フィルムカメラ買う予算がない
手軽にフィルム風の写真撮れる方法ないかな?
このような方向けの記事になります。
今回はカメラを始めて半年でプロモデルやテレビ局タレントを撮影した私が、たくさんあるフィルムカメラアプリの中からエモい写真が撮れると話題の「1998 Cam – Vintage Camera」を有料プランを購入しました!
現役カメラマン目線で使ってみたレビューと、おすすめのカラーフィルターをご紹介します。
この記事を読むことで初心者でもフィルムカメラ風の加工を使ってエモい写真を撮ることができるようになります。
「1998 Cam – Vintage Camera」を購入してみた感想
出典:apple store
「1998 cam」は1000万ダウンロードされている人気の1998年使い捨てフィルムカメラ風の写真が撮れる無料アプリ。
・結論ですが「1998 cam」はフィルターのバリエーションが多く、こだわった演出もできるので現役カメラマン目線で見てもかなり使える優秀アプリ!
操作やネガの取り扱いが難しいフィルムカメラ、安いボディ本体にありがちなシャッターが下りない等のリスクを考えるとこれ一択というのもアリですね。
その考えに至ったポイントをまとめてみると、
・フィルムカメラの再現性がすごい
・操作がカンタン
・フィルターのバリエーションが多い
・動画も撮れる
・ネガフィルムのように使い分けしなくて良い
フィルムカメラだと描写の弱さがデメリットでもあり、反対にメリットでもありますが、
「フィルムカメラアプリ」はスマホの高画質カメラとフィルムテイストがミックスされてちょうどいい感じなんですね。
無料版だとフィルターに制限が多かったり広告が入ってくるんですが「PRO版」(110円)だと制限なく使えるので難しいフィルムカメラに挑戦しなくても手軽にエモい写真が撮れます。
チェキ風の写真が撮れるアプリ「NOMO CAM」もおすすめですが、こちらの記事で紹介しています。
3つの賞賛ポイント!フィルムカメラ風アプリ「1998 cam」の魅力
出典:Apple store
実際に購入して使ってみた感想からここはすごいぞ!と思う賞賛ポイントを3つご紹介します。フィルムカメラ風アプリを使うときに大事なことは、
フィルムカメラ写真を再現できているか
これに尽きると思います。
そして「フィルムカメラ=ネガフィルム」はプリント店で全て現像するまで写真が見れませんが、「アプリ=写真データ」はプリントしたい写真だけをセレクトできるのも魅力ですね。
フィルムカメラ風じゃなくフィルムそのもの
まず1つ目は描写が「フィルムカメラ風じゃなくフィルムとほぼ同等」ということ。
「1998 cam」のカラーフィルターでは実際にあるネガフィルム商品をモチーフに作られていて、買うと高いフィルムも選び放題です。
上の写真は最近あった写真部MUZEのイベント撮影会時に撮影した写真ですが、かなりレトロチックですよね。
「1998 cam」のカラーフィルター機能の中にある「film」、その中にある「1998」フィルターはスマホで撮ったとは思えないほど昭和テイストを上手に再現していると思います。
日付が入ることで昔のアルバムを開いたような感覚になるし、中年以上の方には馴染みがある写真ではないでしょうか。(上写真ではトリミングで日付カットされていますが、右下に撮影日が載っています。)
フィルターがバリエーション豊富
2つ目は「カラーフィルターのバリエーションが豊富」という点ですね。
PRO版を購入すると、
・1998
・FJ(富士フィルム)
・KD(コダック)
・カラー
・モノクロ
など全134種類のフィルターが用意されています。(執筆時に数えました。)
上の写真は「FJ(富士フィルム風)」で撮影したもの。
こちらは「KD(コダック風)」で撮影したもの。
フィルムカメラ撮影時のネガフィルムの場合、明るさや色味が商品によって決められています。
晴れた日の撮影にはコレ、室内で撮るときはコレ、人物はコレがいいとかあるので使い分けが必要になりますが、アプリの場合は明るさやフィルターをカンタンに変更できちゃいますね。
エモい動画も撮れちゃう
ちょっと意外だった機能が「ビデオ撮影」ができるという点。
無料版だとビデオは使えませんが「PRO版」(110円)に変更すれば、開放されるようになります。
アンティークとして有名な8ミリフィルムで撮影したような動画をスマホで撮ることができます。
この機能を使えば友達との思い出、家族との思い出がいつもと違った記録写真を撮ることができるのではないでしょうか。
ちなみに、フィルムカメラ風以外のエモい写真の撮り方やおすすめアプリはこちらの記事でも紹介しています。
