「神レンズを知りたい」「神レンズってなに?」
撮り手にとって神レンズを手中に収めることができればこんな嬉しいことはないですよね。
神レンズは造語ですが、「神レンズ=いいレンズ」のことです!
今回はこれまで自分が使用してきたレンズ含め、レンズ仕様欄に記載されているMTF曲線を参照しながら各メーカーごとの神レンズ18選まとめをご紹介します。
この記事を読むことで以下のような悩みを解決することができます。
・メーカーごとの神レンズを知りたい
・自分のカメラに装着できる神レンズを教えてほしい
・プロカメラマンが使っているレンズを知りたい
最後まで読んで頂ければ各メーカーごとの神レンズを知ることができるものと思います!
若い世代を中心にカメラマン・映像クリエイターから注目されるSONYのミラーレスカメラ。「【2022年最新】SONYの神レンズ7本!避けては通れない広角・標準・ズーム・単焦点・望遠の最強レンズをご紹介します。」ではSONYの特徴を踏まえて神レンズ7本をご紹介しています。
オリンパスやパナソニックが主に製造しており、近年レンズ市場が縮小しつつあるマイクロフォーサーズ規格。それでも高画質・小型など一定の魅力を持つマイクロフォーサーズレンズは「【2022年最新】マイクロフォーサーズの神レンズ12本!広角・標準・ズーム・単焦点最強の名玉をご紹介します。」で詳しく紹介しています!
神レンズとはプロ写真家も愛用するもっとも信頼できるレンズのこと
出典:AERA dot.
世の中に浸透している神レンズという魅惑のフレーズ。
さまざまな比較サイトで「おすすめ神レンズ」が紹介されていますが、果たして神レンズって何なのでしょうか。
神の息が吹きかけられた世界に1本しかないレンズのことかしら。
上のグラフは「AERA dot.」が2019年に写真家128人に対して「レンズ選びで重視するポイント」についてアンケートをとった際の回答が以下。
『「愛着が湧くレンズ」(秋山亮二)
「写真を撮ろうと思わせるレンズ」(大和田良)
「操作性も描写性能も自分にフィットして、次の撮影でも使いたいと思わせるレンズ」(藤井智弘)
「明るくて、小さく、重くなくて、すばらしく写るもの」(川田喜久治)
「開放値が明るく、シャープで描写力が高く、小さなレンズ」(伏見行介)
「小さくて、そこそこ写りがよければOK」(清水哲朗)』
出典:AERA dot.
実に色んな視点があるなと感じる回答が多いですが、カメラマンや写真家は撮るテーマがそれぞれ違う(人・動物・景色・スポーツ等)ので一概には言えません。
でも、上のグラフにあるようにプロ写真家がもっとも重視している点は「描写力」であることは、間違いなさそうですね。
また、プロ写真家に限って見てみるとプロ仕様レンズを10本以上持っていることが多いです。
その中からレンズ比較していくと安パイでいつも持参する信頼できるレンズは失敗知らずの『神レンズ』と言えるでしょう。
最強コスパと言われているSONYのα6400はプロアマ問わず世界中の人から圧倒的に支持されています。「【2022年最新】α6400のおすすめ神レンズ5選!単焦点・広角・望遠ズームのどれを選んでも実力を発揮できます。」ではα6400に最適な神レンズを5本ご紹介しています!
『神レンズ』の定義は①性能②価格③汎用性
神レンズのことが何となく分かったところで、具体的にスペック欄のどこをチェックしたら良いか分かりませんよね。
そこで、プロ写真家が重視している神レンズ(良いレンズ)の3つの要素をご紹介します!
①性能(解像力・コントラスト)
②価格(性能に見合った価格)
③汎用性(操作性・重さ・大きさ)
面白いところはどれだけ描写力が優れていても重過ぎたら愛用されませんし、反対にどれだけ安くて開放値が低くても使い勝手が悪ければ相手にされません。
この3つは相関関係にあってどれも欠かすことができない要素と言えそうです。
①性能
前章でも紹介したようにレンズの性能でプロ写真家がもっとも重視しているのは「描写力」。
描写力とは主に、コントラスト、解像力のことを表していますが、この2つが高いほどヌケが良く高精細な写りになります。
なるほど。コントラストと解像力が重要っと、、( ..)φ
しかし、実際に自分のカメラで使ってみないと、なかなか映りが良いかどうか分かりにくいですよね。
そこで、レンズ性能を数値化した「MTF曲線」と言う指標があります。
よくレンズカタログやメーカー公式HPの「仕様」欄に記載されています!
