【2022年】マイクロフォーサーズの神レンズ12本!広角・標準・ズーム・単焦点最強の名玉をご紹介します。

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マイクロフォーサーズレンズの中でもかなり使える神レンズを知りたい。

 

ネット上でそんなニーズを叶える情報があるかなと思って検索してみると、おすすめ30本とか40本とか紹介している記事がありますが本当にそんなたくさんあるものなのでしょうか。

 

今回は年間50件以上のポートレート、商業、記念撮影をしてきたマイクロフォーサーズ機ユーザーの私が、2023年最新の広角・標準・ズーム・単焦点ごとに厳選したマイクロフォーサーズの神レンズ12本をご紹介します。

 

この記事を読むことで以下のような悩みを解決することができます。

 

💡こんな悩みを解決

・マイクロフォーサーズってどんなレンズ?
・神レンズを知りたい
・使えるお得なマイクロフォーサーズレンズってあるの?

 

マイクロフォーサーズの神レンズ、マイクロフォーサーズレンズの特徴と魅力を網羅的に知ることができるので最後まで読んで頂けますと幸いです。






マイクロフォーサーズとは?小型の名玉が作れる仕組み

不思議な構造
出典:unsplash

マイクロフォーサーズ(以下:M4/3)とは、Canon・SONY・Nikonの独占市場に対抗すべく「オリンパスとパナソニックが2008年に共同制作したカメラレンズ規格」のこと。

 

ミラーレスカメラが主流になる前から下火だったオリンパスとパナソニックはカメラのセンサーサイズが異なる、個性的な独自システムを開発して対抗しようとした背景があります。

 

また、M4/3マウントをオープン規格にしたことでたくさんのサードパーティ製メーカーもこれに参加してレンズ開発が行われています。

 

✔マイクロフォーサーズレンズの特性
・独自設計でレンズが小型軽量化されている
・耐久性の高い商品が多い
・他の純正レンズメーカーより安い
・大口径じゃないのに明るい
・APS-Cやm4/3カメラに付けると焦点距離が変わる
・様々なメーカーから販売されているのでマウントアダプタが不要

 

M4/3は独自の仕様で素晴らしい描写にも関わらずCanon・SONY純正レンズと比べるとはるかに価格が安いですね。

 

マイクロフォーサーズレンズの特性
出典:マイクロフォーサーズのメリット

 

小型軽量化ができる仕組みはレンズ面からセンサーまでの距離を、基本となる35mmフォーマットレンズの1/2の長さにしたことでレンズ全長と前玉を小さくできるため。

 

レンズ面と全長を短くすることが出来ればそれだけ部材が減りますし、価格は下がっていくのでカメラマンは手が出しやすくなりますよね。

 

通常の35mmフォーマットレンズは単焦点レンズだと前玉が相当大きくて重量感もあるため、M4/3レンズなら持ち運びしやすく女性にも扱いやすいといったメリットがあります。

 

https://muze-photography.com/wp-content/uploads/2021/07/おじさん 80x80.png

M4/3レンズでは「テレセントリック設計」にこだわっているそうですが、これは顕微鏡などで採用されている仕組みで”周辺部の歪みを抑えたり周辺描写を正確に映す”ことができるそうですね。

マイクロフォーサーズレンズの特徴

OLYMPUSカメラ
出典:unsplash

ここではもっと具体的にマイクロフォーサーズ(M4/3)レンズにはどんな特徴があるのか3つご紹介します。

 

基本的に王道と言われるCanon・SONY・Nikonとは異なり個性派路線を走っている印象ですが、主に以下のようなケースでその真価を発揮します。





マイクロフォーサーズレンズは小型軽量でアウトドア・登山向け

近年はコロナ渦もあって登山やソロキャンプなどアウトドア人気が高いですよね。

 

思い切って登山をしてみたものの山頂で見る美しい景色をカメラで撮りたかったと後悔したことがある方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、荷物は増やしたくないし体力にも自信がないなら重たいカメラは選択肢に入りません。

 

