仕事をカメラマン一本で食べていくのは難しい?結論マーケティングを学べばOKです。

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毎週のように人物ポートレートや風景を撮っているカメラマンさんにとってプロの写真家になることは誰もが一度は描く夢ではないでしょうか。

最近ではTwitterでバズったフォトグラファーが大手出版社から写真集を出版するなどカメラマンを志している方にとってはとても夢がある話しですよね。

しかし、その一方でお客さんからお金を貰って撮影することに慣れていない方は尻込みしたりどうやって仕事を獲ったらいいのか分からない、そんな声をよく耳にします。

今回はそんなカメラマンやフォトグラファーとして稼ぎたい方向けに厳しいと言われる3つの理由や生き残るための5つのポイントをご紹介します。

ちなみに自分ですがこれまでカメラとは無縁で生きてきました。

2020年11月に初めてミラーレスカメラを買ってからまだカメラ一本で爆稼ぎしてる訳ではないですが、約1年でそれなりに安定した収入を得る事ができるようになったので駆け出しカメラマンには参考になるかなと感じています。

今回はあくまでもカメラマンとして仕事をしたいと思っている方向けなので趣味で貫きたいと考えている方は賛同できない点があるかもしれませんのでご了承下さい。



コロナ渦後はカメラマンの仕事がなくなる?

GDP推移
出典:日本経済団体連合会

約2年近くコロナ渦が世界中に巻き起こり日本では厳しい自粛が続くなか給付金では持ちこたえられずに飲食店や接客業は閉店、ブライダル業界は大打撃、株価も下がり上図のようにGDPは以前としてコロナ前の水準に及びません。

それではやはりカメラマンとしての仕事も減ってしまうのか?

結論ですが「なくなることはない。でも減少傾向にある」と言ったところでしょうか。

その理由としては一般家庭にも安価で高性能ミラーレスカメラが普及するようになったため、ちょっとした店舗・商品撮影や美容室のカットモデル写真も店舗側が自前で撮れるようになりました。

撮影手法もYouTubeで無料公開されているのでカメラ初心者でも真似してライティングすれば物撮りぐらいは問題ないでしょう。

そして静止画から動画やSNSに広告が移行していることからファッション雑誌の売れ行きが落ち、企業の予算がつかない代理店が発注する広告撮影そのものが減少しています。




加えてブライダル業界はコロナ渦でキャンセルが相次ぎブライダル一本で生きてきたカメラマンはかなり仕事が減っていると聞きます。

また、Adobe社のクリエイティブ クラウドサービスによって安価なサブスク制が普及してフリーのクリエイター・カメラマン・動画編集者が増えていますよね。

これらのことからカメラマン至上主義が終わり大手の代理店ではなく、「B to C」においては無名でも「個人」の方が高品質で低単価の仕事を請け負うことができるようになりました。

しかし、一方で初心者カメラマンでは到底追いつかない腕の立つ写真家やカメラマンの仕事がなくなった訳ではありません。

要約すると、

・誰でも撮れる写真は需要がなくなった
・「この人」にしか撮れない写真には価値がある
・フリーランスが増えて仕事を優先的に受けている
・YoutubeやSNSで注目されるのは”個人”
・ブライダルや七五三など記念撮影は価格競争が厳しい

色んな方がこの記事を見ていると思うので小難しい話しばかりになりましたが、要するに「個人が稼げる時代ですよ」ということですね。

次章からはカメラマンとして稼いでいきたいと思っている方向けにもっと細かいポイントにフォーカスしていきます。

カメラマンで食べていくことが厳しいと言われる3つの理由

ブライダル

あくまでも世間一般の声を集めてカメラマンで食べていくことが厳しいと言われる理由を3つに絞りました。

厳しいとは言え誰にでもまだ可能性がある訳ですから事実としてこういう背景があると認識してもらえたら良いと思います。



①ブライダル業界が低迷している

ブライダル撮影にはいくつか種類がありますがここ数年コロナ渦の影響で式が中止になったり撮影がキャンセルになったことで個人で仕事を受注しているカメラマンだけでなく雇われカメラマンも仕事を失った方が多い印象です。