例えばCANONのズームレンズ「EF24-70mm F2.8L II USM」の例を見てみましょう。
出典:CANON
【MTF曲線の見方】
←24mm(広角側) 70mm(望遠側)→
縦軸(0~1.0)は解像力で1.0に近いほど高解像
横軸(0~20)は写真中央を0としてそこからの距離をmm単位で表したもの
黒線はコントラスト(実線は中央のコントラスト、点線は周囲のコントラスト)
青線は解像力(実線は中央の解像力、点線は周囲の解像力)
黒線・青線が上にあるほど高解像度・高コントラストということになります。
この、レンズは24mm(広角側)も70mm(望遠側)もコントラストの黒の実線・点線ともに0.8以上あるので、写真中央・写真周辺部いずれもコントラストが常に高い状態。
反対に、解像力の青の実線・点線ともに0mm(写真中央)付近は0.9近くあるのでとても良好ですが、
15mmを超えたあたりから一気に青の実線・点線が下がっているため、周辺部の解像度が落ちていることが分かります。
右のグラフの青の点線、右に行くほどめっちゃ下がってない・・・?
70mm(望遠側)の周辺部の解像力が落ちるのは当たり前のことで、これは望遠効果によって背景が強くボケている状態なので自然な下がり方と言えます。
見方を覚えると色んなレンズの描写力がMTF曲線の特徴から何となく分かるようになるので面白いですよ!
出典:CANON「RF50mm F1.2 L USM 仕様」
CANONの単焦点レンズ「RF50mm F1.2 USM」のように明るい大口径レンズは、ズームレンズと比較すると周辺まで高画質なので青・黒ともに点線より実線の方が下向きになっています。
ポートレートカメラマンにとってレンズ焦点距離は永遠の課題です。「【2022年最新】究極のポートレートレンズ15本!おすすめは焦点距離35mm・50mm・85mm付近が最適です。」ではポートレートによく使用されている各メーカーごとおすすめレンズをご紹介しています。
②価格
出典:価格.com
続いて2つめの要素が、皆さんも懐を気にすることが多い「価格」。
上のグラフは『価格.com』に投稿されていた、CIPA統計をもとに算出された交換レンズの出荷数。
日本向けの「赤印」の部分を見てみると35mm判以上、35mm判未満いずれも20万本以上のレンズが出荷されていますよね。
【撒き餌レンズ】8000円~5万円
【キットレンズ】2万円~4万円
【単焦点】1万円~30万円
【高倍率ズーム】1万円~50万円
【サードパーティ製】5000円~10万円
【オールド】1000円~100万円
レンズの場合、撒き餌レンズ・キットレンズ・単焦点・ズームとそれぞれ部材や市場価値が違うため、一概には言えませんが参考までにまとめてみました。
必ずしも『神レンズ(良いレンズ)=高い』というわけではありませんが、最新マウントの光学レンズは単焦点、特にズームレンズは~50万円と高額になります!
安いけど良いレンズは主に高コスパで描写力が高い「撒き餌」と呼ばれるレンズに多い印象。
それ以外では製造販売から10年以上経っており、市場価格は下がっているものの時代が変わって改めて再評価されるレンズもあります。(CANONならこれまでの王道と違ってオールドレンズっぽい映りをする「EF50mm F1.4 USM」など。)
オールドレンズはレンズ性能にあった価格というより、骨董品のような希少価値に値が付いていますね。。
いずれにしても、高い描写力(解像力・コントラスト)を求めるなら最新技術が用いられているレンズになるので、どうしても数十万円するレンズがプロ写真家から選ばれることが多いでしょう。
高価なレンズが素晴らしいのは当たり前ですが、どうしても予算の関係で妥協しないといけない場面ってありますよね。「【2022年最新】撒き餌レンズでコスパを最大まで上げる!CanonユーザーならRF50mmF1.8の一択です。」では各メーカーのおすすめの撒き餌レンズをご紹介しています!