✔カメラボディの重さ比較
・キャノン EOS 5D Mark III ⇒ 860g
・SONY α7R III(ILCE-7RM3) ⇒ 657g
・Nikon Z5 ⇒ 590g
・Olympus OM-D E-M5 Mark III ⇒ 414g
・Panasonic DC-G100 ⇒ 345g

 

それならコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は?と考えてしまいそうですが、美しい絶景を収めるのにコンデジでは心もとないでしょう。

 

Olympus「OM-D E-M5 Mark III」、Panasonic「DC-G100」はどちらも総画素数2000万画素を超えるミラーレス一眼カメラですが、小型・軽量・防塵・防滴・耐低温性能・バリアングルモニターと言った心強い機能がついています。

 

厳しい環境でも安定して使える機能性が備わっており、撮りたいときにすぐ取り出してシャッターを切ることができる専用プレートもあると鬼に金棒。

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こちらが胸のザックに取り付けることができる「キャプチャーカメラクリップ」です。

 

カメラプレート
出典:THE MAP TIMES

 

手持ちだと歩きにくいしリュックに収納すると取り出すのが面倒だと言うシーンでは、さっと取り出してシャッターチャンスを逃さないので役立ってくれるでしょう。

M4/3機に取り付けて焦点距離「倍」ならテレコン不要に

テレコンバーター(エクステンダー)と言えばあらかじめ決められているレンズの焦点距離を「×1.4倍」「×2倍」と伸ばしてくれる優れものガジェット。

 

わざわざ高価な望遠レンズを買わなくてもテレコンさえあれば「100mm-400mm」のズームレンズが「140mm-560mm」「200mm-800mm」と超望遠までカバーできます。

 

優れものですがM4/3レンズはテレコンを使わずとも、APS-C・m4/3カメラと組み合わせることで焦点距離が2倍になります。

 

✔マイクロフォーサーズで焦点距離が伸びる
・M4/3レンズ(35mm換算)×フルサイズカメラならそのまま
・M4/3レンズ(35mm換算)×APS-Cカメラなら約1.5倍
・M4/3レンズ(35mm換算)×M4/3カメラなら約2倍

 

つまり35mm換算で「50mm単焦点」レンズなら、APS-Cカメラに取り付けると焦点距離「約75mm」

 

m4/3カメラに取り付けると焦点距離「約100mm」として使うことができます。

 

また、テレコンを使った場合はピントズレや画質劣化が指摘されていますが、M4/3レンズの場合はそういった心配がありません。

 

APS-Cやm4/3カメラと組み合わせて使うときは逆算して焦点距離「50mm」レンズが欲しい場合、焦点距離「25mm」や「35mm」のM4/3レンズを選ぶと良いでしょう。

マウントオープン規格で組み合わせ豊富

PanasonicやOlympusがカメラ市場での生き残りをかけて開発した「m4/3規格」

 

マウント規格をあらゆるレンズメーカーにオープンソースにしたことで、実にたくさんの種類のレンズ開発が行われています。

 

賛同企業を見てみると、よく聞くレンズメーカーやカメラ周辺機器メーカーが軒を連ねていますね。

 

【マイクロフォーサーズ(m4/3)に賛同した企業】
・Carl Zeiss(カールツァイス)
・ケンコー・トキナー
・コシナ
・シグマ
・タムロン
・DJI
・YONGNUO
・Leica camera
出典:賛同企業

 

これらの企業同士の連携によって数多くのレンズ関連製品が充実しているため、m4/3ユーザーはさまざまなデバイス同士を接続することができる恩恵を受けることに。

 

Canon・SONY・Nikonほどの話題性を呼ぶレンズは少ないですがOlympusのカメラ部門が「OM SYSTEM」に譲渡された今でもレンズ開発は変わらず続けられています。

 

これ以外にも中国新興メーカー「七工匠(7artisans)」もm4/3レンズを開発しており、実機レビューはこちらの記事で詳しく紹介しています。

【2023年最新】マイクロフォーサーズの神レンズ12本!