おすすめフィルムカメラ風のカラーフィルター5選
出典:Apple store
ここでは、実際にアプリ購入して使ってみた実体験からおすすめのフィルターを5つ紹介したいと思います。
なお、フィルムカメラ風に加工するにはカラーフィルター「Film」メニューが対象になり、その他の「vintage」「black&white」以降のフィルターはフィルムカメラ風ではありません。
1998
まずは、定番・レトロチックな雰囲気が特徴の「1998」。
「ランダムダスト」や「ランダムライト」を使えば、さりげなく撮った写真がいかにも「昭和」という感じの写真に仕上がります。
使ってみた感じですが意図的に「Flashオン」するより「ランダムライト」を使った方が、温かみのある赤・オレンジの色合いが出るのでおすすめ。
ちなみに「ランダムダスト ON」にすると白いモヤのようなものが出ますが「1998」では味が出るのでそのまま使用しています。それ以外のフィルターでは「OFF」にすることをおすすめ。
「F11」(FJ Superia 400)
富士フィルムのネガフィルム「Superia 400」をモチーフにしたカラーフィルター。
実際に買うとお高いフィルムで色の描写やコントラストがキレイなことで有名、目で見たまんまの素直な写りが持ち味で、初心者の方におすすめできるフィルターです。
人物や建物など屋外・室内でも困ったときにはコレを使うことをオススメしますね。
「K1」(KD Ektar 100)
コダックの人気フィルム「Ektar 100」をモチーフにしたカラーフィルター。
彩度が豊富で粒子が細かいので現代のデジタルカメラにオールドレンズをつけたような描写ができますね。
特徴としては肌の色味が美しいのでポートレート向きでエモい写真には欠かせないカラーフィルターだと思います。
ポートレート撮影に挑戦したい方はこちらの記事で紹介している構図を学ぶと写真がぐんと上手になります。
「K5」(KD Ultramax 400)
コダックのシャープな描写が特徴のお手頃フィルムを「Ultramax 400」をモチーフにしたフィルター
。
鮮やかな色味が魅力ですがたまにコントラストが強く出過ぎてしまうことがありますね。
太陽光など自然な光の中で撮ると優しい表現ができるので、屋外でスナップ撮影することをおすすめします。
「K10」(KD Portra 400 NC)
コダックの王道と言われる「Portra 400」をモチーフにしたフィルター。
白と黒の階調がとてもきれいで、少し黄色がかった描写になることが多いので人物撮影や動物など温かみを表現したいときにおすすめですね。
こちらのフィルターもネガフィルム現物だとお高めですが、「1998 Cam」ではPRO版だと使い放題なのでドンドン活用しましょう。
「1998 Cam – Vintage Camera」の使い方
出典:unsplash
ここからは操作方法をカンタンに紹介しておきます。機能は難しくないので使ってるうちにスグ使えるようになることでしょう。
冒頭でも触れましたが「無料版」だとフィルター制限が多いため、使ってみたい方は110円の「PRO版」がおすすめ。
撮影メニュー機能
まずダウンロードしたら撮影画面にいってみましょう。
上記のようなメニュー構成。
左上にある「三点」アイコンの設定メニューではダストやライト効果のON/OFFができるようになっています。
その他のメニューをまとめてみると、
・「設定」…日付の表示、ランダムフィルター、ランダムダスト効果、ランダムライト効果などのON/OFF
・画面サイズ…フルサイズ、ミドルサイズ、スモールサイズの3パターン
・セルフ撮影…自撮り専用メニュー
・タイマー…3秒、5秒、10秒の3パターン
・Flash…フラッシュ撮影のON/OFF
・グリッド…三分割グリッド線のON/OFF
・フィルター…カラーフィルターを選択(PRO版で一部開放)
・同期…スマホに保存された写真を呼び出し→フィルター加工できる
・撮影ボタン…シャッター
・アルバム…1998Camで撮影した写真ライブラリ
・写真かビデオ…写真とビデオの切り替え(PRO版で一部開放)
個人的には画面サイズはスモールサイズの方がよりフィルムカメラの画角を再現できるので好きですね。
あとは、三分割のグリッド線は人物を撮るときはあった方が撮りやすいでしょう。
人物やポートレート撮影時の「構図」についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので興味があればどうぞ。
フィルター機能
3色カラーのフィルター機能をタップすると、
・全て
・お気に入り
・Film
・Vintage
