フリーランスモデルって何?
そんな疑問をよく耳にすることがありますがフリーランスモデルとはこれまで磨いてきたスキルを武器に、経済的に自立することです。
「どうやったらフリーランスモデルになれるの?」
「ギャラ相場や働き方が気になる」
今回は最近増えてきているフリーランスモデルになる方法と、フリーランス活動にはインスタや動画コンテンツが必須になる理由をご紹介します。
この記事を読むことでフリーランスモデルになる方法を知ることができます。
フリーランスモデルってどういう存在?
出典:unsplash
写真・映像の素材になる被写体のことを「モデル」「被写体モデル」と呼びます。
ですが、そもそもモデルには出演料・使用料として得られる報酬を受け取る前提としたプロモデル、趣味の撮影で撮られるアマチュアの無償モデルがあります。
【プロモデル】…事務所に所属、又はフリーランス。広告・CM・イベントなど企業のイメージモデルになることで使用料として報酬を得るモデルのこと。
【アマチュアモデル】…カメラマンの趣味で行われる写真・動画撮影のモデル。お互いに無償又は交通費程度を受け取ることはあるが、モデル業を収入源としていないモデルのこと。
そして、このプロモデルの中でもそれなりに経験と実績を積んだモデルが、事務所を退所してフリーランスとして活動することを「フリーランスモデル」と呼びます。
【フリーランス】
「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
最近は「FIRE」という単語があるぐらい経済的自立を後押しする社会背景がありますが、ようするに組織に雇われずに自分1人で何から何までやるのがフリーランスモデルってことですね。
やることが多くて「私には向いていないかも!」と思われがちですが自分のやりたいことができる、100%報酬を受け取れる(事務所所属だとマージン料として中抜きされるため受け取れる金額は50%以下)などメリットは多いです。
まれに、事務所に所属した経験がないまま自己流でスキルを磨いてフリーランスモデルになる方もいますが、とても稀なケースで基本的には出演実績が多いほどフリーランスとしては有利になるでしょう。
ちなみに「JIJI.COM」によると2021年のフリーランス市場規模は1,039億円と増え続けており、2022年にはフリーランサーが25万人を超える見込みだそうです。
気になるフリーランスモデルの給料・ライフスタイルは?
出典:unsplash
ここでは皆さんが気になるフリーランスモデルのギャラ相場や、一体どんな生活を送っているのかご紹介します。
あくまでも、写真部MUZEの活動を通じて知り合ったモデルさんの例になるので、参考と思って頂けたら幸いです。
フリーランスモデルの年収相場
正直、モデル業というのは人気商売なのでよく起用される人と、そうでない人の場合では天と地ほど年収・単価に開きがあります。
✔フリーランスモデルのギャラ相場の目安(1回、1クールあたり)
パリコレモデル…~1000万円
テレビCM…30~300万円
雑誌・PV撮影…5~50万円
読者モデル…10~50万円
撮影会モデル…1~50万円
動画配信モデル…1~30万円
広告バナー…1~10万円
イベント出演…1~10万円
プロカメラマンから被写体依頼…1~5万円
とてもザックリとしていますが本当にケースバイケースなので同じ仕事でも、認知度や関連する企業によって単価も異なります。
パリコレモデルとしてランウェイを1回歩くのに100万円というスーパーモデルもいれば、かなり少ない金額で歩いているモデルさんもいるそう。
ショー・TV・雑誌ともなると出演するだけで認知度が上がるメリットがあるわけですが、最近の日本は景気が横ばいなのでトップモデルが稼げなくなって困っているというのはよく聞く話し。
そこで認知度や好感度は下がるけどトップモデルよりずっと安い金額でオファーを受けてくれる、フリーランスモデルは貴重な存在というわけですね。
撮影依頼を受けてからギャラを貰うまでの流れ
フリーランスの場合、向こう側からオファーを頂けるのは人気がある一部の人のみ。
基本的にはこちらから関係者に顔を出したり人脈をつたって、お仕事を受けられるよう営業することが基本になります。
✔フリーランスモデルの仕事の流れ
①営業・紹介サイト経由・自HPやInstagramで募集
②クライアントからDM・電話でオファーが来る
③金額や拘束時間・内容を見てオファーを受ける
④直接又はオンラインで打ち合わせ
⑤撮影スタート(1日~数日間に及ぶ場合もある)
⑥ディレクター・カメラマン・クライアントのOKが出れば撮影終了
⑦クライアントに請求書を送る
⑧翌月又は翌々月にギャラが振込される
⑨クライアントに納品書を送る
⑩案件終了
受ける仕事の内容によってさまざまですがスチール(静止画)撮影の場合は、このような流れになるでしょう。
フリーランスの場合、オファーがあっても個人事業主と同じように最終的にクライアントが納得する物を納品する責任があります。
そのため、クライアントが納得してくれない場合は撮り直し、撮影日程の延期などの可能性も。
また、相手が企業の場合はお互いの税務処理を行う必要があるため、見積書・請求書・納品書などの細かい事務作業も必要になりますね。
フリーランスモデルのライフスタイルは自由!