七色に光るレンズ
出典:unsplash

ここからは本題のマイクロフォーサーズの神レンズを広角・標準・望遠・単焦点の4つのカテゴリ別にご紹介します。

 

特徴としてはOLYMPUS「M.ZUIKO DIGITALシリーズ」「パナソニックLEICA DGシリーズ」がいずれもPROクオリティの素晴らしいレンズを開発しているため上位を独占。

 

また、「15-35mm」「24-70mm」「70-200mm」帯域のズームレンズが大三元と言われていますが、マイクロフォーサーズレンズでは形にこだわらず独特のズーム距離を持っているレンズがあって面白いですね。

 

※【2023年2月追記】2022年3月時に調査した価格に比べ、2023年2月時に調査した価格の方が数%~、高いものでは10%近く値上がりしています。需給の関係もあると思いますが、近年のカメラレンズ値上げが大きく影響しているようです。





マイクロフォーサーズ広角ズームの神レンズ「焦点距離7mm~35mm」

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO(焦点距離7mm~14mm)


【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2015年6月26日発売
楽天価格:163,849円(2023年2月時点)
レンズ構成:11群14枚
撮影最短距離:0.2m
重量:534g

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OLYMPUS社の最高品質レンズと言われている「M.ZUIKO DIGITALシリーズ」の中でも、F2.8通しで撮影できるハイクオリティレンズ。

 

広角ズームレンズなので星空の撮影、夜景撮影、建物の撮影などあらゆる場面で役立つレンズですね。

 

2015年製と少し前のレンズになりますが間違いなく名玉でプロも愛用している素晴らしいレンズだと思います。

LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7(焦点距離10mm~25mm)


【スペック】
メーカー:パナソニックLEICA
発売日:2019年8月22日
Amazon価格:198,336円(2023年2月時点)
レンズ構成:12群17枚
撮影最短距離:0.28m
重量:690g

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2019年に発売された比較的新しいですがもっとも優れているのは世界初ズーム全域で「F1.7遠し」を成功させたレンズ。

 

あまりの性能の高さからm4/3カメラに取り付けた場合、超広角20mm・広角24mm・広角28mm・準標準35mm・標準50mmの”単焦点レンズ5個分と同じ”と評されています。

 

m4/3レンズらしく雪山やゲレンデなどマイナス10度の耐低温設計で、防滴防塵付きとあってもっとも最上位にあるレンズと言えるでしょう。

パナソニックLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II(焦点距離12mm~35mm)


【スペック】
メーカー:パナソニックLUMIX
発売日:2017年3月10日
Amazon価格:85,500円(2023年2月時点)
レンズ構成:9群14枚
撮影最短距離:0.25m
重量:305g

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LUMIXシリーズの中でも305gと最軽量級で明るいF2.8通しの広角ズームレンズ。

 

美しい描写に手ブレ補正・防塵防滴付きとハード面も充実しているのに、8万円を切る価格で最強コスパレンズです。

 

手軽に持ち出せるので軽量m4/3カメラと組み合わせれば「24mm-70mm」になるのでスナップ、旅行、アウトドアと色んなシーンで大活躍してくれそうですね。

マイクロフォーサーズ標準ズームの神レンズ「焦点距離12mm~150mm」







LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0(焦点距離50mm~200mm)


【スペック】
メーカー:パナソニックLEICA
発売日:2018年5月24日
Amazon価格:171,973円(2023年2月時点)
レンズ構成:15群21枚
撮影最短距離:0.75m
重量:655g

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パナソニックLEICAブランドのF2.8-4.0の比較的明るいズームレンズ。

このレンズはレンズ構成15群21枚と他を圧倒する高精細な作りになっており、絞って撮影すると素晴らしい描写だけでなく美しい光芒を作り出すことができます。

 

F2.8通しクラスの価格帯ですがm4/3カメラに装着すると「100mm-400mm」相当で手ブレ補正が付いているため、スポーツ・野鳥・レースなど美しい瞬間を切り取ることができる最高峰ズーム。

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO(焦点距離40mm~150mm)


【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2014年11月29日
Amazon価格:176,295円(2023年2月時点)
レンズ構成:10群16枚
撮影最短距離:0.7m
重量:760g

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OLYMPUS「M.ZUIKO DIGITALシリーズ」の中でも王道の標準ズームレンズ。