③汎用性
最後は、意外と重要視されることが多い「汎用性(操作性・重さ・大きさ)」。
軽量なミラーレスカメラが普及したとは言え、高額な製品はカメラボディで600g前後、レンズが800g~1.5kg、合わせて「1.4kg~2.1kg」ということも珍しくありません。
まずは筋トレしないと体が持ちません。。
上の動画はプロ写真家・西田航さんが安い&軽量であることのメリットをお話して下さってるものですが、やはり実際に撮影する側からしてみると「軽いは正義」と感じるシーンが多々あります。
例えば私が常用でカメラフロントキャップ代わりに使っている撒き餌レンズ「RF50 F1.8 STM」ですが、3万円未満で重量はわずか約160g!
・屋外ロケーションでは持っていけるレンズ本数に限りがある
・レンズが軽量だと長時間の撮影も平気
・カメラバッグがかさばらない
・旅行など遠出する際には必ず持参できる
・カメラフロントキャップ代わりに装着できる
描写力においては明らかにプロレンズには劣ってしまいますが絞ればそこそこ撮れますし、軽くて超コンパクトなこのレンズは常にカメラフロントキャップ代わりに使っているということで、あらゆる撮影ロケに持参しています。
重くて持ち出すことが億劫になってしまったレンズに比べて、はるかにシャッターチャンスが多く重宝していますね。
ネイチャー写真家や山岳写真家の方は特にシビアに重さ・大きさを重視しています!
また、軽さ・大きさ以外にもズームリングの回りが滑らかでズームロックスイッチ(各焦点距離)が付いているかなど、ちょっとしたこだわりがプロ写真家の心を捉えることもあります。
カメラにはさまざまなガジェットがありますが、新しいガジェットとはモチベーションにもなる上にプレゼントしても喜ばれます!「【2022年最新】カメラのおすすめガジェット10選!カメラグッズはギフト&プレゼントとしても喜ばれます」ではカメラのおすすめガジェット10点をご紹介しています。
【2022年最新】描写力を示すMTF曲線から見る神レンズ18選!
出典:unsplash
それでは、ここから本題の各メーカーごとにMTF曲線を参照しながらおすすめの神レンズ18選をご紹介していきます!
神レンズという表現は抽象的なので、下記のいずれか1つまたは2つを満たしている物をベースにチョイスしました。
①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)
②価格(高コスパ)
③汎用性(小型軽量・デバイス感)
※私が実際に使用した経験だけでなく、客観的な評価も参考に選出しています。あくまでも、個人的な見解ですのであらかじめご了承下さい。
CANON(キャノン)RF・EFマウント
単焦点「RF50mm F1.2 L USM」
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2018年10月発売
Amazon価格:348,700円(2022年9月時点)
レンズ構成:9群15枚
F値:1.2-16.0
撮影最短距離:0.4m
重量:約950g
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2018年に発売されたキャノン史上、最高の呼び声が高いF1.2大口径レンズ。
MTF曲線を見てみると特に注目すべきは写真中央以外の周辺部において、高コントラスト・高解像を実現しています!
作例を見るとF1.2開放で撮影した写真も、背景がなめらかにボケるだけでなく高精細なのがよく分かりますね。
出典:CANON
選出基準は「①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)」の頂点にあるようなレンズであり、プロアマ問わず使用しているカメラマンが多いため。
発売から約4年経ちますが価格は30万円オーバー、重量は約950gと重量感を感じる単焦点レンズですが、ポートレートカメラマンなら一度は触ってみたい憧れの神レンズです。
ズーム「EF24-70mm F2.8L II USM」
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2012年9月6日発売
Amazon価格:154,583円(2022年9月時点)
レンズ構成:13群18枚
F値:2.8-22.0
撮影最短距離:0.38m
重量:約805g
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EFマウントの大三元ズームレンズとして有名な神レンズ。
前章でもご紹介しましたが周辺の解像力が少し落ちる以外は弱点が見当たらず、コントラストは写真中央・周辺どちらも0.8を超える数値を維持しているモンスターレンズです。
私もいまだに愛用していますが風景・ポートレート・スナップとあらゆるシーンで活躍してくれます!