ブライダルカメラマンは憧れの職業として人気がありますが写真スタジオの正社員としてカメラマンをしている場合は手取り15万~16万と薄給。

ブライダル関連の撮影の種類を見てみると、

・前撮り
・フォトウェディング
・ロケーション撮影
・エンゲージメントフォト
・式当日の様子を撮影

いくつか種類がありますがいずれも10万以上と単価が高いことが多くフリーランスカメラマンにとっては収入源になっていたことは間違いないでしょう。

自粛中も前撮りなどは行われていますがそれでも減少傾向にあったため、カメラマンや写真スタジオはこぞってこの少ない案件を取り合っていたことが予想されます。

個人が受ける仕事の中ではもっとも高単価であったことから1件ごとの損失は大きく、泣く泣く違う仕事を掛け持ちしながら過ごしたカメラマンもしくは廃業したフォトグラファーもいたという事実があります。


②出張フォトグラファー事業の進出

ここ数年の間に出張フォトグラファー事業が全国で展開され、都市部から地方にいたるまで写真スタジオやフリーランスカメラマンの前に立ちはだかる大きな壁になりました。

インスタで写真発信している方なら目にした事があると思いますが、

・ラブグラフ
・fotowa
・Our photo

この3社が有名で七五三や成人式の他にフレンズフォト・カップルフォト・ニューボーンフォト・マタニティフォトなど新しいジャンルの記念撮影も定着しつつあります。

全国的に有名な「スタジオアリス」の記念撮影は小さいお子さんを持つママから人気が高いですが、そこにさらに出張フォトグラファー会社が残りの市場を取りにやってきたわけですね。

「C to C」においてこの存在は個人で運営している写真スタジオやフリーランスカメラマンの脅威となり、オリジナリティがあるカメラマン以外は淘汰されているという背景があります。

③ミラーレスカメラの普及や高性能スマホの台頭

別記事でも紹介しましたが2020年のデジカメ出荷台数や業界規模はダウンしていますがその中でもレンズ交換式のミラーレスカメラの需要が伸びています。

また「iPhone 13 Pro」「Xperia 5Ⅱ」「Galaxy S21 Ultra」など高性能カメラを搭載した最新スマホが話題になりましたが、発色が良く超広角まで撮れる写真はインスタ向きで商品撮影くらいなら問題なくクリアします。

これまではガチカメラマンしか持っていなかったカメラ機材が一斉に一般家庭まで普及したようなもの。

最近のフルサイズミラーレスカメラが20万円以下で3000万画素を超えているため、撮り方さえ覚えてしまえば素人でもそれなりに良い写真が撮れます。

また、無料のRAW現像ソフトや加工アプリも浸透しておりカメラマンにしか撮れなかった「領域」を脅かす存在になったことは間違いないでしょう。

フォトグラファーやカメラマンとして厳しい世の中を生き残るための5つのポイント

交渉成立

職業カメラマンとして食っていくためには写真を撮る以外のことを見落としてしまうカメラマンが多くいます。

カメラマンとして生きていくためには技術を磨くことばかりに目がいきがちですが「営業力」「スキル」「信頼」など技術と同じくらい大事な要素があります。

ここでは5つの重要なポイントをご紹介しますので最後まで読んで貰えるとためになると思います。



①たくさんのスキルを身に付ける

カメラマンはこれまでのスタジオカメラマンと違ってRAW現像、切り抜き合成以外にも学ぶべきことがたくさんあります。

ざっと関連スキルを挙げてみると、

・RAW現像ソフトでレタッチ
・Photoshop合成や切り抜き
・DTP(印刷)
・フィルムカメラ現像
・写真プラス文字でillustrator
・動画編集
・WEBデザイン
・SNS広告
・WEBやSNSマーケティング
・ライティング(文章)

実際に仕事をしてみると分かると思うのですが記念撮影では撮った写真データを渡すだけで完結しますが、これが個人事業主や企業を相手にする場合は撮るだけの人は仕事を貰えません。