 

7年以上前に発売されたとは思えないほど高精細で明るいF2.8通しズームレンズのため背景ボケもとてもキレイです。

 

m4/3カメラとの組み合わせで「80mm-300mm」になりますが、強力な手ブレ補正は付いていないため風景や植物・花の撮影向きでしょうか。

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO(焦点距離12mm~100mm)


【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2016年11月18日
Amazon価格:155,955円(2023年2月時点)
レンズ構成:11群17枚
撮影最短距離:0.15m
重量:561g

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ネット上で悪魔のレンズと呼ばれる怪物がOLYMPUSが発売した「12mm-100mm」という変わり種。

 

悪魔と呼ばれるのは”オールインワン”であるが故ですが、広角~標準をカバー、強力な手振れ補正、0.15mまで寄れるマクロ接写、作例を見ると分かりますが解像度もバッチバチです。

 

F4.0とそこまで明るいレンズではありませんがそんなことは気にならないほどあらゆるシーンで活躍する神レンズですね。

 

Canon・SONY・Nikonでもこれほど多機能なレンズはなかなかお目にかかれませんし、m4/3カメラと組み合わせれば「24-200mm」も可能なのでちょっと恐ろしいレンズかもしれません。

マイクロフォーサーズ望遠の神レンズ「焦点距離100mm~」







LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3(焦点距離100mm~400mm)


【スペック】
メーカー:パナソニックLEICA
発売日:2016年3月10日
Amazon価格:180,655円(2023年2月時点)
レンズ構成:13群20枚
撮影最短距離:1.3m
重量:985g

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マイクロフォーサーズレンズの中ではもっとも最長焦点距離を誇る「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm」

 

手振れ補正・防塵防滴仕様のため重さも約1Kgと重量級で主に野鳥撮影でその真価を発揮するでしょう。

 

m4/3カメラとの組み合わせで「200mm-800mm」とモンスター級の超望遠レンズになりますが、通常の超望遠レンズに比べて全長や重さも半分以下なので素晴らしいポテンシャルだと思いますね。

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(焦点距離150mm~400mm)


【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2021年1月22日
価格.com中古価格:800,400円(2023年2月時点)
レンズ構成:18群28枚
撮影最短距離:1.3m
重量:1,875g

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OLYMPUSの「M.ZUIKO DIGITALシリーズ」の中でも価格も仕様も最高峰の超望遠レンズ。

 

超望遠性能を追求して開発され1.25倍のテレコンバーターを本体に内蔵しているため、焦点距離が最大1000mm相当までカバーすることが可能です。

 

防塵防滴で世界最強の5軸シンクロ手ぶれ補正が付いているため、Canon・SONYの望遠レンズを上回るスペックと言えますね。

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO(焦点距離300mm)


【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2016年2月26日
Amazon価格:343,078円(2023年2月時点)
レンズ構成:10群17枚
撮影最短距離:1.4m
重量:1,270g

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世界最強6段の補正性能を持つOLYMPUSの超望遠単焦点レンズ。

 

OLYMPUS「E-M1」カメラとの組み合わせで400ms以下の高速AFが可能と、まさに「E-M1」のために作られたようなレンズで単焦点レンズらしく他のズームレンズより解像度は群を抜いて高いです。


また、テレコンバータ「MC-14」との組み合わせにより手持ちでマクロ撮影が可能になる点も優れていますね。

マイクロフォーサーズ単焦点の神レンズ「焦点距離12mm・17mm・42.5mm」







LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4(単焦点12mm)


【スペック】
メーカー:パナソニック
発売日:2016年7月15日
Amazon価格:109,621円(2023年2月時点)
レンズ構成:12群15枚
撮影最短距離:0.4m
重量:335g

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パナソニックレンズの中でも抜群の人気を誇る「SUMMILUX(ズミルックス)シリーズ」の12mm広角レンズ。

 

単焦点レンズらしく少し絞れば抜群の高解像度、四隅の暗さや歪みもとても少なく滑らかなボケ方も魅力的ですね。

 