出典:CANON
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、発売から10年経っているということもあり最新レンズの半値15万円ほどで買える点は②価格(高コスパ)も満たしているため。
最新RFレンズには手が出ないという方でも。RFカメラとこのレンズの組み合わせはまだまだお仕事用・趣味用としても使える神レンズです。
SONY(ソニー)fe・eマウント
FE 70-200mm F2.8 GM OSS(SEL70200GM)
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2016年9月30日発売
Amazon価格:251,000円(2022年9月時点)
レンズ構成:18群23枚
F値:2.8-22.0
撮影最短距離:0.96m
重量:約1,480g
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SEL70200GMはSONY史上最高クラスの望遠レンズと呼ばれる神レンズ。
後出の「SEL100400GM」「SEL24105G」よりAF速度が遅いと言われていますが、野鳥やスポーツなどシビアにAF速度・精度を重視するジャンル以外では大した影響はありません。
SONYはレンズ内手ブレ補正を搭載したレンズは数少ないですがこのレンズには手ブレ補正搭載、そしてコンティニュアスAF時でもピント位置を固定可能なフォーカスホールドボタンが搭載されています!
出典:SONY
選出基準は「G MASTER」レンズともあって25万円オーバーと高価ですが、①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)点においてSONYレンズ群の中でもトップクラスのため。
このレンズの驚くべき点は開放時、絞った時も限りなくコントラストが100%に近く、解像力もF値に大きく左右されることなく高解像度であることが分かります!
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA(SEL50F14Z)
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2016年7月29日発売
Amazon価格:179,190円(2022年9月時点)
レンズ構成:9群12枚
F値:1.4-16.0
撮影最短距離:0.45m
重量:約778g
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SONY単焦点の中でも特筆して人気を集めているのがこのツァイスのプラナー。
描写力はそこそこ高いですが最大の魅力は上品で質感・ヌケ感を得ることができる点。
国内ではカールツァイスレンズを代表する神レンズですね!
出典:SONY
選出基準は「G MASTER」と比べると明らかに開放時の解像力・コントラストは劣りますが、絞ると一変してコントラスト・解像力が90%以上になるため①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、②価格(高コスパ)においてはそこそこと言った感じでしょうか。
ちょっと特殊なレンズだと思いますが開放だと解像度・コントラストが下がる代わりに何とも言えない世界観を演出でき、絞るとバッチバチの高解像になる点は他にない特徴です!
Nikon(ニコン)Zマウント
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct(Zマウント)
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2019年10月12日発売
楽天中古価格:908,000円(2022年9月時点)
レンズ構成:10群17枚
F値:0.95-16.0
撮影最短距離:0.5m
重量:約2,000g
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「AI Noct Nikkor 58mm F1.2S」の復刻版で、Nikonレンズ群の中でも最上級シリーズS-LINEの焦点レンズ。
F0.95の驚異的な明るさの大口径レンズで、解像度・ボケ感・黒の階調はどれも一流です。
Nikon史上最高級で間違いないですが、価格が中古でも90万円オーバーとちょっと極端に高い点は気になります!
出典:NIKON
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)のみ、価格は90万円台と破格の値段で、重量2Kgも極端に重いですね。
描写力は安定した高コントラスト・高解像ですが、何と言ってもF0.95という被写界深度は他メーカーでも類を見ないので希少価値は高いと思います!
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S(Zマウント)
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2019年4月19日発売
Amazon価格:283,218円(2022年9月時点)
レンズ構成:15群17枚
F値:2.8-22.0
撮影最短距離:0.38m
重量:約805g
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新型ZマウントのS-LINEシリーズで大三元神レンズ。
旧型「AF-S 24-70mm f/2.8」に比べて一段と高コントラスト・高解像になったレンズで、価格も他メーカーの最新大三元レンズに比べると割安感があります。
最新のズームレンズで重量約805gはかなり軽いと感じるはずです!
出典:NIKON
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、③汎用性(小型軽量・デバイス感)ともに優れているため。
広角側でも望遠側でもコントラストは全体的に90%超え、写真中央から半径15mm以内の解像力も80%を超えているためかなり高精細な写りを約束してくれるでしょう。
富士フイルム(フジフイルム)フジノンレンズxマウント
XF50mmF1.0 R WR
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2020年9月24日発売
Amazon価格:165,282円(2022年9月時点)
レンズ構成:9群12枚
F値:1.0-16.0
撮影最短距離:0.7m
重量:約845g
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まるで絵画の世界のように美しいボケと発色が良好で、フジノンレンズの中で唯一のF1.0を実現したレンズ。
作例を見てみるといずれも色乗りが本当にキレイで思わずうっとりする世界観が魅力です。
単焦点レンズで約845gは少し重たいと感じることがあるかもしれません!