依頼する側の立場に立ってみると、

「写真を撮るのはAさん」

「WEBデザインはBさん」

「写真を撮ってWEBデザインできるCさん」

この状況なら別々に発注するより最短で業務を遂行できるCさんに依頼するのは明白です。

つまり撮る以外のスキルを磨くことで収入源も増えますし、依頼される仕事の幅も増えるため収入は安定しておのずとスキルも磨かれていくでしょう。

私も日常的に撮影した写真をレタッチ→記事執筆→自分で制作したWEB媒体に掲載→PV獲得→広告主募集や広告収入

または撮影した写真を合成→illustratorで広告制作→チラシやGoogleリスティング広告に掲載など行っています。

スキルをたくさん身に付ければ色んな分野の人脈を増やしたり、フリーランスの場合は全て自分で完結できるので全く経費がかからなくなります。


②信頼を地道に増やしていく

これはカメラマンに関わらずフリーで仕事をしている人すべてに共通するポイント。

最近は「インスタ起業」なんて言葉がありますがSNS上で買い物カートを設置して物販したり、顧客の信頼を得てクリエイターの仕事を貰えるケースがあります。

足を使わないでも自宅で集客することもできますがビジネスの基本は「オフラインの信頼」に変わりありません。

SNSやオンラインビジネスはGoogleのプラットフォーム上で行われているビジネスのため、極端な話しGoogleが無くなったら仕事も途絶えてしまいます。

しかし、オフラインで地道に重ねてきた信頼は生きてる限り無くなることがないためWEBがなくても継続的に仕事を請け負うことができるでしょう。

「どうせ撮ってもらうなら知ってる人の方がいいからな。」

私がお客さんから言われた言葉ですがこれはけっこう重要な”真実”だと思いますね。

イベント撮影の場合、一定以上の撮影技術や常識があれば誰でも出来栄えには大差ありませんが、それでも「あなたに依頼したい」と思ってくれているのはこれまでの信頼関係があるから。

カメラマンとして食っていくためにはこの「オフライン」「オンライン」両方とも欠かすことができないので、足りない部分があると思った方は今日から始めてみることをおすすめします。


③営業力を身に付ける

「お客さんからお金を頂いて撮影する。だから最高の写真を撮ってあげないといけない!」

素晴らしい心構えですがこれはまず「依頼」を受けた後の話し。

知らない依頼主から駆け出しカメラマンに仕事が発注されることなんてありませんし、依頼があっても知り合いか知人の紹介ぐらいのもの。

フリーランスカメラマンとして食っていくためには「営業力」はある意味「技術」より重要なポイント。

しかし、人によっては飛込みで知らない人と話すことに抵抗を感じる人は少なくないですし、営業なんて自分にはムリと思っている方は意外と多いですね。

幸いコロナ渦を経験した私たちは直接会って話すこと以外にZOOMオンライン打ち合わせやグループチャットなどネット上でやりとりをする機会が増えました。

また、YoutubeやInstagramを活用すればあなたの人間性や「仕事を依頼して大丈夫か?」という判断基準を相手に設けることができます。

これによりオンラインで仕事を獲得することが出来るようになりましたが、依頼に対して臨機応変な対応ができるかどうかは仕事を獲得できる分かれ道です。

例えば個人店オーナーさんが「店舗の撮影をして欲しいのですが」とDMを送ってきたらどう対応しますか?

あなた「了解しました。店舗撮影はお任せ下さい。こちらの相場は1時間1万円になります。」

依頼が入ると嬉しいのですぐ返答しがちですが、まずは先方のことをGoogleやInstagramで調べましょう。

・どんな業種でどんな商品を売っているか
・撮影した写真を何に掲載するのか
・系列店なのか個人店舗なのか
・メニュー写真が充実しているか
・HPやSNSアカウントはあるか

しっかりした調査をすることで店舗の全体像が見えてくるので何に困っていて、こっちがどんな物を納品すればゴールに近づけるのか?

