家電から衣類、生活雑貨まであらゆるものを買ったり売ったりできるメルカリは、カメラ好きにとっても聖地のような存在。
カメラボディやレンズは高額なことが多いため少しでも予算を抑えたい方はメルカリで購入を検討した経験があるのではないでしょうか。
しかし届いた商品がジャンクだった、、説明と違う商品が届いたらどうしよう、そんな不安があるのも事実です。
今回はカメラを始めて半年でプロモデル、テレビ局タレントを撮影した私が実体験をもとにメルカリでカメラレンズを安く買う方法、買うときの注意点をまとめてご紹介していきます。
メルカリはカメラレンズの宝庫
出典:メルカリ
メルカリにはオールドカメラレンズ~最近の機種やお宝まであらゆる商品の売り買いが行われています。
取り扱われているメーカーは様々ですが稀に市場価格よりずっと安く買うことができたり、高く売ったりすることができるのも魅力のひとつ。
しっかりとした見極めができればメーカー保証期間内の物を購入したり、相場よりも高いお金を払う必要がないのでちょっとした知識があれば便利に使いこなすことができます。
自分の場合は欲しいものがある時は以下のようなルーチンを行っていますね。
・メルカリの検索窓で商品を探す
・マップカメラや価格.comで市場価格を調べる
・ネットショップで価格を調べる
・中古品はランクを比較する
・毎日3回はメルカリ出品状況をチェック
カメラレンズは市場の流通量によって価格が大きく変わってしまうことがあるため、基本的に買う前後でチェックするというよりは1ヶ月近くずーっと毎日チェックしないと価格変動やお宝は出てこないものです。
これまでは「個人」による出品の割合が多かったわけですが、最近はメルカリショップが開設されたことでショップのアクセサリーや手芸品の類が増えているように感じますね。
気になる商品のページに飛ぶとショップの場合は「カート」機能がついており、サイズや規格を選ぶことができるようになっています。
余談ですが通常のメーカー保証はメルカリで購入した場合も適用されますが、ソニーストアの「長期保証<ワイド>」は適用されないと情報提供がありましたので注意しましょう。
メルカリでデジタルカメラ・レンズを安く買う5つの方法!
ここからは実際に私が体験して学んだカメラレンズを安く買う方法を5つご紹介していきます。
メルカリでは大幅な値下げは出品者次第という面があるため必ずしも誰もが安く買えるということは期待できません。
基本的なところですがポイントは「クーポン利用」「より安い物は時間をかけて毎日チェックする」ですね。
①毎月の出費を減らす「分けて支払う」定期払い
出典:メルカリ
メルカリではクレジット払い、銀行振込、コンビニ払い、D払い、au決済の他に「定期払い」という支払い方法があります。
クレジットカードを持っていなくても毎月定額払い(※清算金額をあとで変更できます)をすることで高額なカメラレンズをムリなく手に入れる事が可能。
「どうしても、このレンズが欲しい!」
そんな時が誰でもあると思いますので切り札として検討することをおすすめします。
「定期払い」を利用するにはメルカリ審査がありますが高額でなければ学生さんでも利用することができますが、年率15%の手数料がかかりますね。
ただし、使いすぎは後々支払いが積もっていくと負担になるので多くても~5000円、~3年で払い切れるよう設定すると良いでしょう。
②お得なクーポンを利用する
出典:メルカリ
メルカリはコロナ渦になった辺りから積極的にクーポン配布を行うようになりました。
いずれも上限1万円分というラインがありますが現在確認できるだけで、
・メルペイ使って10%還元(2021年11月15日まで)
・≪実質半額≫になる定額払い限定クーポン(2021年11月7日まで)
・dポイント連携キャンペーン P1000!(2021年10月31日まで)
・秋のメルカリ出品祭 販売手数料50%戻ってくる!(2021年11月8日まで)
・招待された人も必ずP500!(無期限)
手元にある使っていないレンズやカメラを販売することで獲得できるクーポンがありますので、売ることが安く買うための布石になることも。
まだお持ちでない方は売買専用アカウントを作成して実績を作ると「≪実質半額≫になる定額払い限定クーポン」の案内が届きます。
「秋のメルカリ出品祭 販売手数料50%戻ってくる!」では通常売るときの販売手数料10%ですが、3万円の商品を売ったとき手数料は「3000円」が「1500円」になる計算に。
ちょっとした金額ですがクーポン併用すればバカにならない金額になるので検討してみましょう。
③狙っているカメラレンズは毎日チェックする
メルカリではたまに相場価格から「大きく乖離」した値段のアイテムが現れることがあります。
これは個人ユーザーが多いメルカリならではの現象で最大の魅力でもあるわけですが、同じように良いカメラレンズを安く買いたいというライバルは必ず毎日何度もメルカリをチェックしています。
実体験ですがCannonレンズ「RF24-105mm F4L IS USM」が欲しいと思ってメルカリを見ていた時期がありました。
だいたいどの出品商品も「12万~13万」に揃えてあるため、これがメルカリ中古の市場価格。
出典:メルカリ
整理すると、
・メルカリでは新品や新古「13万~15万」中古は「12万~13万」
・ヨドバシカメラでは新品「15万3000円」
・楽天では新品「16万2600円」
・マップカメラでは新品「13万8000円」
結論から言うとマップカメラが新品「13万8000円」で独り勝ちですが、実は取り寄せ商品になっているため入荷予定が分かりません。
メルカリ新品よりショップ新品の方が保証が付いていることが多いので無難ですが、少しくらいお古でもいいから安く買いたいというユーザーはメルカリをチェックしますよね。
だいたい市場価格に合わせてきている商品は数日間の間に売れていくことが多いのですが、そんな中で見つけた「大きく乖離」した商品を見つけました。
出典:メルカリ
市場価格12万~13万から3万近く値下げされた「8万9000円」!