出典:富士フイルム
選出基準は左図のようにコントラストが80%を超えており①高い描写力を備えている(高コントラスト)ため。
この性能で16万円台で買えることを考えるとコスパも決して悪くありませんし、2022年3月に別記事でご紹介した時より約7000円ほど安くなっているようです!
GF23mmF4 R LM WR
出典:楽天
【スペック】
発売日:2017年6月22日発売
楽天価格:307,607円(2022年9月時点)
レンズ構成:12群15枚
F値:4.0-32.0
撮影最短距離:0.38m
重量:約845g
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23mmというちょっと特殊な広角レンズで圧倒的な描写を誇る神レンズ。
F4と少し暗い部分はありますがフレアゴーストがシャットアウトされ、鮮やかな色乗りでフジノンレンズの中でも最高級クラスの性能です。
どちらかと言うと風景メインのカメラマンさんから愛用されているレンズですね!
出典:富士フイルム
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)の1点のみですが、描写力を追求されたレンズだと思います。
30万円オーバーと高価で重量もそこそこあるので②価格、③汎用性(小型軽量・デバイス感)は該当しませんでした。
OLYMPUS(オリンパス)マイクロフォーサーズマウント
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
出典:Amazon
【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2016年11月18日
Amazon価格:142,551円(2022年9月時点)
レンズ構成:11群17枚
F値:4.0-22.0
撮影最短距離:0.15m
重量:561g
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神レンズどころか悪魔のレンズと呼ばれる怪物がOLYMPUSが発売した「12mm-100mm」。
広角~標準をカバー、強力な手振れ補正、0.15mまで寄れるマクロ機能、高解像度とオールインワンレンズであることは間違いないでしょう。
F4.0ですがポートレート、スナップ、風景とあらゆるシーンで持っていると重宝しますね!
出典:OLYMPUS
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、わずか561gと小型軽量化されており③汎用性(小型軽量・デバイス感)も申し分ないですね。
マイクロフォーサーズのメリットでもある小型軽量、そして軽くて写りが良いとバランスよく設計された神レンズだと思います。
M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
出典:楽天
【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2018年1月26日
Amazon価格:158,400円(2022年9月時点)
レンズ構成:12群15枚
F値:1.2-16.0
撮影最短距離:0.4m
重量:335g
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「M.ZUIKO DIGITALシリーズ」の中でももっとも明るい焦点距離17mmと広角単焦点の神レンズ。
35mm換算すると焦点距離が約34mmとなるため、広角と標準のちょうど中間と言ったあたりですがF1.2と明るいレンズなので使い勝手がとても良いと思います。
F1.2で明るいので夜撮やポートレート・スナップ用として重宝しますね!
出典:OLYMPUS
選出基準はこちらもマイクロフォーサーズらしく①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、たった335gと極限まで軽量化されており③汎用性(小型軽量・デバイス感)もトップクラス。
ちなみに以前、別記事でご紹介した2022年3月時より約5万円ほど価格が上がっていますね。
物価高の影響もあると思いますが、流通量も少なくなっていることが予想されるため気になる方は早めに入手することをおすすめします!
SIGMA(シグマ)フルサイズ
14-24mm F2.8 DG DN | Art
出典:SIGMA
【スペック】
発売日:2019年8月23日発売
Amazon価格:118,927円(2022年9月時点)
レンズ構成:13群18枚
F値:2.8-22.0
撮影最短距離:0.28m
重量:約795g
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国内サードパーティ製SIGMAを代表する優秀な広角ズームレンズ。
重量は約795gと広角ズームレンズとしては平均的ですが、最大の売りは高い描写力とサードパーティー製らしい価格です。
大三元レンズをお持ちでない方はシグマとタムロンを個人的におすすめしています!
出典:SIGMA
MTF曲線を見れば明らかですが選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、そして12万円前後で買える②価格(高コスパ)も優れています!