オファーを貰ってから終了までの流れを見ると本当に面倒くさい、と感じた方もいるのでは。
しかし、ここがフリーランスの大変なところでもありますが、収入や自分の時間を作るには最大限のメリットがあります。
✔フリーランスモデルは自由
・やりたくない仕事は断れる
・オファー金額の100%を受け取れる
・撮影日の調整ができる
・空いた時間は自由時間になる
・自分の生活スタイルに合わせて仕事量を調整できる
・育児をしながら続けられる
事務所所属の場合は細かい事務作業・打ち合わせ・調整を代わりにしてくれる分、高いマージン料を取られてしまいます。
そのため、モデルは撮影することだけに専念できる代わりに全体のギャラの50%も貰えないという事態に。
ある程度、安定して仕事を受けられるぐらい認知度が上がっている方は、間違いなくフリーランスになった方が受けられる恩恵は多いと言えそうです。
【2022年最新】フリーランスモデルになる方法!インスタや動画コンテンツは必須です。
出典:unsplash
ここからは本題のフリーランスモデルになる方法を5つご紹介します。
大前提ですがいきなり自己流でフリーランスモデルになるのは現実的に厳しいので、事務所に所属してレッスンを受けたりコネクションを増やす必要があるでしょう。
①モデル事務所でレッスンを受ける
まずは、モデルとして基礎・技術を学ぶために事務所に所属しましょう。
ファッションモデルを目指す場合は、都心の大手事務所に所属しないと活動が難しい状況にありますが、それ以外のPV・撮影会・動画配信系であれば地方在住でも活動は可。
✔事務所で受けられるレッスン
・礼儀作法
・マナー
・発声
・ウォーキング
・ポージング
・演技
・メイク
・トレーニング
・ストレッチ
・食生活に関する知識
だいたいこの内容はどの事務所でも同じかと思いますが、特にポージングやウォーキングはレッスン講師の教えるスキルが高いほど効果的です。
美を保つ意識や心構えなど基本的な部分もフリーランスモデルになる上では、欠かせない要素ではないでしょうか。
また、お仕事を貰えるようになったら関係者やクライアントとコミュニケーションを取り、人脈を作っておくことも重要です。
②Instagramで自己ブランディング
それなりに出演実績が増えて、これからは自分1人でやっていけそうと思ったら事務所を退所してからInstagramを始めましょう。
事務所所属の頃はSNSを制限されていることもあるため、自分を売り込んでいくためのツールとしてInstagramはとても役立ちます。
✔Instagramで自己ブランディング
・プロフィール欄に過去の出演実績を載せる
・ハッシュタグでフリーランスモデルであることを伝える
・フリーになってからの写真素材を増やす
・自分のモデル料金表を載せる
・DMをこまめにチェックする
・事務所所属していた頃の写真は使わない
めざましい実績がある場合はブランディングは難しいことではありませんが、過去の実績に自信がない場合は自分の強みを最大限に生かすのがベター。
別記事で紹介した「木下実凡」さんのように無名モデルからパリコレデビューを果たす人もいるので、自分の魅力を見せるためにはどういう投稿をしていくべきか参考にしてみると良いでしょう。
③動画配信コンテンツでファンを集める
最近は動画コンテンツが主流になっておりYouTubeのように難しい動画編集をしなくてもTikTokやYouTubeショートなど短編ムービーでも有名になることができます。
✔動画配信コンテンツ
・TikTok
・Youtube(フル・ショート)
・インスタライブ
・インスタIGTV
・Facebookライブ
・17Live(イチナナライブ)
・SHOWROOM(ショウルーム)
・ツイキャス
投げ銭コンテンツもかなりの数がありますがやはりファンを増やすなら、誰でも見れるYouTube・Instagramがおすすめ。
投げ銭システムでお小遣いを稼ぐ女性もいますが、たいがいは自分を安売りして露出を増やすものが多いのですね。
目の前の小銭に目がくらむのではなく確実に自分のファンを作ることを目標に、露出を増やさないでも見に来てくれるファンを増やしましょう。
④モデルマッチングサイトを活用する
モデルマッチングサイトというのはモデルを依頼したいクライアント側、そしてモデルとして起用して欲しい人を繋げるマッチングサービスのこと。
✔モデルマッチングサイト
・ラフモ
・フォトマッチ
・Remember(リメンバー)
・クラウドワークス
・ランサーズ
おすすめは会員数が多い「Remember(リメンバー)」と「ラフモ」。
当然ライバルも多くなりますが安心できるシステムが構築されているので、自分のポートフォリオを載せてオファー条件、撮影可能日などを設定することでクライアントにアピールすることができます。