この辺りをオーナーさんと打ち合わせしながら詰めていくと実は「メニュー表を見直したい」「HPが欲しい」「SNSはやってるけど忙しくて更新できない」など悩みが表面化されることがあります。

スキルを磨いている人なら「メニュー表の写真を撮り直す」「HPを作る」「SNS運用をさせてもらう」などビジネスの種はたくさんあります。

「営業」はなにも新規のお客さんを掴むことだけでなく、今の環境で周りにどんなビジネスの種が落ちているか見つける能力も必須になるでしょう。


④市場の将来性があるブルーオーシャンを探す

独立しているカメラマンと言っても写真需要のある市場にはさまざまなジャンルが存在します。

・写真家
・写真講師(講演、Youtube等)
・商業撮影(企業広告、雑誌等)
・記念撮影(七五三、前撮り、成人式等)
・人物撮影(コンポジ、プロフ、宣材等)
・店舗広告撮影(外観、内観、商品、スタッフ等)

これ以外にも細かいジャンルがいくつかありますが大別するとこんな感じではないでしょうか。

また、撮影する側も法人・個人・委託など業態はさまざまで、日本のプロカメラマン人口は「職業情報提供サイト」によると7万人とも言われていますが、美容師が50万人を超えていることを考えると極端な飽和状態ではありません。

まだまだ既存のサービスに工夫を加えれば市場の「ブルーオーシャン」を見つけることは不可能ではないと思っています。

つい先日、Twitterで「プロカメラマンとしてブルーオーシャンだと思うのはどれですか?」の質問に対して、

1位 記念撮影(七五三、前撮り、成人式等)と答えた割合がとても多かったです。

ただ、個人的には記念撮影は法人、個人のライバルがとても多いと感じているので駆け出しカメラマンにはあまりおすすめできません。

出張フォトグラファー会社に所属している方も多いと思いますが、撮影する画角やレタッチ仕上がりに関して基準があるため会社を離れたとき他のカメラマンと差別化することがとても難しくなるのではないでしょうか。

若い世代から人気がある「透明感」「爽やか」「エモい」写真は確かに需要がある訳ですが、時代の流行もあるのでブームが去ったとき仕事の需要も減る可能性があります。

私の見解ですが「ブルーオーシャン」だと感じているジャンルは、

①写真講師(講演、Youtube等)
②店舗広告撮影(外観、内観、商品、スタッフ等)
③人物撮影(コンポジ、プロフ、宣材等)

以上の3つになりますが理由は以下。

①は要するにユーチューバーのことを指していますが今の時代は肩書がなくても誰が見ても素晴らしい!と思える写真を撮っていれば周りは興味を持って耳を傾けてくれます。

②は私もよく撮影で店舗や個人事業主さんとお付き合いがありますがこの市場はカメラマンが不足している印象がありますね。

カンタンな紹介写真程度であればオーナーさんが自前の一眼レフで撮影しますが、単なる商品紹介ではなく消費者ニーズに訴えかけるような写真を撮るにはカメラマンの世界観や想像力が必要。

③の人物撮影はこれまでも芸能関連の宣材撮影は頻繁に行われていますが、これからは冒頭でも述べたように「個人」が発信して商売をしていく時代になります。

個人にスポットが集まるということはフリーランス、パラレルワーカー、副業する人口が増えるということ。

自前では「自分」を美しく、かっこよく、独創的に魅せることは難しいため作風が定まっているカメラマンさんにチャンスがあるのではないでしょうか。


⑤価格競争に巻き込まれない

前章と共通していますが競争が激しい分野の撮影では「単価」を下げることである程度の仕事を獲ることができます。

しかし薄利多売ではカメラマンとして食っていくことが難しくなる上に、単価を下げる行為は消耗するだけで自分の首を絞めることに繋がりますね。

大手出張フォトグラファー会社では記念撮影の単価が「1万5千円以下」の場合が多く、中には「9000円以下」と広告を出しているところも。

フリーランスカメラマンがこの価格に勝負していくためには「8000円以下」に設定する必要がありますよね。

仕事を獲得して一日「8000円」稼げたとしても「8000円×30日=24万」

これをやってたらいつまで経っても生活に余裕は生まれませんし記念撮影はシーズンがあるため、それ以外はアルバイトをしないと食っていけなくなるでしょう。

考えるべきポイントは、

・自分の単価は下げない
・競争相手の少ないジャンルで単価を上げる
・単価を上げるための付加価値

矛盾してるようですが価格競争がある市場ではむしろ「上げるための施策」を考えることが重要です。

中には記念撮影で単価20万~30万を貰っているフリーランスカメラマンもいますが、価格なりに誰も真似できないような圧倒的な世界観を持っていることが「単価を上げる条件」になっていることは言うまでもありません。