コントラストは14mm、24mm時いずれも90%超え、解像力も写真中央から20mm地点までは70%を超えている点は他の広角ズームレンズと比べて抜けている印象。
個人的な考えとしては標準ズームは純正、広角ズームはSIGMA、望遠ズームはこの後で紹介するタムロンで揃えるとそれぞれの良さを生かせると思います。
35mm F1.4 DG DN | Art
出典:SIGMA
【スペック】
発売日:2021年5月14日発売
Amazon価格:89,900円(2022年9月時点)
レンズ構成:11群15枚
F値:1.4-16.0
撮影最短距離:0.3m
重量:約645g
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プロアマ問わずたくさんのカメラマンから愛されているArt35mmの神レンズ。
上位モデル「35mm F1.2 Art」の半値くらいで買えるわけですが、絞った時の高解像は一定の魅力があります。
F1.4と明るくスナップ・ポートレートに最適で、SONYのミラーレスカメラとの相性は抜群です!
出典:SIGMA
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、そしてこの描写力ながら9万円未満で買える②価格(高コスパ)。
純正レンズの自然なボケ、タムロンのとろけるようなボケと比べるとボケ味に欠ける点がありますが、F値を絞って撮ったときの解像度はピカイチですね。
TAMRON(タムロン)
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
出典:TAMRON
【スペック】
発売日: 2017年2月23日発売
Amazon価格:145,980円(2022年9月時点)
レンズ構成:17群23枚
F値:2.8-22.0
撮影最短距離:0.95m
重量:約1485g
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旧型「SP 70-200mm F/2.8 (Model A009)」に比べて光学性能の向上・最短撮影距離の短縮・手ブレ補正機構の強化・AFの高速高精度化を実現して生まれ変わった神レンズ。
純正望遠ズームレンズに全くヒケを取らない高い描写力、そしてサードパーティ製タムロン価格が最大の売りです。
周辺部のとろけるようなボケと、写真中央部の高解像がここまで共存しているレンズは他メーカーにはないと思います!
出典:TAMRON
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、そして15万円未満で買える②価格(高コスパ)。
焦点距離70mmでも200mmでもコントラストがほぼ1.0(100%)を維持しており、解像力も望遠側になるほど上がっています。
レンズ内手ブレ補正機能も付いているので、ぜひ撮影するなら焦点距離200mmで撮りたいですね!
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(ミラーレス一眼・APS-C用)
出典:TAMRON
【スペック】
発売日:2021年10月28日発売
Amazon価格:71,800円(2022年9月時点)
レンズ構成:15群19枚
F値:3.5-6.3~22.0-40.0
撮影最短距離:0.15m
重量:約620g
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世界初の技術で広角18mm~望遠300mmの高倍率16.6倍を実現したAPS-C機専用の神レンズ。
620gと小型軽量で手ブレ補正機構VCも付いているのでオールジャンルを網羅できます。
遠出するときはとりあえずこの1本があればほぼ全てのシーンに対応できる力がありますね!
出典:TAMRON
選出基準は①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)、7万円前後で買える②価格(高コスパ)、そして③汎用性(小型軽量・デバイス感)も満たしていると言えるでしょう。
フルサイズより一回り小さいAPS-C用なので明るいボケ感は期待できませんが、確実に使える神レンズだと思いますね。
オールドレンズ
コシナ フォクトレンダー NOKTON(ノクトン) classic 35mm F1.4 Ⅱ SC
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2019年5月27日発売
楽天価格:72,880円(2022年9月時点)
レンズ構成:6群8枚
F値:1.4-16.0
撮影最短距離:0.7m
重量:約262g
マウント:ライカMマウント
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美しすぎるゴーストが最大の魅力の「NOKTON classic 35mm F1.4 SC」の改良版。
優しい色乗りにオールドレンズらしく独特の空気感を感じる神レンズです。
スナップ・ポートレートにおけるオールドレンズの王道と言えます!
選出基準はこのレンズはMTF曲線が公開されていませんが①高い描写力を備えている(高コントラスト)ため、全体がソフトフォーカスになっており解像力は期待できません。
そもそも論ですが、オールドレンズに高すぎる解像力は不要かなと思うので、このレンズ特有の写りを楽しんで欲しいですね!
Leica summarit(ズマリット) 50mm f1.5
出典:Amazon
【スペック】
発売日:1957年発売
楽天中古価格:140,800円(2022年9月時点)
レンズ構成:5群7枚
F値:1.5-16.0
撮影最短距離:1.0m
重量:約320g
マウント:ライカM・Lマウント
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開放で撮るとソフトフォーカスで絞ると高コントラストが鮮やかな幻の神レンズ。
価格は14万円前後と少しお高めですがライカブランドを考えると、安い部類に入るレンズですね。
ハイライトが飛びやすい、そしてシャドウが黒潰れしやすいという2つの対照的な要素が共存しています!