正確には出品したその日に売り切れになっていたため、後で気付いたという感じですが。
どんな商品かなと参考のためにのぞいてみると、
出典:メルカリ
レンズの状態も良い中古品ですが描写には何の問題もなさそうでお買い得商品でした。
また、コメントも付いていなかったため、質問する前に間髪入れず「購入」されたのでしょう。
これがまさにメルカリの醍醐味というか、
出品する側も必ずしもカメラに詳しいとは限らず出品前に相場は調べていると思いますが、「早く売って現金にしたい」と事情があったりカメラ機材に愛着がない方であればカンタンに値下げできるものです。
ちなみにあとで知ったことですが「大きく乖離」した商品をどうやってすぐ見つけるの?という疑問は「保存した検索条件の新着」を設定しておけばOK。
保存した検索条件をもとに新しく出品があった時にメールやプッシュ通知でお知らせしてくれます。(メール通知は最大新着7件、プッシュ通知は設定後7日間)
④値下げ交渉する
メルカリは「個人 対 個人」という関係性のため売りたい側の「手数料と送料引いてこれだけは欲しい」というラインがあったり買いたい側の「これ以上は予算出せない」という線引きがあります。
そんな時はコメントで「値下げ交渉する」するのがおすすめ。
買う専門の人はすぐ値下げ交渉をしてダメなら次!って感じで割り切っていると思いますが、売る側の経験があるかどうかで考え方やモラルも違うのではないでしょうか。
売る側の事情ではありますが手数料、発送方法、送料と手元に残したい金額を意識して逆算していくことになると思いますが、過度な値下げ要求は売る意欲を下げてしまいます。
折り合いの良いラインを探すのが良い訳ですがおすすめは、
①コメントで値下げ交渉しているログに目を通す
②「その金額までは下げられません」と売り手が断りを入れていたらそれよりも値下げ率を50%以下の額で交渉する
③交渉する時は一方的な依頼ではなく「いかがでしょうか?」という姿勢を見せる、すぐ購入する意思があることを伝える
④可能なら専用にしてもらう(希望通り値下げした後に他ユーザーに無言購入される可能性があるため)
もちろん購入前提なので買う気がないのに値下げ交渉してみる行為はタブーですが、コメント欄の情報が多いほど商品状態を把握しやすい上に交渉しやすくなります。
値下げが失敗しても初期設定額でも購入チャンスはある訳ですから、積極的に活用してみることをおすすめします。
⑤セット品をバラ売りできるか聞いてみる
カメラレンズあるあるですがメルカリでは初心者向けに「カメラ+レンズキット」や「カメラ+バッグ+ストロボ」などセット販売されていることがあります。
買いたい側としてはレンズだけ、カメラだけ欲しい訳ですが、不要な付属品は不要でしかありません。
そのため出品からすぐ購入されるケースは珍しく売れ残ることが多いため、交渉の余地が生まれます。
売りたい側としてはまとめて売りたいけど売れない、なら値下げするか、バラで売るしかありませんからね。
セット販売の場合は全体でだいたいこれぐらいかな?という感覚で値付けされていることがあるため、バラ売りだと意外と安く買えたりすることがあります。
メルカリのコメント機能はオープンになっている性質上、同じ人が何度も何度も値下げ交渉することは難しいため、バラの相場価格を調べておいてそれと同じかそれより少し安い金額で交渉してみましょう。
メルカリでデジタルカメラ・レンズを買う時の注意点
前章で紹介したように「個人 対 個人」のやり取りによってお買い得で安く買える可能性がある反面、買う時の注意点がいくつかあります。
これまでの実体験をもとに購入前に必ずチェックしておくべきポイントをご紹介します。
出品者の評価を見ておく
出典:メルカリ
メルカリには購入前にあらかじめ出品者の評価や情報を確認することができる機能があります。
閲覧できる内容は以下。
・★による総合評価
・「良かった」「残念だった」の数
・「良かった」「残念だった」のコメント閲覧
・出品した商品
・本人確認提出の有無
単純に「良かった」評価を受けている総数によってだいたい信頼できるかどうか判断できますが、アカウントを作って間もない駆け出しもいるので全てではありませんが第一の判断基準になります。
2つめは「良かった」「残念だった」いずれもコメントを閲覧しておきましょう。
出典:メルカリ
良かった場合は当然悪いコメントは少ないわけですが注目すべきは「残念だった」評価をした人がどんな理由で悪いと評価したのかがポイント。
悪い意見としては「思っていた商品と違った」「発送から到着まで遅かった」などがクレームの主流になると思います。
売り手側もプロではないので対応が不十分なケースはありますが、やはり信頼できるかどうかは人間性が数字になって現れてくると思いますね。
また、カメラレンズは10万円を超えることは珍しくないため本人確認提出の有無は大きな信頼要素になるためこちらが提出されていることは前提になります。