いちカメラマン風情が偉そうにマーケティングを語っていますが、実際仕事をしている中で市場にはカメラマンが少ない所と多い所は存在していますし、単価が高い所と低い所にはそれなりに理由があります。

最善の方法は「スキル」「営業力」「信頼」に加えて「市場を理解する」マーケティング能力はフリーランスカメラマンには必須なのでどれも欠かすことなく全て磨いていきましょう。



駆け出しのカメラマン志望におすすめの仕事の取り方

店舗外観

ここからはカメラ歴が浅く経験が少ないけど「これからカメラマンに転向したい!」「卒業したらカメラマンを目指したい!」と考えている方向けにおすすめの仕事の取り方を3つご紹介します。

あくまでもフリーランスになるため経験値を補うことや布石として考えてもらうと良いでしょう。



①知人に紹介して貰って低単価で撮る

まずは、知人に紹介して貰って安くても良いから「お金を貰って撮る」行為に慣れましょう。

趣味で風景やポートレートを撮っていると撮影テーマやこだわりはあっても「撮影時間」「相手が欲しい写真」に対する意識は磨かれません。

カメラマンとして食っていくためには、

・相手がどんな写真を欲しがっているか
・使える写真が何枚あるか
・撮影スタートから終了までの時間管理
・撮影中の的確な指示

この辺りは実際の経験値でしか補えない部分なので意識して撮影にのぞみましょう。

友人なら1000円でも良いのでフレンズフォト、家族写真、スナップ写真など色んなジャンルを経験しておくことも大事です。

②経験不足は登録フォトグラファーサイトや請負で補う

ある程度、撮ることに慣れてきたら次のステップとして「出張フォトグラファー会社」に登録してみるのがおすすめ。

注意したいのはお客さんから指名されると1回の撮影で1万円以上もらうことができるようになるのでウキウキになりがちですが、たくさん稼ぎたいのならあくまでも経験として割り切ること。

おすすめの出張フォトグラファー会社は、

・ラブグラフ
・fotowa
・Our photo

いずれも一次審査(個人情報の提出、撮った記念写真の提出)、二次審査(面談、撮影シミュレーション)があると思いますがここを受かるにも一定のレベルが必要です。

まずはここで認められる写真の質、撮影技術、相手とのコミュニケーション能力を磨いて、経験を積むことで次のステップが見えてくるでしょう。

また、晴れて登録カメラマンになったら撮影依頼を受けるだけでなく知り合った方との人脈も作っておくことをおすすめします。


③店舗から色んな仕事内容を請け負う

基本的な撮影テクニックや時間管理できるようになったら次のステップは「店舗」から仕事を貰うこと。

ハードルが高いと感じるかもしれませんが中小企業と違って個人店舗から撮影依頼を貰うことはそこまで難しいことではありません。

知り合いから紹介してもらったり、自分がいつも通っているお店に話してみたり、と方法は割といくらでもあります。

「店舗」から仕事を請け負うことをおすすめする理由は、

・商品(商品のアピールポイント、装飾、ライティング)
・外観内観(構造物を広く見せる、清潔感、店内の雰囲気)
・スタッフ撮影(笑顔を引き出す、人間性、安心感)
・チラシやメニュー(写真の印刷、見出しの付け方、レイアウト、印刷会社とのやり取り)
・インスタ撮影(映える写真、レタッチ、レイアウト、写真の切り取り加工)
・看板製作(素材の撮影、文字フォント、印刷素材の特性)
・オーナーさんとのやり取り(提案、営業、見積もり、契約書、納品書)