選出基準はこちらもMTF曲線データが存在しませんが①高い描写力を備えている(高コントラスト)の1点が突き抜けていると言った感じでしょうか。
ライカカメラ以外にもSONYミラーレス機を組み合わせるとまた一味違った色味になるのでおすすめです。
中華レンズ
中一光学「SPEEDMASTER 85mm F1.2」
出典:焦点工房
【スペック】
発売日:2015年5月28日発売
楽天価格:88,200円(2022年9月時点)
レンズ構成:6群9枚
F値:1.2-16.0
撮影最短距離:0.85m
重量:約920g
マウント:Cannon EF・RF、SONY E、Nikon F・Z、ペンタックス K
★商品レビューはこちら
⇒Amazonカスタマーレビュー
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中一光学ブランドの中でも高品質なSPEEDMASTERシリーズの85mm大口径F1.2の神レンズ。
フレアゴーストの逆光耐性が弱い部分がありますが、絞るとシャープネスで、開放で撮影するとグルグルボケが発生します!
このレンズは間違いなくポートレート専用と言えます。
選出基準はこちらもMTF曲線データが公開されていませんが①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)の点においては実際に使っていてとても高い水準にあると感じています。
ちなみに、過去に写真家HASEOさん、イルコ・アレクサンダロフさんが使用していたことでも有名。
YONGNUO YN85mm F1.8S DF DSM
出典:Amazon
【スペック】
発売日:2021年2月4日発売
Amazon価格:45,700円(2022年9月時点)
レンズ構成:8群9枚
F値:1.8-16.0
撮影最短距離:0.8m
重量:約346g
マウント:SONY E、Nikon Z、Cannon RF
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中華レンズでは希少なAF(オートフォーカス)駆動レンズを製造するYONGNUOの神レンズ。
F1.8はそこまで明るい方ではありませんが、価格・性能のバランスが優れたサードパーティ製レンズです。
α7RIIとの組み合わせでも瞳AFがしっかり駆動しているように細かい設計までこだわっていますね!
選出基準はこちらもMTF曲線データ公開されていませんが①高い描写力を備えている(高解像・高コントラスト)と性能テストサイト「Обзор Yongnuo YnLens YN85mm F1.8S DF DSM (для Sony E/FE)」でも高評価、そして②価格(高コスパ)の点でも優れています。
5万円未満で買えるレンズとしてはアマチュアカメラマンの方も手が出しやすく、焦点距離85mmに挑戦してみようと思っている方におすすめ。
ただし、色収差に弱くパープルフリンジが出やすい傾向にあるため、明るい空や背景バックで撮影する際はレタッチで取り除くなど工夫が必要になるでしょう。
一生もので使える神レンズを手に入れよう!
出典:unsplash
今回はこれまで自分が使用してきたレンズ含め、レンズ仕様欄に記載されているMTF曲線を参照しながら各メーカーごとの神レンズ18選まとめをご紹介しました。
いずれも神レンズ(良いレンズ)とは使用者によって少し定義が変わるものですが、高い描写力は必須です。
その他の価格・汎用性と合わせて自分に合った最高の神レンズを見つけましょう!
当記事が自分に合った神レンズを知りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
鹿児島写真部MUZEでは「ポートレート撮影体験」「フォトウォーク」「写真展」等のイベント開催を行っており、楽しい撮影を楽しもう!を合言葉に撮影技術の向上・モデルマッチング・地元観光応援を目指した企画を行っています。
前回、前々回と参加してなかった初心者さんでも気軽に参加することができるので、皆さんの部員応募やイベント参加をお待ちしています。
部員参加は下記、入部フォームから簡単にお申込みすることができます。たくさんのカメラ写真好きの皆様とお会いできることを楽しみにしております!
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カメラを始めてわずか半年でプロモデル、テレビ局タレントの撮影を担当する。ポートレート撮影や企業撮影のほかWEB広告クリエイターとして活動。2021年7月7日に鹿児島写真部MUZEを立ち上げ、クリエイターやアパレル・ハンドメイド作家・地元店舗とコラボ企画を行う。2022年『PASHA STYLE』認定クリエイター。鹿児島出身。
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