたような、、
写真を読み解く”観察眼”を鍛える
とにかくたくさんの写真に触れることから継続してさらに感性を磨くためには”観察眼”が必須。
冒頭で紹介した写真家・大竹省二さんの名言にもありましたが、観察眼には「教養」「洞察力」も含まれています。
また私の好きなフォトグラファー鈴木心さんも、
「写真は読みものです」が、同時に
「写真は、観る哲学書」でもあります。
昨今氾濫するSNS上の写真がコンビニの美味しいおにぎりだとしたら、丹精こめられて家族に握ってもらったおにぎりは同時に家族の顔を思い浮かべたり、気持ちを受け取ったり、食べる以上のものであるのは自明です。
出典:鈴木心写真店
皆さんはあまりこういう哲学チックなのはお嫌いでしょうか。
すでに感度の高いカメラマンさんなら鈴木心さんが言わんとしていることが少し想像できるのではないでしょうか。
感性を磨くなら写真集をおすすめしている理由は「作品自体に大きなテーマがあって、無数に載っている写真には共通の物体や感情があるから」とても勉強しやすいです。
≫写真
上の2つの写真集は鈴木心さんの写真集。一度、手にとってじっくりと読み込んでみることをおすすめします。
スマホモニターより写真集を見る
すでに少し触れていますが写真を学ぶにはスマホモニターより「写真集」の一択です。
その理由としては、
✔スマホモニターをおすすめしない理由
・無意識で見てしまう(意識的に観察眼を鍛えたいため)
・2000万画素以上は判別できない
・画面が小さいから細部が分からない
高精細なスマホモニターと言えど2000万画素以上のミラーレスカメラで撮影した写真はやはり圧縮されますし、小さなスマホ画面は見にくい。
より細部までこだわるならプリントしてある写真集や写真雑誌をおすすめします。
その時は以下の点に意識を向けながら見ていくと良いでしょう。
カメラマンやそこに映っている被写体は何を感じているのか。どんな背景があるのか。言葉ではなく写真で、何を伝えたいのか。
身近なところで言うとコンビニに置いてあるグラビア雑誌、女性週刊誌、ファッション誌も感性を磨く材料になりますね。
ヤンマガならいっぱい家にありますね。
得意な分野を極めるか平均点を上げるか
感性を磨くとは言えやっぱり人である以上、性格は違うし感じ方も違って当たり前です。
そして得意な分野や苦手な分野は人それぞれあるでしょう。
✔得意ジャンルは人それぞれ
・風景は得意だけど人物は苦手
・物撮りは得意だけど屋外は苦手
・ポートレートは得意だけどそれ以外は苦手
プロのフォトグラファーを目指していない限り好きなジャンルをひたすら磨くというのも一つの方法です。
そのあたりは次項でも紹介するどんなカメラマンを、写真を目指すかにもよりますが自分の得意なところを伸ばす磨き方がこれからの時代にはマッチすると思っています。
風景写真を極めるには長時間スタンバイする忍耐力が必要ですし、ポートレートなら撮る以外のディレクションする能力が必要になるでしょう。
画家の例でみるとデッサンがへたくそなのに色使いが秀逸なゴッホや、基礎を学んでいないけど独特の世界観があるルソーがいますね。
目標とするカメラマンを見つける
カメラマンとして感性を磨くには「お手本の真似をする」ことが一番の近道です。
歌手を目指す人はメジャー曲を練習して技術を磨いたり、演奏を覚えたりしますよね。
目標とするカメラマンを見つけるメリットは、
✔得意ジャンルは人それぞれ
・目標とするカメラマンのマインドを学べる
・技術を学べる
・達成できるまで試行錯誤を繰り返す
・自分の引き出しが増える
真似して撮ろうとした方は分かると思いますが再現するのはとっても難しいです。
わずかな光の加減や空気を含んだ色味の再現、レタッチなど専門的な技術を習得するのは特に難易度が高いでしょう。
でも、その失敗と前進が前向きなモチベーションや感性の一部となってあなたの物になります。
「感性が良い=構図が美しい」場合が多い
「写真って感性だよ」という人ほど具体的にどういうことか説明できない方が多いのではないでしょうか。
奥行や壮大さを感じる建物、華やかに凛として立つモデル、せせらぎの音が聞こえるような青く澄んだ渓流など美しい写真を総称して「感性が良い=構図が良い」と表現する場合が多いと思います。
「構図」には古代アンモナイト、ピラミッド、雪の結晶などから発見された「黄金比率」というものがあります。
出典:正多面体クラブ
この「黄金比率」は現代の広告や建造物に使われているため知らず知らずのうちに目にしていると思いますが、この構図に沿って撮られた写真はとてもバランスが良い写真とされていますね。
構図には以下のようなものがあります。
✔有名な構図
・日の丸構図
・2分割構図
・3分割構図
・三角構図
・放射線構図
・点構図
構図はこれ以外にもありますがこれらの構図を駆使して撮影した写真は、全体のバランスが引き締まるためこの法則を知らない人から「感性が良い」「センスがある」と評されます。
構図を使うのはそこまで難しいことではありませんので前章で紹介したカメラモニターに「グリッド線」を使うとより効果が分かりやすくなるでしょう。
人物撮影の構図はこちらの記事で詳しく紹介しています。
センスがない人はいない。磨き方も人それぞれだと思います。
今回は私の体験談で写真が上手い人の特徴を知り具体的に感性を磨く方法を解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
何となく「どうしたら良い写真が撮れるんだろう」「感性を磨くって芸術に触れることなんだ」と思って頂けたら幸いです。
これまで生きてきた中で感性が全くない人なんて存在しません。得意な感受性を伸ばすか、どれも平均的に磨いていくかはご自身で判断されたら良いと思います。
上手な人に共通する特徴から良い部分だけを吸収して自分の写真と見つめ合っていきましょう。
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カメラを始めてわずか半年でプロモデル、テレビ局タレントの撮影を担当する。ポートレート撮影や企業撮影のほかWEB広告クリエイターとして活動。2021年7月7日に鹿児島写真部MUZEを立ち上げ、クリエイターやアパレル・ハンドメイド作家・地元店舗とコラボ企画を行う。2022年『PASHA STYLE』認定クリエイター。鹿児島出身。
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