など撮影に限らず色んなジャンルの経験をできる可能性があるから。

ここをクリアするとカメラマンとしての経験値や幅が広がるので継続的にオーナーさんとお付き合いできたり、新しいビジネスを始めたりとカメラマンとして食っていくための大きな布石になるでしょう。

写真家で食っていくにはフォトコンテストで賞を取るはイコールじゃない

花吹雪

国内にはカメラメーカーやSNSをはじめ企業が主催する「フォトコンテスト」が数多く存在します。

大きなフォトコンでは審査委員がプロの面々なのでここで認められることは日本だけでなく世界にも大きな知名度を得ることができるチャンス。

カメラマンなら一度は応募したことがあると思いますが、大きなフォトコンではその競争率も大幅に跳ね上がるでしょう。

『THE Editor’s Photo Award ZOOMS JAPAN』
『ヤング・ポートフォリオ』
『写真新世紀』
『Cannon フォトコンテスト』
『土門拳文化賞』
『1_WALL』
『APAアワード』
『名取洋之助写真賞』
『ニッコールフォトコンテスト』
『住友不動産ステップフォトコンテスト』
『アートオリンピア』
『Nikonフォトコンテスト』
『JPS展』
出典:Phat PHOTO

アマチュアだけでなく世界中のプロもこの難関を突破して知名度を得たいと考えているため、いずれも入選すれば十分な肩書に。

上記は国内で有名どころですがここで受賞することにより個展開催や企業から色々な声がかかるようになると言われています。

圧倒的に注目されてそこからプロカメラマンとして飛躍することが約束されていると私も思っていましたが、そんな時にある本に出会いました。

2007年に写真新世紀優秀賞受賞し『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』を手掛けていることでも有名な青山裕企氏の『「写真で食べていく」ための全力授業』


「写真で食べていく」ための全力授業 (玄光社MOOK)

青山氏によると受賞した当初は個展開催の依頼・撮影依頼などいくつかあったそうですが、とてもそれだけでずっと食っていける状況ではなかったと書かれています。

受賞した直後はお祝いムードで色んな打診があったけど、生計を立てていけるのはこれまで自分が築いてきたアーティスト撮影や人脈があってこそ、と。

この本では何の写真で生きていきたいのか?何を撮る?という心構えからセルフブランディングから仕事の流れまでとてもリアルな情報を得ることができます。

フリーランスカメラマンを目指す方以外にも副業など考えている方におすすめしたいですね。



どうせ撮るならスキルや知識をインプットしよう!

散りばめられたパズル

今回はカメラマンやフォトグラファーとして稼ぎたい方向けに厳しいと言われる3つの理由や生き残るための5つのポイントを割と具体的に紹介しました。

私自身もまだ勉強中の身ではありますがプロとして成功したカメラマンを見るより、出来上がる前のその過程にいる人のマインドや思考を学ぶ方が駆け出しカメラマンには有効かな、と。

時代背景が変化してこれまでの写真需要に変わって、新たな写真に求められる価値観も変わりつつあります。

スキルを磨いて「営業」「マーケティング」「信頼」を学ぶことでカメラマンとして稼げる可能性は広がるものですし、誰も知らない「ブルーオーシャン市場」を見つける最短ルートに違いはありません。

まずは、行動してみる。

これに尽きると思いますが行動しながら試行錯誤して自分の可能性を広げてあげましょう。

今回の記事がカメラマンとして食っていきたい、副業で頑張りたいと思っている方の参考になれば幸いです。



鹿児島写真部MUZEでは「MUZE撮影会」やイベント企画など撮影技術向上を目指した企画を行っています。

前回、前々回と参加してなかった方でも気軽に参加することができるので、皆さんの部員応募やイベント参加をお待ちしています。

また、写真部MUZEでは今年11月から有料「MUZE撮影会」を開催しており随時有料モデル(時給1500円~2500円・実働4h程)を募集しています。興味のある方はこちらのモデル応募フォームまたはInstagramのDMよりご相談下さい。

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