パナソニックユーザーなら絶対に持っておきたい1本で間違いないと思います。

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO(単焦点17mm)


【スペック】
メーカー:OLYMPUS
発売日:2018年1月26日
Amazon価格:158,518円(2023年2月時点)
レンズ構成:12群15枚
撮影最短距離:0.4m
重量:335g

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OLYMPUSの「M.ZUIKO DIGITALシリーズ」の中でももっとも明るい単焦点レンズ。

 

風景だけでなくm4/3カメラとの組み合わせなら「焦点距離34mm(35mm相当)」になるため、スナップ・ポートレートだけでなく動画撮影などの人物撮影でもかなり重宝するレンズですね。

 

明るいレンズなのでF1.2の開放で撮れば単焦点レンズならではの美しいボケを再現することができるでしょう。

Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2(焦点距離42.5mm)


【スペック】
メーカー:パナソニックLEICA
発売日:2014年2月13日
Amazon価格:142,800円(2022年3月時点)
レンズ構成:11群14枚
撮影最短距離:0.5m
重量:425g

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PHOTOHITO

 

最後はパナソニックLEICAが2014年に発売した焦点距離「42.5mm」という面白いレンズ。

 

m4/3カメラに取り付ければ「約83mm」とポートレートレンズに近い画角ですが、F1.2の明るいレンズながら開放でもピントが合っている部分と背景の美しいボケは一見の価値があります。

 

発売から8年近く経っていますが大きく値崩れしていない点も含め、自然からポートレートまで、バリバリ現役で活躍してくれる神レンズですね。

マイクロフォーサーズレンズの焦点距離が変わる仕組み

たくさんあるレンズ
出典:unsplash

正直、レンズマウント形状とタイプ、カメラセンサーサイズとの組み合わせでどのように焦点距離が変わるか難しいもの。

 

何となくうろ覚えでは把握できないまま高価なレンズには手が出せませんよね。

 

ここではそれぞれカメラセンサーとの組み合わせでm4/3がどう変化するのかおさらいしておきましょう。





レンズの35mm換算とは世界共通の統一フォーマットのこと

レンズ特性を調べていると必ず目にする「35mm換算」というフレーズ。

 

✔世界基準「35mm換算」フォーマットの特徴
・フルサイズが35mmの基準
・ライカ判カメラが世界共通のフォーマットだった
・たくさんあるカメラ機器を数値で統一した
・感覚で画角を把握していたが数値基準に置き換えられた

 

35mm判換算焦点距離は、写真用語の1つである。「35mm」とは、36x24mm判、俗に言う「ライカ判」のことを指しており、その数字自体には実の所、とくに意味は無い。この語が表現しているものは、画角についてであって、焦点距離ではないため、それを正確に表現しようとするならば「35mm判焦点距離換算」という感じになる。

出典:Wikipedia

 

レンズ焦点距離はカメラが持つフルサイズ・APS-C・m4/3などセンサーサイズ(撮像素子の大きさ)によって異なります。

 

銀塩フィルム時代はライカカメラが世界のスタンダードだったわけですが、近年はデジタルガジェットや小型カメラ・デジタル一眼レフカメラ(DSLR)・ミラーレスとさまざまなセンサーサイズを持つ機器が増えてきました。

 

従来のカメラマンはライカ判レンズの画角に慣れていたため、たくさんある機器ごとにコロコロと画角が変わっていては不都合が生まれてしまいます。

 

「このレンズの焦点距離は何mmです」と説明できなくなることもあったため、世界基準として「ライカ判=35mm判焦点距離換算」という言葉が誕生しました。

「M4/3レンズ×M4/3カメラ」と「M4/3レンズ×APS-Cカメラ」組み合わせで変わる画角

カメラ装着時のレンズ焦点距離を知ろうと思ったらまず「レンズフォーマット」「焦点距離」「マウント形状」を知る必要があります。

 

レンズ要素

 

✔レンズ要素
①レンズフォーマット:レンズによってフルサイズ用、APS-C用、マイクロフォーサーズ用がある
②焦点距離:①に基づいたレンズが持つ焦点距離(センサーからレンズ焦点までの物理的距離)
③マウント形状:カメラ接合部の形状