特におすすめの「Remember(リメンバー)」では自分で設定できる時給が1000円~10000円と幅広く、実績をつめばそれなりに大きな収入源になると思います。
⑤HPを作って自分で案件獲得する
フリーランスモデルというのはオファーする側からすると事務所所属のモデルと比べて、”信頼性”という面では不安があります。
「依頼したら、ちゃんと撮影に来てくれるのだろうか?」
フリーランスモデルにオファーを出す依頼主側は、そういった不安をいつも抱えています。
それを解消する方法として自分のHPがあると信頼度を上げることができます。
✔HPを作るメリット
・信頼度が上がる
・SNSが使えなくなっても連絡が取れる
・自分のポートフォリオをたくさん載せられる
・自分の顔になる
HPを制作・運営するには初めにコストがかかるものですが、最近はWIXなど無料でテンプレート作成できるツールがあるのでそれを利用するのも可。
Instagramの「linktree(リンクツリー)」にHPのURLを載せておくと、しっかりとした体制で仕事に向き合っているモデルさんだな、と判断されるのでぜひ掲載しましょう。
なぜフリーランスになるのか?フリーランスモデルのメリット・デメリット
出典:unsplash
最後にちょっとした疑問に思うこと、なぜ安定した事務所を退所してまでフリーランスモデルになる人が多いのでしょうか。
事務所に所属しているモデルはマージン料を引かれてしまうものの、安定した仕事や強いコネクションは魅力的。
それを手放してまでフリーランスになることでどんなメリット・デメリットがあるのか見てみましょう。
メリット | デメリット |
案件単価の100%が貰える | 収入が不安定 |
自由なライフスタイル | 事務作業が手間 |
自分のやりたい仕事だけ挑戦できる | 信頼性の低下 |
人間関係から解放される | 1人で不安 |
人脈やクライアントと交流があるモデルがフリーランスになれば当然、100%ギャラが自分の手元に入ってくるため収入アップすることは間違いありません。
しかし、事務所と比べて信頼性が低下、事務作業が手間などデメリットもあるわけです。
また、フリーランスあるあるですが、1人で活動していると「寂しさ」を感じることがあるでしょう。
事務所にいた頃の煩わしい人間関係やストレスからは開放されるものの、将来ほんとに大丈夫なんだろうか、急に仕事が来なくなったらどうやって生活しよう、相談できる人がいないなど不安はつきまといます。
周りに同じフリーランス仲間がいれば情報交換したり、切磋琢磨することができるので同じフリーランス仲間を増やしておくことをおすすめします。
MUZE撮影会では出演モデルさんを募集しています!
今回はフリーランスモデルになる方法、フリーランス活動にはインスタや動画コンテンツが必須になる理由をご紹介しました。
事務所を退所または、レッスンを積んだモデルさんがフリーランスになることは決して楽なことではありません。
しかし、フリーランス市場は右肩上がりで増えている状況からも、世の中がフリーランスを必要としていることに違いはありません。
フリーランスになりたいと思っている方はしっかりと準備して案件獲得できるような魅力的なモデルになることを目指すことをおすすめします。
また、写真部MUZEでは「MUZE撮影会」を開催しています。鹿児島県内メインで毎月開催している撮影会に出演して下さるモデルさんを募集していますので、ご興味がある方はHP「モデル応募」欄からお問い合わせ下さい。
今回の記事が、フリーランスモデルになりたいと思っている方の参考になれば幸いです。
鹿児島写真部MUZEでは「ポートレート撮影体験」「フォトウォーク」「写真展」等のイベント開催を行っており、撮影技術向上・モデルマッチング・地元観光応援を目指した企画を行っています。
前回、前々回と参加してなかった方でも気軽に参加することができるので、皆さんの部員応募やイベント参加をお待ちしています。
部員参加は下記、入部フォームから簡単にお申込みすることができます。たくさんのカメラ写真好きの皆様とお会いできることを楽しみにしております!
■モデル応募フォーム■
カメラを始めてわずか半年でプロモデル、テレビ局タレントの撮影を担当する。ポートレート撮影や企業撮影のほかWEB広告クリエイターとして活動。2021年7月7日に鹿児島写真部MUZEを立ち上げ、クリエイターやアパレル・ハンドメイド作家・地元店舗とコラボ企画を行う。2022年『PASHA STYLE』認定クリエイター。鹿児島出身。
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