・Black&White
・Cinematic
・Portrait
・Mood
・Landscape
・Pro
・FX
・Color Boost
・Lifestyle
・Santa
・Various
全部で134種類のカラーフィルターが実装されており、フィルムカメラ風に加工できる「Film」には32種類が用意されています。
また、カラーフィルターの強弱を付けたいときは、もう一度フィルターをタップすると「0~100」まで設定値をスワイプ操作できます。
過去の写真もエモくフィルム風加工できちゃう
出典:unsplash
「1998 cam」の良いところはここまで紹介してきたようにフィルム風の優れた加工ができること以外にもう1つ。
過去に撮った写真もアプリに取り込んでフィルム加工できる
この機能を使えば何気ない写真もレトロチックでエモい写真に大変身します。
こちらは加工前のかなこさん。
「K10」(KD Portra 400 NC)で加工してみると、
「K10」のフィルターを使用し、ランダムライトを手動で入れ込む。そして色彩を少し落としてます。
こうするだけで少しフィルムタッチにすることができますが、すでに写真が加工してあった場合は色合いや光の露出がうまくいかないことがあるでしょう。
続いて、こちらは仲良し2人組の加工前の写真。
爽やかな雰囲気ですが「1998」で加工してみると、
まるで大正か昭和初期のような古い写真に大変身しました。「1998」フィルターはやっぱりダストONにすると雰囲気が出ますね。
いつも同じようなテイストでスマホ写真に飽きてしまった方は、ちょっとした変化を求めるにはちょうどいい機能と言えるでしょう。
「1998 cam」のここだけ改善して欲しい2点!
出典:unsplash
「1998 cam」は最高だ!そう思ってはいるものの、実際に購入してすべての機能を使った私がここだけは改善して欲しいと感じた部分があります。
ここでは改善して欲しいポイントを2つ紹介しますが、今後のアップデートで改良して欲しいという思いがありますね。
シャッター音が恥ずかしい
まず、1点目は使った方が最初に感じることと思いますが「シャッター音」。
シャッターボタン押すと、ピロンってけっこう大きな音がします。
屋外で1人で撮ってるなら気になりませんが人混みや狭い場所で「ピロン」って鳴ると、人の目が気になりますね。
アプリ機能を全て見て、ネット上でも調べましたがシャッター音を消す方法は存在しないようです。
屋外や自然の中なら気になりませんが屋内で使うときは、周りへの配慮が必要になりそうですね。
ランダムライトを手動にして欲しい
そして2つ目は「ランダムライト ON/OFF」機能です。
ランダムライトを使うのがおすすめと言いましたが、撮影する人や建物の配置によっては手動で気に入ったライトを入れたい場面がありました。
一応、撮影した写真を「開発」であとからライトを当て込むことはできますが、あらかじめ撮影時に好きなライトを設定できればもっと撮影が楽しくなるのに、と感じています。
これが出来るようになればライトをスマホ画面上に設置しながら、被写体を本格的に撮影できるので画角やアングルを変えながら撮れるという楽しみがあると思うんですね。
本格的にカメラを始めたいという方にはこちらの記事がおすすめです。
110円でこれだけフィルムカメラを再現するアプリはすごい
出典:unsplash
今回は私自身がたくさんあるフィルムカメラアプリの中から、エモい写真が撮れると話題の「1998 Cam – Vintage Camera」を有料プランを購入したレビュー記事になります。
現役カメラマン目線で見てみると優れたネガフィルムの再現性が魅力的な「1998 Cam – Vintage Camera」。
フィルムカメラを手に入れるのはハードルが高いけど、手軽にフィルムカメラ風に挑戦してみたい方にはまず「1998 Cam」をおすすめしています。
今回の記事がフィルムカメラ風アプリ「1998 cam」のことをもっとよく知りたいという方の参考になれば幸いです。
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カメラを始めてわずか半年でプロモデル、テレビ局タレントの撮影を担当する。ポートレート撮影や企業撮影のほかWEB広告クリエイターとして活動。2021年7月7日に鹿児島写真部MUZEを立ち上げ、クリエイターやアパレル・ハンドメイド作家・地元店舗とコラボ企画を行う。2022年『PASHA STYLE』認定クリエイター。鹿児島出身。
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