 

特に中華製レンズでありがちで難しいのが①と③の関係。

 

商品によっては必ずしもレンズフォーマットがマイクロフォーサーズ用だからマウント形状もマイクロフォーサーズ用とは限りません。

 

以前、別記事で紹介した「七工匠50mm F0.95」で私がサンプリングを頂いたのは、マイクロフォーサーズマウントなのにレンズフォーマットがAPS-C用というタイプ。

 

【レンズ画角の計算式】

●センサーサイズの順序は「大きいフルサイズ⇒中くらいのAPS-C⇒小さいm4/3」の3段階
●レンズフォーマットに対してカメラセンサーが小さくなるほど画角は「×1.5」「×1.6」「×2.0」で増える
●1段違うと「×1.5」「×1.6」、2段ずれると「×2.0」
●フルサイズフォーマットレンズをAPS-C機で使うと「画角100mmなら150mmに」
●APS-Cフォーマットレンズをm4/3機で使うと「画角50mmなら75mmに」
●フルサイズフォーマットレンズをm4/3機で使うと「画角35mmなら70mmに」
●m4/3レンズをフルサイズ機につけると「画角はそのまま」

「APS-Cレンズの焦点距離50mmをm4/3カメラに装着すると、
画角=50mm × 1.5倍 = 75mm相当

「m4/3レンズの焦点距離50mmをm4/3カメラに装着すると、
画角=50mm × 1倍 = 50mmそのまま

 

この計算式に当てはめると「七工匠50mmf0.95はAPS-C用、m4/3機に装着すると画角は75mm相当」になります。

 

ちなみにレンズには「35mm換算○○mm相当」と表記がありますが、センサーサイズによって変わるであろう画角をあらかじめ表示しているだけ。

 

焦点距離は「センサーからレンズ焦点が合う場所までの物理的な距離」のことを示しているため、こういった表記になっているものかと。

 

じゃあ、反対にレンズフォーマットより大きいセンサーサイズにしていくとどうなるかと言うと、四隅が切れてしまう「ケラレ」が発生します。

 

四隅のケラレ
出典:価格.com

 

あらかじめ決められたレンズフォーマットは自分より大きいセンサーを使うことができないため、写りきらない部分がこうしたケラレによって写真そのものに大きな影響を与えます。

 

✔レンズフォーマットより大きいセンサーを使った場合
・APS-Cレンズでフルサイズ機を使った場合、小程度のケラレ
・m4/3レンズでAPS-C機を使った場合、小程度のケラレ
・m4/3レンズでフルサイズ機を使った場合、大程度のケラレ

 

 

1段大きいセンサーサイズならまだトリミングすることで使える写真になることはありますが、m4/3レンズでフルサイズ機を使う場合は間違いなく使えない写真になりますね。

 

マウントアダプタを使えばこうした異なる組み合わせを実現できるものですが、さすがに「m4/3をフルサイズ機用」に変換するマウントアダプタはほぼありません。

 

マウントアダプタはこちらの記事で一覧にしてあるので、お持ちのカメラとどんな組み合わせができるか確認することができます。

最強の神レンズを使ってコスパを上げよう

置かれたOLYMPUS機
出典:unsplash

今回は2023年最新の広角・標準・ズーム・単焦点ごとマイクロフォーサーズの神レンズ12本をご紹介しました。

 

いずれもピカイチの性能を持っているので全て欲しくなってしまいますが、さすがにいずれもPRO仕様だけあって10万円以上するモデルが多いですね。

 

しかし、最近のCanon・SONYのハイエンドモデルレンズは30万円代が多いので、それを考えると安くてコスパも優れているのではないでしょうか。

 

お気に入りの1本があればぜひ検討してみることをおすすめします。また、マイクロフォーサーズユーザーではない方も2台目としてOLYMPUSやパナソニック製カメラレンズを持っておくとハード面が優れた機種が多いので色んなロケーションで重宝しますよ。

 

今回の記事がマイクロフォーサーズの神レンズを探しているカメラマンさんの参考になれば幸いです。

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