カメラボディはシャッター回数に注目
何枚でも思いのまま撮ることができるデジタルカメラですがカメラボディには「シャッター耐久回数」、レンズにも「耐用年数」が存在します。
保管や手入れの仕方にもよりますが一般的にはミラーレスカメラで約100,000回前後、高性能モデルでも約300,000回~400,000回が目安。
レンズは明確な年数が設定されていませんが3~4年で壊れてしまうケースもあれば20年使っていても壊れない!という場合もあります。
オールドレンズが人気があるようにカメラボディに比べたらMFレンズは壊れにくいという特性があるかもしれません。(光学AFレンズはその限りではない)
そのためカメラボディをメルカリで買う場合は必ず「シャッター回数」を確認する、明記されていない場合は必ず出品者に調べてもらってから購入を検討しましょう。
また、撮影モードを頻繁に操作する方は「撮影モードダイヤル」やファンクションボタンが壊れているケースがあるので、こちらも事前に全ての動作に問題ないか確認しましょう。
レンズはカビ・チリをチェック
メルカリでレンズ購入を考えている方はレンズ「前玉」「後玉」「レンズ内のカビ・チリ」を写真で確認しましょう。
前玉(レンズの一番前にある被写体に向ける面)と後玉(カメラマウント側)にキズや損傷があるかどうかは、出品者の写真で確認することはできますが、
レンズ内の様子は写真で確認することが難しく目視でないとなかなか判断できません。
防湿庫で管理されていないレンズはすぐカビが繁殖してしまいますが、レンズ内にカビや埃が多いと映りにも大きな影響を与えてしまいます。
素人にはクリーニングすることも難しいため出品者に事前確認を行い、支障が大きければ購入を見合わせた方が賢明でしょう。
届いた商品が説明文と違うときは「返品」しよう!
出典:メルカリ
あらかじめすべての機能に問題ないか出品者に確認したにもかかわらず、残念ながら説明文とは釣り合わない商品が届いてしまうケースがあります。
購入前のやり取りは証拠になるので返品できる対象になることがありますので、到着したらシャッター・ボタン操作・機能確認をしてから「受取評価」をするようにしましょう。
その理由は「受取評価」するまで代金は出品者に支払われていない状態なので、先に受取評価してしまうと後で返品できなくなってしまうため。
商品到着してから1週間ほどは受取評価までの猶予時間があるため、しっかり確認してから受取評価することを強くおすすめします。
なお原則、個人間でのやり取りが推奨されているためまずは取引メッセージで出品者へ連絡し、返品対応してもらうかもしくは拒否された場合は運営側にお問い合わせする形になります。
とても面倒だし負の作業になりますがあとでトラブルになるよりは懸命なので、慎重に対応して下さい。
メルカリは10万円以下と割り切ろう!
今回はデジタルカメラ・レンズの宝庫で魅力的な価格のメルカリで安く買う方法や注意点をご紹介してきました。
購入する時のポイントを要約すると、
・支払い方法やクーポン活用して負担を減らそう
・市場価格から乖離した商品は出品した直後に売り切れるため「保存した検索条件の新着」機能を使って毎日チェック
・スマートな値下げ交渉やバラ売り交渉しよう
・購入時は出品者の評価や本人確認提出済みかチェック
・カメラボディはシャッター回数、レンズは前玉・後玉・レンズ内のカビやチリをチェック
・商品が到着したらすぐ受取評価を行わず機能や操作に問題ないか入念に確認してから評価しよう
いずれも些細なことですがお目当て商品のライバルが多いほどこまめにチェックしたり、下調べしておくと「市場価格から乖離した商品」がいざ出品されたときすぐ対応することができます。
高額な商品購入は圧倒的にマップカメラを押しますが10万円以下のカメラレンズならメルカリで安く買うことができるので、上手に活用して写活を楽しみましょう。
鹿児島写真部MUZEでは「MUZE撮影会」やイベント企画など撮影技術向上を目指した企画を行っています。
前回、前々回と参加してなかった方でも気軽に参加することができるので、皆さんの部員応募やイベント参加をお待ちしています。
また、写真部MUZEでは登録モデルや有料撮影会モデルを随時募集しています。興味のある方はこちらのモデル応募フォームに概要が貼ってあります。
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カメラを始めてわずか半年でプロモデル、テレビ局タレントの撮影を担当する。ポートレート撮影や企業撮影のほかWEB広告クリエイターとして活動。2021年7月7日に鹿児島写真部MUZEを立ち上げ、クリエイターやアパレル・ハンドメイド作家・地元店舗とコラボ企画を行う。2022年『PASHA STYLE』認定クリエイター。鹿児島出身。
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